今は昔、平安の時代に「源氏物語」という作品がございました。
その登場人物「源氏」、「薫」、「匂の宮」。それぞれに産まれた時からありがたくも芳しい香りがした、と紫式部は書いています。
そういう事は一般的にありえないからこそ珍しく、わざわざ書きたてたのだと思いますが、そういう現象が今の平成の時代、産院では珍しくなくなっているというのです。
以前「大さじ2杯」の話をしましたが、覚えていらっしゃるでしょうか?
人は身体の中に平均して一日大さじ2杯分の化学薬品を取り込んでしまっているという話。今回はその続編です。
男性の方はあまり立ち入らない場所でしょうが、今、産婦人科では昔と違う不思議な現象が見られるようになったそうです。
それは、出産時に赤ちゃんからぷ〜んと香りがするようになったということ。
これは、生まれ出でた時に彼らが浸かっている羊水の問題なのですが、香りつき羊水のせいで、産まれたての赤ちゃんまで、シャンプーの匂いやパーマ液の臭いをさせていることが多々あるというのです。
それで妊婦さんに尋ねると、やはり
「先日パーマをかけました」
「昨日シャンプーしました」
という答えをいただくとか。
子供はその石鹸水他の入り混じった溶液の中にずっと浸かって生きていたわけです。たいしたもんですね(;o;)
もし、今「石鹸水を飲め」と言われたら拒否するのが普通の人の反応だと思います。
でも、おなかの中の赤ちゃんは苦しくてもそう訴えることができないのです。
そして、現在の出産状況で昔と異なる点その2。
10月10日おなかの中に置いておけない早産児が増えているということ。
体内での子供の発育を待たずに早産を迎えてしまうケースが増えたらしいのです。
これもやはり生活環境の変化がもたらした結果なのでしょう。
小さく生まれるのは結構なのですが、その分発育も中途半端です。
昔は産まれるとすぐ、指の数などの不具合を確かめたらしいのですが、今はその心配は減りました。その代わり、目に見える部分ではなく内臓の疾患の方が増えているというのです。
中年で飲みすぎのおじ様が「内臓やられた〜」というのは、聞いても「ふむふむ」ってある意味納得できますが、赤ちゃんから「内臓がぁ、ばぶばぶ…」なんて笑って聞き流せないですよね。
これから育つ子供達、いったいどうなっていくのでしょう…?
生育環境の変化により、人体そのものが変容してきたと言われています。
今の50代の人と20代以下の人との血液の分析をしたデータがあるのですが、今の20代以下の若者の血中にはそれ以上の年代にはない成分が含まれているのだそうです。まだ分析の途中なのではっきりとした結果は得られていませんが、この成分がない人とある人とでは明らかに集中力に違いが見られることがわかっているとのこと。
簡単にいうと、
☆ 高い年齢層の人は物事に集中するのをそれほど苦とすることはありません。かえって一つのことにじっくりと、のめり込み過ぎてしまう事もあるくらいです。
☆ 若年層の人(20代以下)は集中力を欠き、飽きっぽい。しかしそれは言い換えれば気持ちの切り替えが早いとも言えるわけです。
高齢層の人が持たない物質を若年層は持っているわけですから、実際会社などで年配の人間から見た若者が宇宙人に見えても仕方がないんですよね。血液なんて全身に行き渡っちゃってるものなんですから。体内を巡るものが違うんじゃ、どうしようもないわけで!?
体格も変わりましたよね。
「ずんぐりがっしり」VS「すんなりぽっきり」(^−^;)
果たして進化なのか劣化なのか、ちゅりにはわかりません(中間層だし)。
体内に取り込む化学物質、これは年々増加蓄積されることはあっても、意識的に行動しなければ減ることは一切ありません。しかも、化学物質は上手く排出する機能が働かなければ体内で分解できないものなので溜まる一方です。ノドや肺、呼吸器などに症状が出るのはまだ免疫力が高い方で、身体が悪い(抵抗力が落ちている)人の場合は静かに身体の奥の沈黙の臓器を蝕んでいき、いきなりドンと倒れる羽目になります。そして、自分には出なくてもその子供に結果が出ることもしばしば。
例えば子供のアトピーに悩まされているお母さんは、少しだけそれまでの自分の生活環境を振り返ってみてください。なんらかの原因が発覚するはずです。シックハウス症候群、無精子症、日光アレルギー。はたまた自分の横でタバコや塗装や香水の香りがしただけで鼻血を出してしまう極端なアレルギーの子供。これらは現代に生きる我々が体内に化学物質を取り込んでしまいすぎたために出てきた病です。
あなたの身体は今ここに一つしかありません。
安全に健康に少しでも幸せに暮らそうと思うのならば、環境汚染を嘆くよりもまず人間汚染を食い止める事が先決なのではないでしょうか?
「人」が正されれば自ずから環境も正されていきます。
よく生きようとする人は環境を育てはしなくとも、最低限壊すことは避けるでしょう。
その為にもまず「人」を作るための基本である衣食住を考えてみてほしいのです。
ちょっとやそっとの毒物なら、「食」の免疫効果で減らすことができます。
毎日の積み重ね、さあ、あなたはどちらに転びますか?
余談ですが、TVである女優さんは「身体から排出される分泌物の香りを良くしたいがために『バラの錠剤』を飲んでいる」と言っていました。「私の汗もそのうちバラの香りがするようになるわ」とにっこりしていた彼女が真っ青になる時もそう遠くないのでは…と心配したのは私だけではないはずです。
《 普通のシャンプーでも少し安全な使い方 》
(前回、「普通のシャンプーは使ってはいけないか?」との問い合わせがありましたので追記です)
無添加じゃないシャンプーを使うこと。
実はちゅりも安売りで大きなボトルが出てるとつい買ってしまうことがあります。
その場合は肌に直接シャンプー液等が触れないように、まず洗面器に4分の1くらいお湯を張ってからそれに液を落として薄めて使ってください。それだけでも不要な化学物質の吸収を減らすことができます。
薄めても使う量は変わりません。面倒でもちゃんと汚れは落ちますので安心してください。
泡立ちをよくして洗った気にさせる成分は実際洗髪には必要ありません。
泡立ちがよいから綺麗になったと思うのは単なる錯角に過ぎませんのでご注意あれ。
(リンスの使用法も同様です)
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