1 睦月

  一月は他に年端月(としはつき)、太郎月(たろうづき)、陽春(ようしゅん)などといいます。また、二十四節気の小寒と大寒があります。


【季語歳時記】

 
正月  

 正月とはもともと旧暦1月の別名でしたが、現在は太陽暦の1月、そのなかでも松の内までをお正月と呼ぶことが多いようです。1日から3日までを三ヶ日といい、松の内は地方によって異なりますが、東日本では1月7日までが一般的で、関西では15日までを松の内といいます。元旦は1月1日の朝のことで、「旦」とは地平線から太陽が昇ってくる様子を表した字と言われています。小正月(十五日)や骨正月(二十日)などがあります。

書き初め

 1年の初めに毛筆で文字を書く行事が書き初めです。1月2日に行われる風習です。この日に書かれたものは1月15日のどんど焼き(左義長)で燃やし、炎が高く上がるとお習字が上達すると言われています。

七草粥

 「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、」が春の七草です。これらをお粥にして1月の7日に食べ、厄除けや長寿を願ったとされています。現代では、お正月で疲れた胃腸をいたわる効果もあります。

鏡開き

 年の瀬に餅を搗き、鏡餅を作ってお正月に飾るという風習もだんだん見られなくなってきましたが、お正月の間に神仏にお供えしてあった鏡餅を、下げて頂くのが1月11日の鏡開きです。この時には刃物を使わずに木槌(きづち)などで割り無病息災を祈りお汁粉やお雑煮にして食べます。

達磨市

 禅宗の始祖、達磨大師の座禅する姿を模倣した張子人形は達磨と呼び、お正月の縁起物として人気がり、各地で達磨市が立ちます。赤い色の達磨の他に現代では色々な色のものがあるようです。