インデント鳥栖・基肄養父方言・その他の事々

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◆思い付き:「こんな」「そんな」という言い方にバリエーションがあります。

 がな、こぎゃな、ぎゃな、がん、こがん、こぎゃん、こげん、こぎゃんか…「こんな」
「きゃな、かな」系の無声音バージョンもある。
 さな、そぎゃな、そゃな、さん、そがん、そぎゃん、そげん、そぎゃんか…「そんな」

 あがな、あぎゃな、あゃな、あゃん、あぎゃん、あげん、あぎゃんか…「あんな」

 どがな、どぎゃな、でゃな、でゃん、どがん、どげん、どぎゃんか…「どんな」

 校区ごとぐらいには分かれていた様ですが、筆者の世代ではだいぶ混じっていた模様。「でゃ dya 」が難しい?(「ぢゃ」ではない)
 「そゃ」も、細かく言うとロシア文字で「съя」という感じだし。
 「ゃ」の前の「そ(す)」が子音だけ。s-ya という感じ。

 用例:「さなた、でゃんちゃよか。」(そんなモノ(ヤツ)はどうでも良い。)

 応用問題:「かなとけ がなつん あっ。」

 どこのエスパニア語かと言われそうだが、生粋の基肄養父語である、山の方っぽいが。
 「かなとけ」は「こんな 所 へ」、格変化?まで伴っている。
 「がなつん」は「この様な の が」。微妙に推量度が違うのか。「の」は終助詞。
 「あっ」は単に「在る」の終止形。よって「こんな所にこんなモノがある。」
 (別に「ぎゃなとけ ぎゃなつん あっ。」とかでも良いワケ)

 応用問題:「だぃか みぎゃ きとらす。」

   …地球語かぁ?と思える響きですが、先日サイトの具合を見た筆者が発した文言でした。
 「誰か (サイトを)見に 来て居られる」が逐語訳です。「〜ぎゃ」は目的の為の動作を表す助辞で。名詞か動詞連用形に付きます。

◆思い付き2:「とても・すごく」に相当する副詞の話。

 この意味の副詞は奈良平安の昔から変わりやすい。近世でも「ちょー」「ギザ」「テラ」など、簡単に割り込んでは消えて行った。

 がばい・がば・がっぱ・がっぱぃ・がっぺ・くー・こー・ばされ・ちかっぱぃ、etc

 例を挙げると際限ありません。「ちかっぱぃ」は福岡系(基山方面)です。
 多分「ちかっぱい」<「ちからいっぱい」。

 用例:「何?こんバレル、ちかっぱい曲っとっやーん。」by 太宰府サバゲーマー
 (何だい?このバレル、すごく曲ってるじゃないか、君。)

 「がばい〜」は、そんな映画もありました。「とってもばぁさん」?
 江頭某(佐賀・神埼産)の「がっぺムカツク」は、ギャグではなく、通常会話の範疇。
 常人はポーズはとらん…が、神埼(千代田)の人間だしなぁ。
 「がばい」系には、単独で「トンデモねぇー」という意味もあります。

 用例:「がっぱやんのー。」(「やってらんねー、ひでーヤツー」とかいうニュアンス)
 根回しをして委員長職(ウザイ)を他者に押し付けたりすると言われる。(私?)

◆思い付き3:「来る」で「行く」。

 英語の come と似た用法です。「今からそっちに来っけんが。」←行く事

◆思い付き4:童歌「先生に言ってやろ」

 /`^ あーっぱっぱぁ、あーっぱっぱー、←何だコリャ
 せーんせーにぃゆーちゃーろー♪

◆思い付き5:特有の単語。(きりが無い…)

