とりあえず「ナルシスティックな人格」

「ナルシスティックな人格」(著者: 矢幡洋)を読んでみました。

正直なところ、自分も少なからずその気があるし、自分が好きになるタイプもそういう人が多いし(隆サマ、吾郎ちゃん、上田クンetc.)、上司にも明らかに本に書いてある通りの人がいる。
本によると、物事に前向きでポジティブシンキングなマーフィーの法則型人間は「ナルシスティック」の部類に入るのだそうです(スピ系やってたら皆そうじゃんw)。
問題はそれが病的か病的じゃないかというくらいですが。

昨今のDVの原因は、加害者がサディスティックな気質を持っていることが原因だとされていました。
でも、実際はナルシスティックな気質が高じたものだと考えた方がいいケースが多いのだそうです。
日本人総ナルシスト時代に突入しつつある近年、ニートもDVもその観点から説明がつくようですよ。

ニートの場合、自意識が高い(ナルシスティックな)人が社会に出る段になって今まで(親や身内からの賞賛時代)と異なる扱いをされた時、自分の思う自己像と客観的な自己像にあまりに違いがあるために、それを認められずに引きこもるのだそうです。
この場合はその二つの像の違いを埋めて、近付けていく作業が必要になりますね。

DVの場合は、あくまでも自分の欲求を通したい、通せて当たり前だと考えている「俺様気質」の人が、その欲求を満たされないことに腹を立てて爆発しているようです。
こういう人間の扱い方は単純明快。
だって相手は我侭を聞いてもらいたい子供のまんまの人なんですもの。
その人の気持ちよくなるツボさえ抑えておけば扱いやすく、実の所動かしやすかったりもします。
でもね、極端に病的な人の場合、ルール無視で破壊行動に出るので、近付かないのが賢明かもしれませんね(^−^;)

ナルシスティックな人々というのは基本自分に自信がある人たちです。
だから、自分から「自分がおかしい」と病院に来る例はまれ。
その分周りにいる誰かが苦労させられちゃうんですよね。
もし、何かおかしいと思ったら自分一人で抱え込まずに、必ず周りの誰かに相談してください。

そして、ナルシスティックな人物というのは他者の評価を特に気にします。
だから、一番身近なあなただけにひどい顔を見せて、周りにはいい人で通っていることも多いものです。
「逃げるが勝ち」こういう言葉もありますので、「違うの。私だけが彼の本当の姿をわかっているんだわ」なんて自虐的にならずに、自分にとって一番いい道を選択してください。

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