6水無月(みなづき)

  六月は他に風待月(かぜまちづき)、蝉の葉月(せみのはづき)、涼暮月(すずくれづき)などといいます。
  また、二十四節気の芒種と夏至があります。


【季語歳時記】

梅雨

 六月頃に降り続く長雨を梅雨と言います。その語源は七十二候の「梅の実が色ずき始める頃」の長雨にあたるので梅雨と言う説もあります。実際には梅雨前線は六月の初旬から北上しはじめ、各地にじめじめした霖雨をもたらし、北の寒冷高気圧と南の温暖高気圧との境にできる前線が停滞して生じる東アジア独特の雨季のことです。日本列島では北海道にはまれにしか現れないと言われています。

紫陽花

 額紫陽花を原形とする日本原産種と言われています。「四葩(よひら)」や「七変化」などとも言い、各地の公演や庭園などに広く栽培されています。

夏至

 二十四気の一つ。太陽の黄経が90度の時で陽暦の6月21日頃にあたり、北半球では昼間が最も長い日にあたります。日本では梅雨の最中となります。

黒南風

 黒南風はくろはえと読み、梅雨の雨雲が垂れ込めて陰鬱な空模様の時に吹く湿った南風を言います。また、白南風はしろはえと読み、梅雨明け後、又は、梅雨の晴れ間の南風を言います。

短夜

 夏は日が長く、夜は早々と明けてゆきます。夜が短いことを強調して短夜(みじかよ)と言います。反対に秋は夜長と言います。また夜が明け易い心持に重きを置き、「明易し」「明早し」「明急ぐ」などとも言います。