 「あい」…遠くの三人称。モノも人も含む。
 「あが、あがぁ」…見下す二人称。「わが」とも。
 「あなんぽん」…抜けた穴を呼ぶ。
 「あばからん」…佐賀では「あばかん」(収まらん)
 「あぱ」…汚い。
 「あぽ」…動物のフン。※「博多っ○純情」に「ナマ人糞」の用例あり。福岡語か?
 「あぶらむし」…みそっかす(ルールの判らんチビガキ)。福岡語か?
 「いたちくる」…行く、行って来る。
 「えすか」…恐い。
 「おい」…一人称。
 「おぞむ」…目を覚ます。
 「おだぃやー」…「あらまあ」、女性語だが使用者は老人のみ。
 「がばい(がっぱ・がっぺ)」…とても。
 「かやす」…返す。
 「がられる(がらるっ)」…しかられる。被動詞のみ。
 「きなみ」…卵の黄身の事。<黄色を「きな」と言う。
 「〜ぐっちょ」…〜ゴッコ。ただし普遍的ではない。
 「くらす」…殴る事。「くらさるっじゃー」と被動詞で使う。
 「げさっか」…出来の悪い、不細工な。ブス?「下作」?基山語。
 「こい」…近くの三人称。
 「ざっとなか」…上手く行かない。
 「さるく」…散歩する、歩き回る。基山では「そーつく」。
 「しこ」…量数を表す。「同じしこ=同じ量」「どがしこ=どの位」。
 「じょっか」…「上手か」の短縮?
 「しろしか(しろしい)」…不快なジメジメ感。福岡語か?
 「すかん」…「キライ」な事を、普通こう表現する。
 「せからしか、しゃーしか」…正に「ウザい」に相当する。
 「そい」…既知の三人称。中称。
 「そぜる(そずっ)、くえる(くゆっ)、(こっ)ぱげる」…壊れる。
 「ちきり」…小型の重さの計量器を言うらしい。
 「ぢご(じご)」…虫とかカエルとかの(潰れてはみ出した)内臓。
 「ちんか」…小さい。
 「つー」…かさぶた。
 「つっこける」…佐賀では「けーまつれる」(つまづく)
 「でけん」…「ダメ」、大阪の「アカン」、福岡の「ツマラン」
 「なおす(なわす、なやす)」…修復する、元の場所に戻す。
 「なて」…「マジ」に対応する。ほぼ死語。
 「にやがる」…調子に乗る。
 「はっち」…乞食?
 「はらかく」…怒る事。
 「はわく」…箒で掃く事。共通語だと思われている。
 「ひざぼんさん」…ひざ小僧。かなり死語。
 「ひゃー」…存在の軽い者、バカ等。<「蝿」から
 「ふーけもん」…呆け者。バカ。
 「ふとか」…普通に大きい事も含む。
 「ぶぶ」…湯、お茶。
 「ほげる(ほぐっ)」…穴などが開く事。
 「まる(まっ)」…排泄をする。>「まりかぶる」もらす。
 「みたんなか」…出来の悪い、不細工な。鳥栖で使われる。
 「もー」…尻を突き出すポーズ。
 「離合(りごう)」…車同士のすれ違いの、特有表現。
 「ゑーくらう」…酔払う。(希用)

コラム・【鳥栖】基肄養父【基山】

【『正直田舎者』の話】(←何か気にされてる人が多いので)
鳥栖周辺図 左図を見られればお判りの通り、鳥栖の街は福岡や久留米といった大都会に連なっています。しかし佐賀県属というだけで田舎扱いです。
 かつては、なぜか佐賀(←自称『県都』w)の者からも田舎扱いでした。そういう訳で、たいていの鳥栖人は自分らを都会属性だとは思っていません。
 故に、その裏返しの自己認識(アイデンティティ)の言葉であると言え、決して卑下しているのではありません多分。事実ですし。

 鳥栖ン者が県内で最初(大正14年)にラジオ(当時の最先端技術ですから一応)を聴いた、という話がありますが… スーパーヒトロードイン
 「要するにラジオを聴くなんてチト古臭いやうであるが、鳥栖の如き田舎町としては新事実である」←先に聴かれて悔しかったらしい佐賀新聞の一節www
(上記は6月の事、のち佐賀市内で「8月」に初聴取の模様←もっと遅ぇぢゃん)

【『さが』の話】
 鳥栖の文物人間その他の属性を「佐賀」で括って表すと(鳥栖市民を「佐賀の人」と呼んだりとか)不快に思う人も居ります。
「佐賀」じゃないからです。
(多分、「唐津」の人もそうじゃないか?)
(「福岡」全体を「博多」と呼ぶ様な違和感)

