とりあえず「動体視力 」

あなたの「目」はよいほうですか?

例えば、目の前を右から左へビュンと一瞬何かが通り過ぎるゲームをした時、
あなたはそれを当てることが得意でしょうか(動体視力のゲーム)?

これは、単なる視力のよさだけの問題ではなさそうですね。
眼球を動かす速さや目の筋力にもよるとは思うのですが、このゲーム自体にはその物を類推する能力やそういう動きへの「慣れ」も関連しています。

動体視力がよい人といえば、まず浮かぶのがプロ野球選手ですよね。
150kmもの速さのボールをまるで止まっているかのように感じられる…
イチローや松井はその最たる人だといえるでしょうね。

「見た目は止まっているボールだからこそ、打つのもたやすくホームラン♪」

なんて、やっぱり一つの特殊能力としか思えない節もあります。
他のスポーツでも動体視力がよい人はかなりの好成績をあげると言われています。
あなたはどうでしょうか?

さて、動体視力のゲームに戻りましょう。
あなたは当てる側です。しかも、先に挙げたような特殊な能力はないとします。
その時、顔を固定されて見るのと、顔を物の動きに合わせながら見るのとでは、どちらの方が正解率は上がるでしょうか?

答えは簡単ですね。

例え話をしましょう。
普通、走っている新幹線の中は外の人からは見えませんね(まあ、見ようと思うこと自体少ないけど…)。
しかし、走っている方向に合わせて一緒に首をすばやく動かすと、一瞬でも窓辺の乗客が見えることがあります。
そう。
動くものを見るには目だけに頼らず、自分も動けばいいのです。
横着して、目だけで追おうとしなければいい。
それだけで、自分自身のスピードも加速しますね。
自分が速くなれば、私達の脳は速いものを速いと感じなくなるのです。

これは、時流の捉え方にも同じことが言えます。
もしもこの世の中で何が一番動いているか、最新の情報を知りたければ、
すなわち自らも動いている必要があるということです。
流行のスタイル、流行のお菓子…、流行じゃなくても最新の事件、ニュース、そして季節の旬なもの諸々…。
いくつになっても、例え今日の日にちを忘れても、せめて曜日くらいはすぐにわかる人でありたい…でしょ?(笑)
もし、「最近取り残されてないかなあ…?」と思うのであれば、まずはあなたが動くことです。
TVや新聞、ご近所の口コミなどなど、今は情報を得ようと思えばいくらでも手段があります。
時の流れがわかれば、流行を自ら作り上げるのだって容易いことです。

何故なら、動いているものは動いている人にしか見えないのですから。

「動く」というのは、それだけの意味ではありません。
本当の意味で「忙しい人」、もしくはそれを経験してきている人は、その経験から周りへの気配りができるようになります。
「生き急いでいるのでは」と思わせるくらい忙しそうな人、いますよね?
それだけやって平気なの?と周りの心配を誘うほどに…。
しかし、それが身についている人にとっては、そのスピードが当たり前になるのです。
それ故、そういう人は周りで気になるところがあると、フォローの一言が上手に出せる。
スピードの速いものには遅いものもしっかり見えるのですね。
たまに、周りを見ずにぶっ飛ばしてる人もいますが…(^−^;)

積み上げた実力がなければスピードは上がりませんが、スピードを落とすことは誰にでも可能なのです。
スピードを落とさないと見えてこないものだってたくさん存在しますからね。

「動く人」なら心がければゆっくりしたものは見える。
だからこそ心の動体視力、上げていきませんか?

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