目当てザ・四畳半

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かはんしんが すーすー するのら。緑川ほうれんそ」という人を知らないか?
 ワタクシもよく判らない。とにかく、一時期不可思議な本を出されていた、説明のし難い方である。
 何や珍しく下にも置かぬ表現だが、例えばワタクシの怪しげなFM放送局とか、この方の書籍における「奨め」あったればこそなのであります。

マトリックス結線図 他にも、そうだな、ステレオを4chにする(インチキ)接続法とかもありましたなぁ。ワタクシはこれをヒントに「逆位相接続法」を開発したのであります。
SPマトリックス式4チャンネル、とか言う。
←※参考図※


 巨人になったり小人になったり…ステレオマイクでそんな事も演出できる訳で、その様な事々を様々に紹介されていました。
 (左右のマイクの幅を調節するだけ・目ウロコ!)

 どうも昨今名前を見かけない…ネット検索しても結果が芳しくない。なんか「復刻本希望」コーナーとかに名前が載っている始末。どうなっているんだろう?

 取り合えず手元には「海賊放送局」とか何とかいうヤツがある。久留米駅ホームのキオスクで買った物である。鳥栖までの長旅のお供に…10分で着くけど。ま、要するにさほど重篤な内容ではない、旅の暇つぶしの集合体の様な書籍なのである。基本的に、どこまで本気か判らない様子であります。

 やってらんないネタとして、「ピンクレディ(キャンディーズ)の一員になる」とか、鍋蓋とかダンボールの箱でドラム作ったり、コーラの缶でエレキ三味線とか言われてもなぁ…。
 ちゃんとスピーカーのいじり方とかもある訳で、実用非実用入り乱れていたのですわい。圧巻なのは、別の本だったが「恋人(お嫁さん?)を作る」方法。まぁ確かに私も小っこいのは作ってたけど。そっちの本は買ってない、残念。
 発泡スチロールを粉々粒粒にして、マネキンから採った型に押し込めて、熱湯をかけて…そんな事、四畳半でやってたら確実に追い出されるのではなかろうか。
 そんなやり様から、例えば大道具関係の人材?とか勘ぐってしまう訳です。

 それからやたらに音楽関係に詳しい風。アルペジオでギターの色んなコードをテープにあらかじめ吹き込んでおき、ラジカセを3台ほど用意して C,Am,G7 辺りを準備。
 (コードは曲に合わせて…当たり前か)
 3台ともプレイの状態にしておき、最初にCの音を出しながら「僕の髪〜が〜♪」
 歌うんよ。
 次に C のボリュームを下げつつ G7 、次に Am …と輪環コード演奏をラジカセにさせるという画期的な方法。たしか1回だけやった。
 面白かったが、すぐ飽きた。でも、一人で5重唱する方法とかは目ウロコで参考になった。1パート目を吹き込んだ後、それと一緒に次パートを歌う(演奏する)やり方だが、賽の河原の様でもあった。
 まぁとにかく、当時チビっ子だったワタクシには「ん〜とまずオールマンブラザーズバンドのジェシカのギターをちょっと入れて次にキングクリムゾンの暗黒の世界のメロトロンをバックにスティーブハウの生ギターを入れツトムヤマシタのタイコをダビング」と言われても全くピンと来ません。

 器材関係にも詳しい部分を覗かせていて、やれ「テープモニタにする」だの「 19 で録って 38 で再生」とか「花の咲く音をプレイヤーのカートリッジ針を直接茎に当てて録る」「ハエの羽音録音・レベルメーターが上がり過ぎない様に注意してノイズが入らない様に」とかね、少なくとも理屈は知ってないと判んないでしょ。
 ハエの羽音?高級レストランで密かに流してイタズラするんだそ〜です。犯罪です。
 他にもアナウンサー声の人間に頼んで自分を逃亡中の凶悪殺人犯に仕立てたウソニュースを作って「小さな」スナック等に持参してさりげなく聞かせて主人をビビらせて食い逃げ…とか。やんねぇよ。


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