 鳥栖の視点から「佐賀」というのは神埼以西の遥か遠くなのです。嫌っているのではなく、知らない人たちと一緒くたにされても違和感だけですし。
(上記の通り、な〜ぜか田舎扱いされてたし)
 「佐賀」であれば、まだ我慢も出来ます。
 ただし「佐賀(県)の天気」等の場合、当てはまらない事が少なくありません。

 ところで、一部の人が主張している様な「福岡県(民)になりたがっている」というのも違うと思いますよ多分。
そこがアンビバレンツな所で。

※「佐賀じゃない」を「佐賀じゃない」
と読み違え
→「だから福岡県(民)になりたい」
の様に誤解されてるとか※

【瓜生野(うりゅうの)の話】
 長崎街道の宿場町として現在の中央区と自称する地域は、かつて「瓜生野」と呼ばれていました。
 概ね北部が「瓜生野本町」(藤木(ふじのき)村属)
 南部が「瓜生野新町」(藤木村属)
 更に南に「瓜生野村(別名・元瓜生野)」
…がありました。紛らわしい。
 現在それぞれ「本町」「秋葉町」「元町」となりました…瓜生野どこ行った?
 なお、秋葉付近は道の端がギザギザしていますが、敵が来た時に身を潜める仕組みの残滓です。

【戦国山城の話】
 鳥栖市北西部の山中にはかつての「筑紫」氏居城である勝尾城の遺構(遺跡)の、ほぼ戦国時代そのままの形の地形が残されています。(葛籠城跡など)
※当然建物は薩摩軍に焼かれて現存しません※
 現在の鳥栖市街地域は、当時は何も無い広大な田畑であり、街の中心は山中に存在しました。それらは城もろとも薩摩との戦闘で焼かれてしまい、当然住む者も居なくなり、つまり放棄されました。その為に逆に手付かずで現存していた訳です。
 国指定の公園になったという話ですが、その規模の割にはあまり知られていない様子なので一助。

【佐賀ナンバーの話】
 上図でお判りの通り、鳥栖基山は福岡『圏』内に属して(鍛えられて)ますが車両ナンバーは当然佐賀です。佐賀ナンバーはタルい(と思われてる)ので嫌われます。
 例えば、黄色信号or歩行者信号点滅でブレーキを踏む(鳥栖基山:アクセルを踏む)、反対車線側の施設に入ろうと、右に寄せずに停止・ウインカー(鳥基:当然寄せます)、更に後続車、ボケ〜っと待ってる(鳥基:歩道にXXXXてでも抜く)、佐賀県から車で出れない(鳥基:普通に県外)…
 ぃゃまぁ、一緒くたに見られるのがイヤというか。ま〜福岡県側も小郡・田主丸以東、八女以南は似た様なふいんきが…

【田代地区の話】
 鳥栖基山を語るのに欠かせないのが『田代』の存在です。基肄養父は本来「対馬藩田代領」と呼称されていた訳ですし、代官所も田代地区に存在しましたし。
 最初の九州鉄道の設置駅の1つ(博多・雑餉隈・二日市・原田・田代・鳥栖・千歳川仮停車場(久留米))もあったのですが…
 そもそも九州鉄道の長崎方面への分岐点候補は田代だったのですが、(一説には)当時ハゼ(櫨)蝋が高価で、その原料であるハゼの木の畑を鉄道設備建設の為に潰したくなくて鳥栖に変更された、との事です。
(鳥栖側の八坂某氏(運輸業)の奮闘もあったとか)
 …当時から一部で言われる空気化、鳥栖駅に激近い・鳥栖で乗り遅れた人が田代まで歩いて間に合ったという逸話まである始末で、今ではとうとう無人駅 ('A`)
 …何か調べたら、元々設置場所も「基里村」領分じゃないか〜的な。
(この手の、旧来栄えていた場所が新時代のインフラへの変更に付いていけなくて〜の話は日本各所である様で)

