L.C 巻末変化表

元の場所 ラングォ・コモーノ


名詞

  単数 複数
主格 domo 家は domoi 家々は
補語格 dome 家へ domei 家々へ
対格 domon 家を domoin 家々を(※注意)

i domo 家から / en domo 家で(場所) / en domon 家の中へ
 (俗語として: en dome 家の中へ)
don domo, don domon 家まで

logoreta 複数対格の -i-n の順番さえ気を付ければ問題無い。
 欠けている格は前置詞と組み合わせて表現する。
 前置詞が付く場合は原則として主格で受けるが、移動のニュアンスを伴う場合は対格になる。(類推して補語格で受けるのは俗語)

 後年、-o-a に変えれば(雰囲気的)女性形と認める事になった。
 -a, -e, -an, -ai, -ei, -ain である。(補語格は変わらない)
 bonetabon-et-a →「美少女」

 後年、形容語尾 -al に「幾らか」という意味が付け加わった。
 mi uolus udalon. 「幾らかの水を欲する」←物質名詞等にも使える。

 動詞の中には uidus ∼ 「〜を見る」 / uidus don ∼ 「〜を探す(目をやる)」の様に、前置詞で意味が変わるモノがある。

 古典的な格変化の「つられ変化」を好む人も居られる模様。
 一応、間違いではない。
 domon mauno miodomon maunon mion 「私の大きな家を」


固有名詞等の格変化

 会話では無視される傾向がある。
 ami Mina, mau! 「ミナ(人名)をもっと愛せ!」

 文字では、対格ならクォートで括り、-n を付ける。 "Mina"-n
 補語格も同様に -e を付けるが、無視される事もある。 "Mina"-e

 略称等には、少なくとも文字では横着に付ける。 「 TV-n テレビを」
 ラングォ・コモーノは表音文字言語ゆえ、この様にして無節操に外来語が入り易い。

 また、論理代名詞(仮称)用法として、「 omo 」「 ometo 」「 fema 」「 femeta 」「 aro 」「 loco 」等を変化させ、本体は修飾語とする方法もある。

 ami femetan "Mina", mau! 「ミナ(という少女)をもっと愛せ!」


代名詞

 単・主単・補単・対複・主複・補複・対独立属格
1人称mimeminnuonuenuonmio / nio
2人称didedin単数に同じdio
3人称totetontoiteitointio / tioi
(彼女)tatetantaiteitaintia / tiai
自称suosuesuon単数に同じsio

logoreta mi, min, di, din は、人工言語のクセに不規則形である。
 to の複数形は、使われずに単数と同形で済まされる事もある。
 ta という雰囲気的女性形も後年正式採用。
 nuo は、正確には「我々」というより「皆」である。

 「独立属格」とは英語で言う mine, yours の如きで、更に名詞活用もする。
 類推形が主なので、不規則であるが判り良いはず
 独立属格は、それ自身も活用する。 mio - mie - mion
 主格と混乱しそうな場合は、通常の属格代名詞としても使っても良い。
 ※amigan mi, mi amus.amigan mia mi amus.

 to を詳しく言い分けたい場合は、「 telo to 遠くのそれ」「 nero to 近くのそれ」「 omo to 人のそれ(=彼)」…の様に言える。
 また変種として「 talo 既に話題になっているそれ」が成立。

 一人称単数の雅語として、「 ego 自我」を使える様になる(本来の意味)。
 ego - ege - egon 、独立属格は存在しない。


形容詞

mauno 大きい(モノ)
maune 大きく、大いに
mauniuo より大きい(モノ)
maunissimo 最も大きい(モノ)

logoreta 形容詞という種類の単語は無い。mauno は「大きいモノ」という名詞である。が、幾つか専用語もあるので特に分類しておく。
 いわゆる「形容詞(修飾語)」は、被修飾語の直後に置かれる。よって「大きい家」は domo mauno (家 大きいの)となる。
 形容詞(修飾語)の活用は、被修飾語に合わせなくとも良い。(古語では合わせる)

dome di. お前の家へ。 / dome de. お前の家へ。(古語)

 雰囲気的女性形を修飾する場合は、つられて -a 語尾になる。
 Femeta bona. 可愛い少女。

 実際は頻出する形容詞 mauno, paruo, bono 辺りでは、不規則形(古風な形)で言われる事も少なくない。(赤が不規則形)

・大きい mauno - maiuo - massimo
・小さい paruo- miniuo - minimo
・良い bono- boniuo - ottimo, bonissimo (この列は不規則度が弱い)

