「宮古市は必ずや復興いたします」。これは、東日本大震災後、私が常に市民皆様に呼びかけて来ました。
私は、宮古市のあるべき姿に「安定した仕事を持って、子どもを幸せに育てられるまち」を掲げております。平成21年7月、市長就任以来、一貫してこの実現に向け、宮古市のまちづくりを進めてまいりました。
この実現こそが、「宮古市総合計画」の将来像に掲げる『「森・川・海」とひとが共生する安らぎのまち』の実現につながるものと強く信じております。

 「宮古市は必ずや復興いたします」。これは、東日本大震災後、私が常に市民に呼びかけてきた言葉です。被災された方々に寄り添い、この思いを共有する皆様のご支援・ご協力をいただきながら、新しいまちづくりに邁進しております。これまで、「すまいと暮らしの再建」、「産業・経済復興」、そして「安全な地域づくり」を復興の柱に据え、取り組みを進めてまいりました。 大震災からの復興とともに、特に重要と考えて進めてまいりましたのが、「産業立市」と「教育立市」であります。「産業立市」においては、個々の産業を支援することにより、地域全体の振興を図り、市民所 得の向上を目標に取り組んでまいりました。「教育立市」においては、子どもの健康な体、豊かな心、確か な学力の定着を通して、社会を生き抜くための「生きる力」を育む取り組みを進めてまいりました。

新市が誕生してから12年。本市を取り巻く環境は、大きな変化を迎えております。平成30年度には、 岩手県初となるフェリーが宮古・室蘭間に就航する一方、山田線宮古・釜石間も全線復旧し、三陸鉄道によ 南北リアス線と合わせた一貫運行が行われます。三陸沿岸道路、宮古盛岡横断道路の整備も着実に進んでお り、人と物の流れが大きく変わろうとしております。 私たち自らが、地域を見つめなおす大切な時期であると考えます。宮古には、他に誇れるすばらしい地域資 源がたくさんあります。 今一度、歴史を学び、その良さを再確認するとともに、国内外への情報発信が必要と、強く認識しておりま す。 いつまでも健康で幸せでありたい。価値観は人それぞれですが、多くの方が望んでいると考えます。元気 に笑って過ごせる、健康寿命を平均寿命に近づける、そのような幸福度を高める取り組みを充実させてまいります。

私は、市民との対話を重視し、「公正・公平・公開」を信条に、改革と挑戦の姿勢のもと、市政を運営してまいりました。また、「宮古市総合計画」並びに「宮古市まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、 人口減少対策や定住促進の取り組みを進めてまいります。地域に根ざした産業振興と、就業機会の創出に取 組むとともに、子どもを産み育てやすい環境をつくるため、出会いから結婚、妊娠、出産、子育てへの切れ 目のない支援を展開してまいります。 若い世代や子育て世代をメインターゲットにした定住促進を図るため、保育所、認定こども園等の保育料 について、第2子以降の条件を緩和することで、子育て世代の負担軽減を図るとともに、宮古市奨学資金の等返還を免除する制度を創設いたします。

国道や県道などの幹線道路網と接続する主な市道、病院や学校、産業関連施設、観光地等を結ぶ市道、災 害時に国道や県道の代替となる市道などが機能的に結びついた、市内道路網の整備を進めてまいります。

「三陸ジオパーク」につきましては、本年秋の日本ジオパーク再認定と、世界ジオパークの認定を目指した 取り組みを強化してまいります。 インバウンド事業につきましては、外国人観光客の受入体制づくりを進めてまいります。 港湾振興につきましては、10万トンを超える大型クルーズ客船の誘致を進めてまいります。港からの賑わ いの創出を図ってまいります。 医療費給付事業につきましては、対象者の健康の保持増進及び経済的負担の軽減のため、引き続き医療費助 成を行うとともに、未就学児及び妊産婦につきましては、現物給付を行ってまいります。特定不妊治療を受 けたご夫婦の経済的負担を軽減するため、引き続き治療費の助成を行ってまいります。診療所における医師 及び看護師の体制の充実を図るとともに、「医師等養成奨学資金制度」を継続してまいります。

市民主権、市民自治のさらなる進展のために、自治基本条例に基づく参画と協働のまちづくりを進めてまい ります。「公共施設等総合管理計画」に基づき、長期的視点に立った公共施設等の総合的かつ計画的な管理 に努めてまいります。 本市の魅力を発信するため、市民参画による地域の魅力の発見・発掘を通して、シティプロモーションを推 進してまいります。 「人が集まるところには何かが生まれる」。大震災から6年が経ち、今、人と人とが結びつき、いくつもの新 たな取り組みが生まれています。一例をあげれば、若い力が結集して誕生したライブハウス「クラブカウンターアクション宮古」。彼らは自ら動き、絆をつむぎ、この宮古の地に世界中から多くの人が集う場所を作りま した。ネスレ日本と三陸鉄道が組んだ、草野球チーム「三陸鉄道キットドリームス」。三陸沿線に賑わいと誘 客をもたらす取り組みを進めております。業種を越えた若者が集い、宮古の新しい観光の創出を図る「宮古観 光創生研究会」。得意分野を共有し、水産物の販路拡大に取り組む「宮古チーム漁火」。新たな命が生まれ、 育っています。種に水をやり、芽を出させ、実りをもたらす。これからも、多くの成長の芽を育ててまいりた いと思います。 冒頭でも申し上げましたが、「必ずや復興する」という強い信念のもと、活気と笑顔のあふれる宮古市であるよう歩みを進めております。
私の心の中には、震災以降、常に次の言葉があります。
「其処、奮闘の活舞台」
「其処、邁進の大天地」
市民の皆様とともに、未来を切り開くまちづくりに邁進していく所存でございます。
市民皆様のご理解とご支 援をよろしくお願いいたします。