色んな回路
※マジメなつもりですがマジメではありません多分※
※後で見返したらほぼ一石回路ばっかりじゃないか※
(一石=トランジスタ1個)
一石ラジオ
ゲルマラジオじゃなくて、もっと良く聞こえるヤツを―とお考えの諸兄に、この様な1石ラジオは如何でしょう。
無バイアス方式で、電池の減りが異様に遅い(信号を受信していない時は電流が流れない)仕組みなので、電源付きなのにウンともスンとも言わない事があります。
寝ラジオには最適ですが、たかが1石なので感度の程は保証出来ません。しかし、このページを見ている諸兄はゲルマラジオを経験している筈なので、全くの無問題だと想像します。かの物と比べれば、性能は雲泥の差だから。
(ゲルマラジオのつもりで聴いたら、やかましかった。)
自作のゲルマラジオにそのまま増設しても面白いのではないかとも思います。
ただし出力は図の様に(またはタップ出し)しないとインピーダンスの関係でラジオの性能が台無しです。
ゲルマニウムトランジスタ(←低い電圧で動く性質)が入手不可か?
【補足】あくまでもゲルマラジオの出力を増幅している訳なので、アンテナ(アース)にも気を使う必要がある。
一石高一ラジオ
上の回路では充分な感度が得られない地域の方も、この回路であれば何らかの放送は聴こえるでしょう。
高一ラジオと呼称される方式です。なぜ高一なのかというと、検波する前の高周波電流を増幅しているから。(微妙にトランジスタが検波してるかも)
ただし非同調方式と言って回路の出口に同調回路がないので若干の選択度の低下は否めません。両手を挙げて喜べない回路なのは一石だから。
また、現在では高周波チョーク( 4mH と書いている部品)が入手しづらい。高周波トランスなら1次側か2次側のどちらかを使う事でごまかせますし、抵抗でもどうにか…。ダイオードも無い、か。ショットキー型とかが使えるそうです。
ダイオードは外国製が出回っている、高周波チョークはマイクロインダクターとやらが使える。
トランジスタも上記番号の品は怪しいので互換品を使います。こういう点を除けば、大いに初心者向けのそれなりの性能を発揮します多分。
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管理者は性能の良いチャチなモノが好きである。
しかし定番の「レフレックス」一石ラジオはやんない…
部品数が多いのでここの主旨に合わないからです。
一石アンプ・シグナルトレーサー
ゲルマラジオなどを作っていると、とにかく音が小さくて成功したのかどうかすら判らない場合があります。
そこで、他の事にも利用出来ようと、シグナルトレーサータイプの一石アンプを作ってみました。
6P平ラグにまとめてみました。再現も容易だと思います。
普通の
人力測定装置としても大いに活躍出来ます。
← RF 入力の 100kΩて、要らん…かも…
…と、大風呂敷を広げてみたものの、実際は正にジャンクの集合体でしかありません。
回路定数?そんなのは関係無く、引出しの中にあった部品を集めてハンダ付けしただけの、正に動けば良い的なモノです。
トランジスタなど名前が消えていてどうやら2SCタイプだろうとしか判らない始末。また、管球用のボリュームが大げさ過ぎ(生意気にスイッチ付き)。トランス錆びまくり。
2石FM送信機
これは、我々が中学生の頃に放送ゴッコに使った、2石FM送信機です。
もしかしたら違法なのではないかなと思うほどに電波が良く飛びました。屋根の上にお手製の
6エレGPアンテナを設置し送信してみたら、平地環境で1〜2キロも届いてしまいました。広い平野のど真ん中(ド田舎)から送信すれば、地平線まで届くでしょう。
※↑「6エレ…」アマ無線ハンチク厨二発言(泣)※
要はラジアル6本 GPアンテナ の つ も り 。いつのまにか他所で恥かいてるやん。
(しかも園芸用パイプで、その場合せで作ったんですよ〜)
