「あなたは眠った時に夢をみますか?」
と、この問い方は間違いですね。正確には、
「あなたは目覚めた時、夢を覚えていますか?」です。
人は眠ると必ず夢を見ます。夢を見るか見ないかではなく、それを覚えているかどうかの違いなのです。
レム睡眠・ノンレム睡眠云々の話は飛ばすとして…、
夢は自分の中の無意識との対話。
特にこの分野で有名なのはフロイトですね。
夢はすなわちあなたの本質の写しでもあり、確実に存在する影なのです。
フロイトの定義では、
「夢は抑圧された願望がもたらすものであり、満たされない願望の充足である」
とされています。それならば、です。うまく夢と付き合えば、自分の進むべき方向、本当の望みがはっきりと理解できるようになる、ということではないでしょうか?
人は悩みます。必要以上に悩みます。自分ではそう思っていないのに外野のヤジに流されて、本当の望みとは違うことを自分の望みだと思い込んでしまう人もいるくらいです(特に、他人との親和欲求が強い人の場合に起こりがちです)。その個々人の本質が望んでいる価値観をちゃんと見極めるためにも夢は有効なのです。
さて、あなたは夢をどのように活用していますか?
ちゅりはどちらかというと「正夢(まさゆめ)」を見る体質です。
具体例として個人的に大きな出来事を3つだけ挙げてみると、
・早くは中学の頃にある雑誌を読んで眠った日、
「雑誌広告に載っている懸賞のオーストラリア旅行が当たる」夢を見て、実際に応募したら当たったこと。
・そして、数年前に、
「裏の家が火事になっているのを自分は部屋から危機感なしに眺めている」夢を見た時、数週間後にその家のご夫婦が離婚して空き家になってしまったこと。
・新しくは去年の話ですが、
「銀行の通帳に入っている金額(一部)が消える」夢を見て、会社で冗談交じりにその話をしてからすぐに、受取手形の決済日だったこともあり通帳に付け込みに行ったところ、その金額は確かに通帳に記載されていたので一同安心。
しかし、午後になって銀行から電話が入り
「A社の手形は不渡りになったので全額戻させていただきます」と。
それで記載された約500万円が事実上会社の死に金となってしまったこと。
人により、逆夢は見るが正夢は見ないという人もいるでしょう。
それはその人の気質によって傾向が異なるようです(後に記述)。
「ここはいつか来たことが…」
「この人には会ったことがある…」
というようなデジャヴも夢が関連していることは多いですね。
手前味噌で恐縮ですが、やはり先日ある場所の話になって、私はまだそこに行ったことはないのですが、事前に「話をしていた友人とそこを訪れた」夢を見たことがあり、その情景を話したところ
「正にそれは私が説明しようとしていた場所だ」
ときっちり内容が符号して、お互いに驚きを隠せないということがありました。そう、デジャヴは幽体となったあなたが夢で見ていた景色であるという可能性も捨てがたいのです。でも、予見していたからといって、それ自体が重要な意味を持つかというと私に関して言えばそうでない場合が多いとだけ付け加えておきましょう。
正夢は基本的にニュートラルなタイプの人が見やすいといえるでしょう。
極端に悲観的でも楽観的でもない場合、当人にとって重要な霊界通信とも言えるようなものが入り込みやすいのかもしれませんね。
一般的には結果がどうなるか判らない不安を抱きやすいもの(試験の結果や恋が微妙な時etc.)に関しては、実際はどうであろうとも、悪い方の結果を夢に見てしまうことが多いようです。
では、夢を覚えていない人はどうすれば夢を覚えていられやすくなるのでしょうか?
基本姿勢として、まずは自分の夢に関心を持つこと。
夢は起きると早々に逃げ去ろうとする面があるので、その内容を起きたらすぐに
「夢日記」につけていくことがオススメです。
続けていくうちに何故この夢をみたのか、夢と日常との関連性がわかってくるでしょう。書き留めるのは以下の内容についてです。
1.どんな場面でしたか?(場所・天気etc.)
2.誰が出てきましたか?
3.あなたは何をしましたか?
4.あなたは相手をどう思いましたか?
5.目立った小物、食べ物など、何か気にかかるアイテムはありましたか?(色・数etc.)
6.関連があると思われる現在の状況は?
毎日つけていると、同じような夢や場面が結構あることがわかります。
それこそがあなたの未解決ゾーンです。逃げずにちゃんと向き合っていくことで、あなたの悩みのおおもとがわかります。
ただ、夢には特に意味のない雑夢(寝る前に見たTV、本などの短期記憶が影響しているもの)もあれば、重大な意味を差し出す夢(通信夢・正夢・夢分析に値する象徴夢など)もあります。脳の無意識には残念ながらセレクトモードはついていないので雑多なのは仕方がありません。ですから、全部が全部書き留める必要はないのですが、見分けがつかないうちはとりあえず書いちゃってください。そのうち、夢を覚えていられる頻度も増え、内容も濃く、見分けもつきやすくなってくるはずですから。
夢は気付いていなかった自分との対話。
自分理解の一つの手段として活用してみてはいかがでしょう?
自分の「夢」、叶えてくれるヒントは案外眠っている間の夢の中にあるのかも!?
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