俳句たべものダイアリー2013年3月

3月 1日(金)晴 春鰯少しレモンをかけて食む(春鰯)
3月 2日(土)晴 雛あられ袋開ければこぼれ落つ(雛あられ)
3月 3日(日)曇(雛祭) 蛤のお椀狭しとお吸い物(蛤)
3月 4日(月)曇 菱餅の三色真似てゼリー菓子(菱餅)
3月 5日(火)晴 干し鰈淡白な味もまた旨し(干し鰈)
3月 6日(水)晴 蛍烏賊茹でられ透けて刺身鉢(蛍烏賊)
3月 7日(木)曇 壷焼の蓋の堅さに潮薫る(壷焼)
3月 8日(金)晴 芹を摘む遠きふるさと空かなた(芹)
3月 9日(土)晴 雲丹の乗る回転寿司の皿二枚(雲丹)
3月10日(日)晴 ひじき煮て母の味より薄味に(ひじき)
3月11日(月)晴 甘海苔をサラダの乗せて朝餉時(海苔)
3月12日(火)晴 若鮎を焼く板前の威勢よく(若鮎)
3月13日(水)晴 山椒の芽かかさぬ七味唐辛子(山椒の芽)
3月14日(木)曇 たらの芽の棘の苦味を風味とす(たらの芽)
3月15日(金)晴 つくしんぼ食べても柔く節伸びる(つくしんぼ)
3月16日(土)晴 烏賊に混ぜ旨みのまして木の芽和(木の芽和)
3月17日(日)晴 桜蝦干しても淡くピンク色(桜蝦)
3月18日(月)曇 夕餉まで海雲で一杯夫の席(海雲もずく)
3月19日(火)晴 濁酒のお猪口ちいさく茶碗酒(濁酒)
3月20日(水)曇(春分の日) 粒餡をたっぷり塗れば彼岸餅(彼岸餅)
3月21日(木)晴 伊予柑を剥く間も惜しく夫忙し(伊予柑)
3月22日(金)曇 草餅の団子を買えば曇り空(草餅)
3月23日(土)晴 公魚をからりと揚げて塩で食む(公魚)
3月24日(日)晴 しらうおの黒き瞳の泳ぐ鉢(しらうお)
3月25日(月)曇 桃花の茶中国からの茶に浮かぶ(桃の花)
3月26日(火)晴 夕暮れて鶯餅のティータイム(鶯餅)
3月27日(水)雨 キッチンに春菜を刻む音かろし(春菜)
3月28日(木)晴/曇 蕗を煮てカフェのマスター夕仕度(蕗)
3月29日(金)曇 雨過ぎて桜の乗ったパンケーキ(桜)
3月30日(土)曇 花見酒散り初む芝へ腰おろす(花見酒)
3月31日(月)晴(目黒川吟行会) 桜餅出店に売られ花祭り(桜餅)