※後年、頻出する mauno, mauto の副詞略形に「 mau もっと・更に」が成立。
※更に、 paruo の副詞略形に「 pau ちょっと・少し」が成立。
cuo の比較級「 cuiuo どっち」最上級「 cuissimo どれ」追加。


cuo のバリエーション

cuo …「何・誰」原形。人とモノの区別は無い。
cua …上の女性形。以下も語尾を -a とする事で同様に(以下略)
cualo …「どんな、どの位の」
cuale …「どう、どの様に」
cuiuo …「どっち」、主として二つから一つを選ぶ言い方。
cuissimo …「どれ」、三つ以上から一つを選ぶ言い方。
cuo-to …「何(誰)か」・一語扱いなので、to の部分が変化する。
i cuo …「何ゆえ、何から(材料)」、原因を問う言い方。
puo cuo …「なぜ、何の為に」、結果・目的を問う言い方。
tempo cuo …「いつ」、 tempo の部分が変化する。
loco cuo …「どこ」、 loco の部分が変化する。

 全般、かなり能天気に振舞う傾向がある。


動詞

facis 為した did 過去形
facus 為す do 現在形
facas 為さむ will do 未来形
faci 為せ do! 命令形
facimo 為そう let us do! 勧誘形
facido 為している doing 現在分詞
facito 為された done 過去分詞
facure 為す事 to do 不定詞
faco 行い(行動) deed 完全な名詞
facago 行い(執行) deed 目的を含む名詞

logoreta 「〜される」などの形は助動詞との組合わせで成る。英語に準ずる。
 asus facito. 為された。(英語で言う Be 動詞+過去分詞)
 現在分詞や過去分詞もそのまま名詞として使う事が多くなった。
 「 et- 出す・作る」→ etiteta. 「少女型ロボット?(作られ小女)」

 mi uolus etitetan bela. 「私はかわいい少女型ロボットを欲する。」

 「 git- 移動する」の命令形だけは ii, iimo となる。(不規則動詞)

 普通の名詞も、動詞の語尾を付ければそのまま動詞になる。
 domo → domus 「家→住む」(限度はあろうが)
 そこで、「 faco 行い」の様な逆の例もある。facago は、faco の強調か?

gito 「移動」 / gitago 「旅行」…という感じ。


以下はいわゆる「古典」

logoreta ここら辺を頑張り過ぎたから、過去に破棄された。

古典曲用単数複数備考
一人称facu-mfacu-mofaci- 過去語幹
faca- 未来語幹
faci 命令形)
facimo 勧誘形)
二人称facu-sfacu-s
三人称facufacu-nto

 エセ古典語の動詞人称活用(曲用)。提案中?
 命令形と三人称単数過去、勧誘形と一人称複数過去がカブるが、語調で判る。
 いわゆる -i 語尾の命令形は、エセ古典語内では使われない。
(日本語で言う「やれ!=(早く)やった、やった!」みたいな風から過去形か?)

 更に一人称(特に現在形)だけ、長い -oo を付けて言いたいという、ワガママな文法が勃興しつつある。アクセントも例外的に語尾に移る。

amoo din. 我、汝を愛す。
edioo panalon. パンなどを我は食した。


 【更に闇深いコピュラ動詞(繁辞)の変化表】

コピュラ単数複数備考
一人称sonsomo 英語のBe動詞に当たる動詞の不規則活用図。
 e は、単純コピュラ用法(「○○はXXだ」)で出現する事もある(事になっている)
 なお過去は fui のみで不変。未来は(断定出来ないので)欠落。
二人称eses
三人称e (est)sunto

 【更に訳が判らない分詞の表】

 能動分詞受動分詞備考
過去facintalofacimalo 要約すれば以下の通り:

・一人称複数+形容詞語尾が「受動分詞」
・三人称複数+形容詞語尾が「能動分詞」

 日本語の連体形用法に似る。形容詞扱いなので、主語の性(数?)に合わせて変化する。
 名詞を伴わない場合は「人・モノ・事…」を補って訳す。 amumala 人気者(好かれてる女性)
現在facuntalofacumalo
未来facantalofacamalo
 これらの省略形が、現状の facido (現在分詞) facito (過去分詞)である。
(厳密にはやや違う)
 現状では一般文書(会話)には用いないが、未だ造語等には有用である。

Cogum a son. 我思う、ゆえに(而して)我在り。
Cogoo a son. (同上・ワガママ文法)
Logamo tan "Fema". 皆それを「女」と呼ばむ。
To est aro cuon audam coron i di. それはこっちが聞きたい事だ。
To e aro cuon audam coron i di. (同上)
To, audantalo mi. (同上「それ、私の聞くべきの事。」)
deuasantaleta 脱ぐべき女の子(指小辞+女性形も含む)
libuo legamalo 読まれるべき書籍(修飾辞として)


【完了接頭小辞】

 単純に abi- を付けるだけに落着く。

legum libuon. 本を(漫然と)読んでいる。
abilegam libuon. 本を(読了する気で)読んでいる。

 分解実験:
abiconumaloiabi-con-um-al-o-i
 「(完了)−知ら−れる−の−(複数)」→既に知られているモノ事
 →「手アカの付いたネタ」 etc.
※ただしこれは名詞用法であり、「それは知られた事である」と単純に判定する文では
 to, aro cuo abus asito conito! の様に普通に言うべき。
(古典表現では toi e abiconumaloi. となる)


元の場所 ラングォ・コモーノ