とりあえず「本が読める 」

読書って、皆さんお好きですか?

これを読んでくださっている方はそれほど長い文にも抵抗のない方が多いとお見受けします(うちの文、長いですよね…?)。
イコール読書好き(?)かどうかはわかりませんが、本を読むって色々な知識を得られるという点でも大切なことですよね。会話の幅も広がるし。本じゃなくても毎日の新聞でもいい。情報源なんてTVもあればラジオもあるし、勿論ネットだってある。
ただ、やっぱり本を読んでほしいと思うのは、本は毎日決まった時間や場所を必要とせずにいつでも楽しめるメディアだからです。

本にも色々ありますね。気になる情報の深いところまで切り込んでいるものもあれば、思いっきり娯楽を楽しめるものもある。ただ、どんな本を読むにしろ、読書をする上で必要なのは想像力です。
想像力がないと、例えばミステリーの現場で何が起こっているか、ありありと感じることができないし臨場感がない。

読書好き(本を読むことに抵抗がない人)には想像力が豊かな人が多い。
これは断言できます。
…というか、本を読むことによって想像力は開発されるんですよね。

一般に想像力が豊かでない人は、本(文章)の世界になんの魅力も感じられず、目で見てすぐわかるメディアだけを求めるでしょう。ですから、本は最初の2、3ページを見ただけで嫌気が差してしまう、「教科書嫌い〜」と頭から投げ捨ててしまうタイプになりがちです。

徹夜をしてでもこの続きを読みたい、と思える本に出会った経験はありますか?そういう人は知らず想像力と集中力を発揮しているんですよ。そういう感覚が普通だと思っている人は本当にラッキーな人。たとえ同じ生活をしていたとしても、前述の人より多くのものを日常の中で感じ取ることができるのですから。

では、培った想像力は日常生活でどう役立っているのでしょうか?
それは人との関係の中で
「あの人はこうしてほしいのかしら?」
日々の生活の中で
「これはあそこに置いたほうが便利かしら?」
などと様々なことを自然に類推する能力として役立っています。

でも、読書って宿題なんかと一緒で取り掛かるまでが大変なんですよね。
そんな時どうするか。
今回のタイトル「本が読める」
実行していただきましょう。
これは何かをしたくない時にも応用できると思いますので上手く利用してください。

ここでは二つの方法をご紹介します。

1.声を出して読み始めること
2.好きなものと平行して読むこと

まず、1についてですが本を読む時、どんなに嫌々で意識が散漫であろうとも、とりあえず自分で声を出して読み始めることで速やかな集中への導入となります。他人の声の場合はそれ程効果がありません。聞きたくなければそっぽを向いてしまえばいいわけですからそれでは無意味ですよね。これが「自分の声で」となると、図らずともその文章に主体的に関わっているわけですから途中でやめるわけにもいかない。
しばらくして、何の気なしに読んでいた声がいつの間にか途切れていた時には、あなたは既に文章をしっかり目で追っているはずです。

これは英語などの外国語でも同じ。声に出して読んでいる内にわからない単語が出てきたら辞書を引く。最初は集中なんてしていないかもしれません。それがしばらくすると、辞書と本との繰り返しの方がメインになって、「勉強するのが嫌」という感覚がどこかに追いやられているでしょう。

人って元々好奇心の塊にできていますから、わからないことがあると自然に知りたい気持ちになれる、行動できる生き物なんですよ。
あなたも小さい頃、周りの人に
「どうして?」
「どうして?」
って聞きまくったのでは!?
それは人の本質なんです。

2は形から入る方法です。
「本を読む」というポーズをここでは利用します。
好きなものと読みたくないもの(MUSTなもの)を用意して、始めは好きなものを読み、区切りのよいところでポーズはそのまま、本だけを読まなければならないものにスライドする方法です。それまで使っていた集中力を次に生かすというやり方ですね。

それに関連して、図書館などで本を借りる場合。
図書館で本を借りる時、大体3〜5冊貸し出しできるようになっていますよね。その中で読みたい本が課題であればよいのですが、今回は苦手なところも読み進めて調べる必要がある、そんな時。
重いからといって必要な本だけ借りちゃうのはナンセンス。自分が面白いと思える本も貸し出し可能な分だけ一緒に借りちゃいましょう。

因みに先日のちゅりの場合、「古事記」「AERA(雑誌)」「グリム童話集」「新井素子さんの小説」「内田春菊さんの漫画」と計5冊借りたのですが、全然バラバラでしょう?どれがMUSTだったかは一目瞭然ですが…。
で、実際に読む時にまず何を手に取るか、そりゃ漫画でしょう(って、人によって違うかも)。まあ気楽に何も考えなくても手が伸びてしまいますもんね。で、ちょっと漫画(導入)を読み進んだところで、おもむろに本を取り替えます。集中力は漫画の時点で高まっていますので、できるだけ同じ姿勢で読み始めてください。
すると、不思議なんですけど難しいものも読んでて飽きないんです。
多分漫画を読み出した時点で頭の働き自体も活性化されているのでしょうね。最初は慣れないかもしれませんが、すぐに平行移動する読み方の利点に気付くと思います。

本を借りるならちゃんと全部読んでから返さないと、と考える必要はありません。それこそ義務化しちゃったら面白いものも面白く感じられなくなりますから。
MUSTな本だけ読めればよし。あとはそのまま返却しちゃってください。
MUSTな本にたどり着かなかったら…
その後書きだけでも読んで、何とかしてください(^−^;)

読書は人だけに許されたお楽しみです。
その世界にどっぷり…というのはちょっと怖いけど、有意義に使って生活に彩を加えましょ☆

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