職業柄、というか性格上よく相談事を受ける。
内容は主に恋愛だったり、仕事だったり、子供のことだったり、死にたい話だったり…(お金についてはそこまで持っていないのをわかっているので、これからもまずないだろう:笑)。
一応教育心理学を主としてやってきたので、それなりに答えたりもする。
そうして、色んな人のお悩みを聞いていて考えた。
はて?私には彼らのように人に相談するようなドラマティックな出来事ってあったかしら?と。
そうしたら、なかなか出てこないんだな。
失恋もしたし、身体も害したし、内定もなかなかもらえなかったし…それなりに似たようなことは経験してきている。
でも、私にとってそれらは単なる日常の1ページでしかなくて、そこまで重い比重のものではなかったのだ。
多分、それは過去よりも今に比重を置いているからだと思う。
振り返っている暇なんて、ないからだと思う。
そう考えると更に、相談してきた人たちはどれだけ長いこと、そのことに囚われていて辛かっただろうと哀しくなった。
過去の哀しかったことを手放せない人。
哀しかった出来事を抱きしめて生きている人。
それは決していいことじゃない。
あなたに哀しみしかもたらさない。
それどころか、あなたが気付くまで何度でも、同じような出来事を目の前に呼び寄せてしまう。
そうなるとあなたは不幸のコレクターになってしまうのだ。
逆にどんな小さなことでもいい。
嬉しかったこと、喜ばしいことにフォーカスできる人のところには、更によいことや素敵なことがおこる。
それはその人が幸せな記憶を抱きしめて生きているからだ。
こういうのは手放す必要はない。
どんどん蓄えて、更に誰かに分けることが出来るようになったらもっといい。
さぁ、あなたの腕の中を見て。
あなたが今、抱きしめているものはどっち? |