とりあえず「性と抑圧」

「男の子らしくしなさい」・「女の子らしくしなさい」
そう言われて育ってきた人は多いことでしょう。
幸いにも私はそう言われた記憶もなく、小さい頃からインディゴチルドレンらしく、好みのブルーの服ばかり着ていました。

最近改めてIS(インターセクシャル)やフェミニズムの本を読むにつけ、小さい頃の親のしつけにはかなりの抑圧が存在するということをありありと感じます。
例えば、ISの子は、大きくなるまでどちらの性に変化するのかわからないのに、親が「男の子」「女の子」としてしつけてしまうことで、人一倍の葛藤を思春期に味わうことになります。
小学校までは服装は大抵自由ですよね。それが制服になると、自分はオトコなのにスカートをはいて登校しなければいけないとか、あるいはその逆も…。

自分が否定された…。

たったそれだけのことと思うかもしれませんが、本人達がそう感じるのも無理はありません。
周りがそれをどれだけ理解することができるか、それがその子の幸せに大きく作用するでしょう。

何故、そのような問題が起こるのか?

原因は前述の親のしつけです。
親はある程度マニュアルがあったほうがしつけも楽ですよね。
それでその子をどちらかの性として位置付けて、自分の思う理想的な子供に育てようとします。
それは本当にごく普通に行われることで、誰も抑圧だとは思わないでしょう。
でも、そうすることで、実際のその子の志向にそぐわない、本質に反した、その子自身を小さくまとめてしまう抑圧であるとも言えるのです。

押し付けではなく子供にあったよい資質を伸ばすこと。
これは親自身に余裕や本当の愛がないと実現できないことでしょう。
「らしさ」を強要する事よりも、より望ましいと思われる、その子の可能性を伸ばす方向でしつけをすること。
自分にできなかったからといって、自分の理想の自己実現のビジョンを子供に押し付けないこと。
これができていれば、前述のISの子供も不必要な葛藤を抱えずにすむわけです。
ISに限らず、性で捉えるよりもその人自身の資質でとらえる(ホモでもオカマでもよしw)、自己実現を指標とする子育てになればいいですね。

シモーヌ・ド・ボーボワール(ボーボアール) (1908〜1986)曰く、
「女は 女として生まれつくのではなく、女としてつくられる。」
そう、作られるのです。
下手な型に押し込めないでくださいね。

icon2050.gificon2047.gif