先日、ロシアバレエ団の舞台を見ました(NHKの芸術劇場です)。
元々ロシアは、かの有名な新体操のマリナ・ロバッチを生んだ国でもあり、踊りの表現面においてはダントツに優れた国だと思いますが、やはり動きが滑らかで美しい。
そして、ただ普通に自分の趣味として見ていたはずなのに、いつの間にかまたこうしてPCに向かっているのは何故だろう(笑)?なんて思っていたりもするのですが…(^−^;)
舞台に主役、脇役というのはつきもので、どんな人でも脇役を経験せずに主役になれた人はいません。今回もご多分に漏れず、主役と同じ真っ白なチュチュを纏った美女達が額縁よろしく端にずらりと立ち並び、微塵も動くことなくポーズを構えて真ん中で踊る主役を飾っています。カメラは主役の女性ばかりを映しますが、背景となるその他の女性達の存在もあるからこそ、舞台は引き立っています。個人的には舞台を丸ごと映してもらった方が主役はより引き立つと思うのですが、カメラマンはそんなこと思わないんでしょうね。主役だけをひたすら映し続けます。端の方だとはいえ、同じ舞台の上で微動だにせずポーズを取り続けること、それだけでもすごく緊張する大変なことであるというのに。
そう、全ては同じ舞台の上にあるのです。
私もあなたも、例えば「浜崎あゆみ」だってそう。
目立つか目立たないかの差こそあれ、同じ一つの舞台の上にいるのです。
地球という名の大きな舞台。
そこにあなたが存在する、それだけで大切なこと。
確かに舞台の上では端っこの方でずっと立っていなきゃいけないかもしれない。
でも、どんなに単純な動きにだって何度も動きを合わせるためのポージングを行っているはずだし、立ち位置の確認だってしつこいくらいに行われる。
そうして今、あなたがそこにいるんです。
まだ、舞台に立つこともできずに待っている、あなたを見て学んでいる小さな子達だってたくさんいる。
あなたはその子達にとって既に見本であり、完成された美しいものなのです。
だから、自信を持って今のその舞台に立って欲しい。
どこにいようと、あなたは確実に必要なポジションを占めているのだから。
表だけ取り上げるのは不公平でしょうか?
勿論、今回の舞台裏でもたくさんの人がそれぞれの役目を果たしています。
真っ暗なところで作業をしながら主役にピンスポットを当てる照明さん。
舞台の一段下で密やかに美しい音色を奏でるオーケストラ。
客席を埋めるためにチケットを宣伝販売したプロモーター。
幕の後ろでひっそりと、場面の進行を厳しい目で追うプロデューサーなどなど、
誰一人が欠けてもこの舞台は成り立ちませんね。
主役が舞台から去り、それまで動きを止めていた女性達が一斉に舞台に広がって踊り始めました。
その美しかったこと。
今回、知って欲しかったのは、それだけです。
あなたが、大切なのだと。
同じ舞台に立つものとして、お互いの成功を祈ります♪
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