(14号から再録加筆作品)
トルキア初代王より500年、首都タドノール近海に突然火山島が出現した。人々はこの世の終わりと騒ぎ立てた。(略)800年には王制も廃れ、それは各地に民主を騙る有力者を生み、世界は混乱し、宗教界にも多くの分派が発生した。
トルキア正教会は逼迫した。ウラルハン派の増長を押さえきる事が出来なかった。とうとう新教徒達は王族を民衆から隔離させ、流刑島に流してしまった。
旧教の民衆政治は愚衆な物となり、人々は新しきを求め、多くが新教を受け入れた。こうして世界は千年前の混沌に戻り、旧教と新教がいがみ合う所となった。
ロッテはサムコート収容所の牢にぶち込まれた。街中で王家の血筋だとか、皇帝になるんだとか言っていたのを公安に見咎められたからだ。
牢には先客の東洋風の男が居た。その先客、ニヤリとロッテに話しかけてきた。
「小っこいの、一緒に脱走するか?」既にそういう計画が立てられていたのだった。
夜半に収容所に火の手が上がった。騒ぎに乗じてロッテと、その男や収監者たちがワッと逃げ出した。途中警備兵と一悶着あったが、その男の武術で切り抜けられた。ロッテは警備兵から剣を一本拝借した。
「まったく、異教徒だってんで捕まっちゃたまんねぇよな。さて、どうするお前?」
「私はロッテ、皇帝になる者…腕は立つ様ね。(^_^)私の家来にしてあげるね。」
「は、はぁあ?(気の毒な人?)…俺はカミカゼ、だ。」
収容所はコタバールの街外れにあった。周りは荒野。人に似たモノが二人に襲い掛かった。新教が広まってから現れる様になった魔物だ。顔は恐いが力は大した事はないので、武闘家と剣を持った人間には敵わなかった。
※オークとかゴブリンとかカッパとかなヤツ※
「ふぅ、ビックリした。あ、お金持ってるけど…イイのかな、盗って。」
「襲い掛かってきたヤツが悪い。盗って良い…ところでオマイ、女?」
「(゚∀゚#)!!!(蹴りッ!)気付かんかったんかッ!」
街に行ってみると何やら騒ぎになっていた。魔物が暴れていたのだ。ロッテが救おうとか言い出して、何だかズルズルとそういう展開になった。カミカゼは使われていた。
街でそれなりに名を上げていると、ハンスという男が手伝いたいと申し出てきた。吟遊詩人というヤツだが…。
「私の力がお役に立てれば。」
「ふぅうん♪(イケてるし)お願いしようかな。」(^o^)y
「ほ、ほ〜。じゃ、俺はこれで用済みという事で…」抜けようとするカミカゼ。
「
らめッ!(泣)」放さぬロッテ。
ハンスは手品師程度の魔術と野戦医療の知識があったので、3人「パーティ」の行動範囲は格段に広がった。街を荒らす魔物たちの根城に攻め込み、落とした。
街の人々は3人に感謝し、見習って自警団を作った。さてロッテは対岸の火山島出身である。帰りたいのだが…コタバールの街では英雄でも新教徒の占有する港では脱走犯。船は使えない。
「海沿いの祠に、古い海底隧道(トンネル)があると聞きましたよ。」
ハンスの言に従って祠に着いてみると入口で『すごいジジイ』と表現される霊が襲って来た。が、ロッテが持っていたお守りをかざすと消えた。爺や?が死ぬ時にくれたモノだと主張したが…。カミカゼしらけ顔。
トンネルはかなり長かった。魔物も出て来たが、ハンスの魔法と腕を上げた二人の敵ではなかった。対岸に出たらアム島だった。火山島は通り過ぎていた。
そこは新教徒占領地区ったので、急いで東の旧都タドノールへ。かつての宮城(きゅうじょう)がある街だ。皇帝になりたいヤツが黙ってるハズがない。
3人は夜にコッソリ、今は廃虚の宮城に進入すると幽霊が出たッ!ロッテが例のお守りをかざすと「我が血筋の者!」とか言うて虚空にかき消えた。
「…ロッテ、マジなん?血筋て…」
「(゚д゚#)!!!(蹴りッ!)最初から言うとるやん!」
夜が明けて3人は火山島、ロッテの故郷へ。ロッテも半年ぶりらしいが…ジムリャノーヴァの街は不穏で静かすぎた。ロッテは街人を捕まえて尋ねた。
「…総督は人を殺します。」
「なぜ殺すの?」
「悪心を抱いている、というのですが、だれもそんな、悪心を持ってはおりません。」
「あきれた総督だ。生かしておけない。」
と、どっかで読んだ様な展開で、カミカゼ・ハンスは人質に取られ、ロッテ一人で三日の内に「北の洞窟内にある金の王冠」を取って来ねばならなくなった。
何とか三日目に王冠を入手し、総督に差し出し、かぶったら、あらヤッパリ総督が変身して火を吹く中ボスに♪苦戦したが、3人で何とか倒した。王冠も奪った。火山島に平和が来た。めっちゃダイジェストやん?
