4卯月(うづき)

  四月は他に花残月(さはのこりづき)、鳥待月(とりまちづき)、青和(せいわ)などといいます。
  また、二十四節気の清明と穀雨があります。


【季語歳時記】
 
桜  

 その年の気候にもよりますが、関東では3月下旬から4月にかけての楽しみがお花見です。日本人にとってこの時期の「花」と言えば、「さくら」。そこで俳句では勿論「花」と言えば桜のことで春の季語です。他に、満開の桜の白さで、夜でもほのかに明るく見えることを「花明かり」散り落ちた花が地面一面に広がることを「花筏」、この頃によくある曇天を「花曇」この頃の寒さを「花冷え」といいます。このようにさまざまな言葉で例えられる花は他にはないでしょう。

摘み草
 
 遥か万葉の昔から人は春の野に出て野草を籠に摘み入れて遊んだようです。江戸時代の頃から弁当や酒を携え、蓬、嫁菜、土筆、蕗の薹、芹などを使った摘み草料理を頂いていたと言われています。香りとほろ苦さがとても美味しいものです。。



 ツバメ科の鳥は全長15Cm〜20Cm前後で尾が長く二つに割れている。春に日本に飛来し、人家などに巣を作り、秋には南方に去る。ほとんどが背面が青黒く下面が白色をして、翼が発達していて速く飛びながら昆虫を捕食。ツバクラ、ツバクロ、ツバクラメ、玄鳥などと言います。

春の曙

 春の夜明けの空が明るんできた頃を言いますが、古くは夜が暗いうち今にも明けようとする頃を言います。春の暁(あかつき)など、春の明け方、春の夜明けのことで、夜がほのぼのと明け始める頃のあさぼらけのことです。夜を宵、夜中、暁と3つに分けた内の朝の前となります。
  
白木蓮

 木蓮には紫木蓮と白木蓮とがありますが、白木蓮は紫木蓮より開花の時期が早く、大ぶりの白い花は気品があり、六枚の花びらを囲む萼(がく)片も白です。白木蓮の仲間で、花が小さめなものは辛夷(こぶし)です。