皐月(さつき)

  五月は他に早苗月(さなえづき)、田草月(たぐさづき)、橘月(たちばなづき)などといいます。
  また、二十四節気の立夏と小満があります。


【季語歳時記】

八十八夜

 立春から数えて八十八番目の夜のことを言います。作物に被害をもたらす霜の心配が殆どなくなる頃で、農作業が活気づく頃です。「夏も近づく八十八夜・・・・」と唱歌にもあるように、この頃に静岡を中心に各地で茶摘がおこなわれます。

端午の節句

 5月5日は子供の日で国民の休日とされていますが、この日は昔から端午の節句と言い、男児の成長を祝う日です。鯉幟を立て、武者人形を飾る風習は江戸時代から。この日は菖蒲湯に入り、粽を食べます。男らしく勇ましい子に将来を託す男子の節句です。

潮干狩り

 彼岸から初夏にかけては汐干の具合や気候が良く一年中で最も潮干狩りに適した季節です。江戸時代の人々も、蛤、浅蜊、馬刀(まて)貝などを堀り、潮の香と浜風を満喫しました。

あやめ

 やや乾燥した草原に群をなして繁殖します。また、観賞用にも栽培されています。細長い葉が地面から垂直に伸びて、5〜6月頃に紫や白の花を咲かせます。外花被片の基の部分には黄色と紫色の網目があります。そのためにあやめと呼ばれているとも言います。

薫風

 青葉の風を吹き送る初夏の風のことです。温和な風、かんばしい風のことで、南からの風です。この時期の少し強い風を「青嵐」とも言います。