ロッテの生家で古い地図を見つけた。いろんな所に印がある
地図だ。
「ハンス…どうしてもぉ?」
「ええ、私は修行の旅の途中。ロッテさん…これにて。」
タドノールでハンスと別れた。記念にと竪琴の弦を一本もらった。
「でわロッテ…さん、わたくしも、ここいらで…」(^ ^)
「
らめぇッ!(泣)」喰い付くロッテ。
カミカゼは抜けられず、印のあるアム島東方へ。途中の平原で、弱いが大量の小魔物に出くわした。ロッテがやけくそで総督の王冠をかぶったら剣に魔力が宿った。王冠はそういうアイテムだったのだ。小魔物は一掃した。
アルシャロームに古びた旧教の教会があった。人影は無い。二人は入ってみたが…カミカゼが急に何者かに殴られた。レスラーの様な大男だ!
「おのれ、新教徒の尖兵だな!」
「ち、違う違う、んっんっ、えと、ほら。」
ロッテはお守りを見せた。旧教(旧王家)のマークがあるからだ。大男は驚き目をむいて引き下がった。すぐ正装して出直して来た。なんとここの僧侶だった。
「う…私はロッテ、王家の血筋です。」
「家伝により、このナポレオン、お供したく…その男は?異教徒の様ですが。」
「私の家来です。あらら、カミカゼ殴られ損だわ。」
「…てて、(チラリ)コイツなら俺の代わりになりそうだなロッテ。じゃ…」
「
らめぇええぇッ!(怒泣)」引きずるロッテ。
「(家来なんじゃ…?)う、ウワサでは東方に王者の証しである『テツヨリカタイタケノツルギ』があるそうです。」
「ほ、欲すぃ…。」
東へ向うと原始部落、半裸の女が一人磔になって炙られようとしている!言葉の判るナポレオンによれば、生け贄…ロッテが助けるとか言い出して(2人シブシブ)土人たちを蹴散らした。
「げあん、ふに?っあ〜。」←土人語
「う゛?…ナポレオン、話聞いてよ。」
「あ、しかし私は戒律上、ご婦人は、多少苦手で…」
「
アタシはご婦人チャウんかッ!(゚д゚#)」
。゚( ゚^∀^゚)゚。←カミカゼ
「は(汗)、…名はリリアン、ミヤン族長の娘。族長死後の跡継争いで殺される所だったとか。」
「かくあん むい…こ、えとぅうてぃ ぬわせい そ。」
「行きたい、一緒?…ロッテさん。」
リリアンは行き場が無いので付いて来る事になった。呪術の心得がある。ただしスキルは低く言葉は通じんので使えん。
アメ映画みたい。東洋系、白人男性、黒人女性、ユダヤ人(ハンス)、ガキ(ロッテ)…etc
アシュライール城で幽霊騒ぎがあって(略)、サイファーの街。ここより東に道が無い。でも、島の東端に集落がある。港から格安の渡船が出るとカミカゼが聞き込んで来た。とってもアヤシイが…
ヤッパリ船主は中ボスだった!4人で(リリアンは半分傍観)やっつけた。敵ながら粋な男で、倒され間際にロッテたちに船を譲ってくれた。
そうして島の東端に着いたが、大きな木?と朽ちた祠、そこを守るサルージュという女が居ただけだった。「伝説の武器職人」の子孫だそうだ。
「『テツヨリカタイタケノツルギ』が大きくなって、その大樹になったのです。」
「は、はぁあ…。(@∀@)?」
剣を得るには「重戦士の斧」が必要とか。何となく行き詰まってしまった風。とりあえずすぐ先のエウト島へ行こうとなったが、なぜかカミカゼは浮かぬ顔。
エウト島はカミカゼの故郷だった。バカ東洋風のたたずまい。住民全員が武闘家だ!ナポレオン(とリリアン)は布教活動。でもみんな怖がるばかりだ。
レスラーと原始人。
カミカゼとロッテが街中を歩いていると、不意にカミカゼ、ジャーマンスープレックスを食らう!物騒な土地柄だ…と思ったら。
「こらカミカゼ、帰って来たなら(チラ)…この娘さんは、レコ(小指を立てる)かな?」
「まぁ(ポッ)…て、ちちち違います!…どなたですか?」
「タニカゼ。これの父親だよ、嫁殿。」
「オヤジ…(ああ、サラッと立ち去りたかったが)」
元々流刑島だったからか、ガラが悪い。嫁の略奪も普通事らしい。カミカゼは家を飛び出していたのだ。タニカゼは修行に出ていたと思っていたらしい。
もうすぐ武闘大会があるからだ。タニカゼは前回準優勝、ライデンという男に惜敗したのだった。その敵討ちとして息子カミカゼを出場させたいワケ。
「よぉ、カミカゼ。女連れでご帰還だそうだが…この嬢ちゃんかい?カワイイんじゃね?ちょっとチチ辺りがガキ…おっとと。」(゚∀゚#)!!!
