メロスは日の沈む速さの10倍で街を駆け抜けたそうです…貴方も計算した事があるのではないでしょうか?メロスのスピード。
「日の沈む速さの10倍」すなわち、地球の自転の速さの10倍です。地球のおよその円周は4万キロメートルです。一日で一周(一回転)する訳ですから、時速を割り出すのは単純な計算で:
40000[km] / 24[h] = 1666.666.....[km/h]
となります。その10倍ですから、およそ16667km/hである…とするのは早計です。
世界地図を開いてみましょう。「メロス」の舞台・シチリア島は、大体北緯37度付近にあります。
ここが盲点なのです。あくまで16667km/hは赤道直下においての自転速度なのであり、結論を言ってしまえば、コサイン37度を掛けねばなりません。
16667km/h * Cos37 = 13310.85804596....[km/h]
と、これこそが正しいメロスの走行速度であります(およそマッハ10.875)…って、んな訳ねぇだろ。秒速に直すと約3.7km/s。地球を飛び出すかと思ったが大丈夫そうです。この速度では一分チョットでシチリア島を横断できます。案外デカイねシチリア島。
結論・逃がした小鳥はケッコー速い。
※判ってらっしゃると思いますが、上記は多分比喩です。SF小説ではありません※
【掟破りの追記】
何だかこんなページを参照して下さる方がチラホラ居られる様で光栄なので追記します。
メロスの走る為のエネルギー計算をなさっている方が居られたのですが…当然マッハ何とかで走る訳ですから膨大な数値となり得ます。
ただ、メロスの筋肉を駆動させる為の出力を出そうとしてもエネルギー源(メロスの肉体等の質量とか)が圧倒的に少な過ぎるという結論に達しておられました。それだけのエネルギー(水・食料等)の供給はどうするのか…
ぃゃ、居たじゃないですか、『フィロストラトス(セリヌンティウス弟子)』という伴走者が!
(しかもちょうど日没十倍速の辺りで登場する妙)
…え?ソイツのエネルギー源供給はって? フッ 秘密よ。