12師走(しわす)

  十二月は他に暮古月(くれこづき)、春待月(はるまちづき)、極月(ごくげつ)などといいます。
  また、二十四節気の大雪と冬至があります。


【季語歳時記】

柚子湯

 昼が最も短い冬至の日に、健康を願い柚子を湯に入れたお風呂に入ります。江戸時代の頃に始まった風習のようで「柚子湯に入ると風邪をひかない」ひびやあかぎれを治すとも言われています。また、この時に南瓜を食べるとやはり風邪の予防になると言われています。

年の市

 お正月飾りなど、新年を迎えるための品々を売る市を言います。東京の世田谷では十二月十五日に立つボロ市が有名です。楽市楽座の名残りと言われており、新年の十五日にもおなじようにボロ市が立ちます。

古暦

 一年の残り僅かとなった暦は、新しく来年の暦の準備が始まる頃には、すでに古くなってしまいます。一年の長さを思うか短さを思うか。さまざまな年の暮れならではの言葉でしょう。

年越蕎麦

 大晦日の夜にお蕎麦を食べる風習は江戸時代の頃からで、蕎麦のように細く長くという縁起がかつがれ、晦日蕎麦とも言います。

大晦日

 晦日とは月末の最終日のことです。特に一年の最後の月末の最後の日を特に大晦日と言います。この日はお正月を迎える準備や除夜の鐘を鳴らしたり、忙しい年末最後の日です。それでもお正月様の飾りつけは「一夜飾り」と言い大晦日には縁起が悪いので避けるようにと言われています。