「(オヤジめ、言いふらしよるな)…ライジンか。久しいな。」
「大会出るよな?親子で連覇だぜ、フッ。」(お察しの通りライデンの息子)
「ん〜、ちょっとヤなヤツかも。カミカゼ、出ちゃいなよ大会。オヤジさんも喜ぶよ。」
「まぁ、…な。」
さて外人二人組は布教の最中、不穏なウワサを聞いた。
大会が開かれた。詳細は略すが、カミカゼとライジンは準決勝で当った。攻撃を受け流し、トンと押してライジン場外へ。実戦の駆け引きはカミカゼに分があった。
「チッ…まぁ負けは負けだ。がんばれよ。」
「ああ、ライジンさん案外イイ人やん♪」
「(オマイわ)…決勝は、ブドー?知らん名だが。」
刺客だった!決勝観戦に現れた島長を暗殺せんとした!ナポレオンが聞いたウワサはこれだった!ロッテはそれを聞くとカミカゼと共に出て来た刺客団を排除する!
「ええい、小娘ジャマを…あぐ!」☆(゜o(○=(゜ο゜)o
「気をつけな嬢ちゃん、フッ。」
「(え、エエ人や♪)」
ライジンも助太刀した。暗殺騒ぎは収まった。ロッテがアム島王家血筋と知れて親戚筋である島長から歓待された。『テツヨリカタイタケノユミ』を賜った。
『ツルギ』『ユミ』と『オノ』が揃えば「世界の門(ユムデレット)」が開く、という事だが?
カミカゼ「さて…じゃ俺はここでおさらばと…」
「
ら゛め゛ッ!(爆泣)」絡み付くロッテ。
『ユミ』はリリアンに持たせた。一行はエウト島を辞して因縁のサムコートへ。久しぶりのコタバールは脱走騒ぎも消えていたが、街人はみんな浮かぬ顔。魔物が強くなって来たからだ。
また、あのハンスが北へ向ったとの情報!ロッテの独断で北へ向う。しばらく行くと巨大な城壁。一ヶ所切れていて、そこから強い魔物が出て来るらしい。
切れ目を守るやまたのヒュドラを退治してフタをした。しかし更にその北へ続く道。点々と誰かの通った露営跡。ハンスに違いないと目を輝かすロッテ。
「ぷろうん だんちうてぃ わた すはかくあん べーそ。ら、ら。」←視力5.0
「原始人が地の果てに大きな石の家があると申しております。」
北の果てに城があった。ハンスが居るんだとロッテが喜び勇んで入った。苦笑するカミカゼだが、程なく聞こえたロッテの悲鳴に一同驚いて城の中へ!
城内は迷路になっていた。行き止まりの部屋に今書いた様な殴り書きがあった。ナポレオンが読む。
「ロッテ…大丈夫…北のはずれ…読みにくいな。」
地図にも確かに北の端っこに印がある。行ってみると祠があって、なぜかそこにロッテが倒れていた。
「は、ハンス…ハンスが…」
正気に戻ったが、既に記憶は無かった。そばに棺桶があって、中に巨大な斧があった。金属製なので、これが例の「重戦士の斧」らしかった。
コタバールに戻り、港からアム島東端のサルージュの祠へ。だがそこは何者かに襲撃されていた。サルージュは地下に隠れて無事だった。
重戦士の斧で大樹に切りかかった、ナポレオンが(ロッテにゃ持てない)。それは木ではなく膨れ上がった竹で、ウロの中に剣があった。「東方の剣」と称し、ロッテが装備した。重戦士の斧はサルージュに返還した。
サイファーの街も襲撃されていた。新教徒が攻勢をかけたのだ。旧都タドノールは占領されていた。そこで新教教皇が皇帝になるとウワサを聞いた。ロッテ、大いに憤慨。
何とか旧都タドノールまでは辿り着いた。新教の洗脳作業所たる教会堂が乱立している。むしろ中枢に潜入した方が良いという事になり、人夫(カミカゼ・ナポレオン)や踊り子(リリアン)・献上品の山猫(ロッテ・泣)に扮装し、本拠に入り込んだ。
教皇との対決の時は思いの外早く訪れた。教皇はロッテ達をずっと監視していた事、数々の騒ぎは旧王族抹殺の刺客であった事を明かした。
さすがに大ボスである。リリアンの呪術は全く効かず、回復も間に合わず、カミカゼの攻撃はことごとく弾かれ…
しかし東方の剣だけはダメージを与えていた。
教皇は東方の剣で魔力が萎え、ナポレオンのトドメの一撃で遂に倒れた。その城の奥で意外な物を発見した。『テツヨリカタイタケノオノ』だ!
アイテムが揃った!
地図を見直すと世界の門が記述されている。
大陸に囲まれた内海の中心−ユムデレット−そこが旅の終点なのか?
−未完−