【田代地区の話2】
マンキン山 『マンキン山』と呼ばれる山(標高数m・地図不記載)があります。
 その昔、顔役的な人(土地所有者)が、地域の灌漑等の為に若いヤツ2人に溜め池(サンカク池?今は公民館の広場になっている)を掘らせ開墾させ、その土を盛ったモノらしいのですが。築山っていうの?
 現在は閑静な住宅街の公園として存続。
(当方幼稚園時、遠足で鳥栖から歩いて行ったらしい記憶がある)

 ただ最近、音感が悪く聞こえるのか『マキン山』に改名しようとする闇の圧力が存在します。
 『マンキン山』が現状としては正式です(2人の名前が由来?)、現地の人もほぼ全員「マンキンざん」と呼んでますし。
 確かに『マンキン山』で検索すると余計なモノばかりが出ては来ますが…

※事後調べた所『マ(ー)キン山』辺りが本来の名だったようです。ただし現状ではやはり『マンキン山』の方が定着しており…
(『萬金丹』辺りの類推か?)

※なお、お車等でのご来訪はご遠慮下さい※

【神辺合町(こうのえごうまち)の話】
 そういう名称の謎の地域があります。正式な(区分的な)町名ではないにも拘らず(町としては神辺町に所属)西鉄バス停まで存在しています。
 ここからは推測ですが、位置的に旧「鳥栖町」「田代町」「麓村」三者の接点で元々田畑しか無く、昭和30年代?に団地化している様なので、「旧町村を合わせた所に出来た新町・でも未独立」とかいう理由なのかなと。

【佐賀時間・博多時間】

 あくまでも主観的な傾向ですが…あの人たちは時間を守りません。
 これは何故だろうと思いをはせた結論として、藩政時代から佐賀・博多福岡は定住者が多勢だった(城下町・もしくはド田舎)で、生まれてからタヒぬまで突き合わせる顔が変わらなかったからではないか、といふ結論に至ったのであります。
 つまり「なぁなぁ」が罷り通る関係性が一生涯継続するから、逆に細かい事を言うと煩がられる文化なんだろうと。ま〜大都会の方も酒の呑ませ呑み比べで槍を欲しいとかくれてやったりとか翌日返してとか言うたりとか…
 で、主観的にですが鳥栖・基肄養父の人間は、まぁ比較して時間にウルサイ気がしますが、これは街道街気質なのではないか、つまり「今日」顔を合わせてた相手が「明日」も居るとは限らない様な環境が醸し出した生活の知恵ではないか、とゆ〜。

 実例・5時に会おうと決めたとして、こっちは5時前に来ててアチラの人は5時半ごろに来る。この「5時」は鳥栖・基肄養父ン者にとっては「絶対に間に合う」時間であり、アチラにとっては「行けたらい〜な〜」時間だと分析出来ます。

【鳥栖山笠w】

山笠・法被 鳥栖にも(公式に博多を真似たと伝えられる)山笠巡業的な騒ぎが7月中〜下旬に執り行われています。一応、祭そのモノは(確か田代側も)数百年の伝統が…
 ところが21世紀になって順路変更されていまして、旧市街地辺りではすっかり盛り下がっているのが現状です。
 鳥栖の中央の本通りで写真撮ってやって下さいねーーー(皮肉)

※というか正直な所、もともとあの辺で勝手に始めた様な〜でして、「ついで」に旧市街地に回って来て下さって居られた訳なんですがね確か。

あの辺→維新以降の(鉄道等による)新興地区
・シムシティなら「C」とか「I」

旧市街地→昔からの住宅地(旧瓜生野地区辺り)
・(同)なら「R」(低地価)

 という事で・・・

【思い付き?:創世記】
 まーえ、いっちゃん初めに、神さんの「天」と「地」ば造らしたち。ばって地べたにゃ形ゃのうて荒れとって、深か水ん上の暗うしとったばっかいやったげな。
 そいで、動(いご)く神さんの力の水ん上ばさるきまわらしょったげな。さんこっやけ神さんな言わした「光の居(お)っぎ良か」…ちゅーたら「光」ん出ち来たち。
 で神さんな光ば、まー良かろーち見たて。そいから神さんな光と暗かつば分けらしたち。そいで神さんな光ば「日ん中」ち呼ばして、暗かつん方ば「夜さぃ」ち呼ばしたげなて。がんして夕方んなって朝んなった。
 一日目んこっ。 

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