でなくとも1m程度のアンテナを垂直に伸ばしただけで、近くの小山の頂上位は余裕でした。このごろはFMも放送局が密となって放送ゴッコもあったモンじゃないですが、障りがなければやってみると面白いかも。(ただし案外不安定なので過信せぬ様に)
入力インピーダンスに注意。コンデンサマイクやクリスタルマイクなら直結で結構ですが、普通のマグネチックタイプはトランス(ST-32など)を経由させるべき。実験ではクリスタルイヤホンをそのまま使いました。
トランジスタが入手不可であるので、互換品(似た特性の高周波用)を探しましょう。アンテナは+側から1.5回目辺りから引き出しましたが、最良点である保証はありません。手巻きアンテナコイルを伸縮させて発信周波数を調整します。
1石AM送信機(水晶発振! 1mW )
1978年のラ製に載っていたモノ。ちょっと勢いで回路図にしてしまいました。
水晶(発振子)とか、電話送話口のカーボンマイクとか、ちょっとアレなパーツも御座いますが…出力は1mWだそうです。
電撃装置
簡易スタンガン、と言うと聞こえは良いが単なるビリビリビックリマシーンです。何故なら電圧はそれなりに発生してますが、それなりだからです。
もっとも、蛍光灯を点灯させる程度の電圧はかかっているので、心臓の弱い人などには危険ですよ。イヌネコで実験してはダメ。どうせ毛が邪魔で電気が流れませんし。(ビキニ鬼娘のコスプレに仕込めんか考えた)
回路は極めて単純な発振器に過ぎないので、よもや失敗する事はなかろうと考えます。我慢比べなどをしない様に。眠っている人間を起こすのに使うと暴れるので注意が必要です。前もって端子を湿らせておくのは凶悪ですね。
(一々具体的な禁止事項である)
なお、トランジスタ、トランス(抵抗も)は、家にあったジャンク部品で作ったので、型番は適当です。と言うより、大抵の物で作れるという事です。電力増幅用の2SD○○(帽子型の物)などを使わぬ様に。使ってもイイけど。
出力端子はロッドアンテナ2本、などとすると面白い。
データ通信用ノイズフィルタ(か)
え〜…回路、ではありません。
ゲルマラジオμ同調用に使っていたフェライト棒でのイタズラなんですが、もしかすると効いてるの、かも知れない感じがしましたので一筆。
左図の通りに、電話線に引っ掛けているだけなんですが、気のせいレベルで効力を感じます。(当方の事情で電話回線を使ってる)
【追記】
結局、普通のノイズフィルタを買って来ました…
○| ̄|_ OTL orz ....
変わり種
律儀に空中線回路でも直列同調を取っています。直列同調は共振時の抵抗値が最小になるので、聴きたい周波数だけを効率よく取り出すのに役立ちます。またアンテナのマッチングにも一役買っていて、どの様な長さのアンテナでも対応出来ます。
そして最も目立つ、整流器二個による倍電圧検波装置が異彩を放っています。直流逆流阻止のコンデンサを設置しないとQの低下は如何ばかりか。
とは言え実際に聴いてみると「焼け石に水?」といった感じで、確かにしないよりは良い様な気はしますが、せねばならぬ程とは言えないと感じました。
それと若干音質が落ちた様にも感じました。見かけ程に有効とは思えません。実験としてやってみて損はないかも。
一応、結合コンデンサは 100〜250pF 程度、二本のダイオードは同規格品。鉱石での実験は困難を極めるでしょう。L1・L2間のアースはつないでも変わりませんでした。
過去の遺物の一例。CQ誌か何かに載っていたモノの略図。空恐ろしいほどの力技で、もはやゲルマニウムラジオ・鉱石ラジオの域を超えています。
今風にいえば、クリスタルイヤホンの振動板に発生する音声(の振動)をピックアップで拾って、励起した電圧変化を真空管で強引に増幅し、スピーカで聞くといった指向。
トランスその他で回路同士を接続するという発想以前のモノであるのかも知れません。しかしこれではシャーシやケースを通してスピーカの振動がフィードバックして困るのでは?また、音声信号以外の振動も拾いそうです。
しかし発想は面白いと思います一応。実験するには多少の勇気も必要のようです。
あと、部屋は静かに歩こう。