ラングォ・コモーノ LANGVO COMONO

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 概要

 西洋の魔物がよく出てくる話の舞台となる魔界の共通語なので、ラテンくさくなった。とか言いながら一部サンスクリットも紛れ込んでいる。
 ラテンくさいと言いながら LANGVO なのはオカシかろうと思われるかも知れないが、勘違いしたのだ。
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L.C 例文のページ L.C 単語 単語帳

 ※近況 2021 ※

 「 tempai 準備(完了)」…多分「時、タイミング」からの類推語、俗語扱い。

 「 i 〜から」による属性表現(英語の belong to ... の様な)←様子見

 -io(, -ia) …集団、集まり(領土)等の語尾としてお試し追加。

 sc という並びで「シャ行」を表す?…( cz 「チャ行」 dz 「ジャ行」等、他も研究中)

 「 ego 自我」に、雅語でいう「我(われ)、余(よ)、朕(ちん)」等の意味を追加。
(というか、それが元々の意味なんですが…)
 とりあえず一人称のみ、長い -oo 語尾で済ませるというワガママな文法が勃興。
 「 amoo din! 我、汝を愛す!(アモー ディン!)」
 「 amioo din. 我、汝を愛した。(アミオー ディン)」

 概ね 2014年を境に、属格形( mio, dio ... 等)の使用が顕在化されている。
(このページでは書き直したが、古い文書では mi, di ... のままである)
 …段々普通言語に近付いて行く。


文法要素

読み方・発音

 ラテン字をローマ字読み。 c, g は常に「カ行・ガ行」。cicimo キキーモ
 母音字 i, u は時に半母音や二重母音になる。guationヮーティオン
 アクセントは常に最後から二番目の音節。ただし二重母音(自然長音)や、語源では子音音素である場合は伸ばさない。mauto マウト

 擬音等の末尾に母音無しの g を置く事があるが、その場合は喉の奥を擦る h 音。
(うがいの時の「ゴオオオ…」の清音風)

 碑文や表題を大文字で書く事がある。その時に uV と書かれる事が多い。
 LANGVO COMONO

名詞の格変化

 名詞語尾 -o が、交替して日本語の助詞と同じ働きをする。→変化表
 domo 「家は、が」→ dome 「家に、で、へ」→ domon 「家を」

 主格は「〜は、が」であると同時に「〜である」という意味も含んでいる。
 補語格とは、補語や副詞「〜に、で、へ」の事。
 対格とは、端的には「〜を」である。

 女性形語尾 -a, -e, -an, -ai, -ei, -ain も認められた。補語格は不変。
 ただし必須ではない。bona 「善」など、抽象名詞にも使い得る。

動詞の変化

 人称変化は消失。時制変化と命令形、不定詞、現在分詞、過去分詞のみ。
 uidis 「見た」→ uidus 「見る」→ uidas 「見るだろう」
 ↓
 uidi 「見よ」→ uidimo 「見よう」
 ↓
 uidure 「見る事」→ uidido 「見ている」→ uidito 「見られた」

 これも変化表・動詞を参考にしてもらいたい。

 ここは、エ○ペラントに似ている(パクリに近い)。「(エセ)古典語」では人称変化をも解禁した。ただし、お好みの方専用 →変化表・人称活用

 最近は分詞形なども、直に名詞の変化語尾を付ける。
 uididon 「見ている人(モノ)を」という感じ。
 ne-edito 「毒物(食われないモノ)」素でも名詞扱いになり得る。
 また、過去分詞などをそのまま形容詞的に使う。 aroi melito 「塗られたモノ」

 多くの名詞が、動詞語尾で対応する動詞になり得る。
 seruo 「盾」→ seruus 「盾為す→守る」
 = facus serue 「盾で為す→守る(状況補語用法)」

代名詞

 変化そのモノは変化表・代名詞を参考にして頂いて、その用法について。
 三人称の単語が to 一つしか無い。「ヒト」と「モノ」を区別しない。
 「我々」という単語はあるが、これはむしろ「皆」であり、一般を表す単語と言える。
 Cuon nuo ne edas. 「毒物(皆食わぬモノ)」

 「〜の」は、通常は主格形の後置だが、強調・紛れ防止に mio, dio .... を使う事も出来る。
※特に近年、 mio, dio .... 型を通常使用している※

 二人称は単複同形で英語の様だが、三人称複数も一応は toi という形はあるものの、よく to で通されてしまう。

 三人称の to は「あれ!」といった指示詞に使われる。既知情報には2015年から talo という変種が使われる事になった。次例で感じが掴めるか:
 loco to 「その時点で話者が指す所一般」
 loco mio 「私の場所・ここ」
 loco dio 「汝の場所・そこ」
 loco tio 「ほらこの場所、ここ、あそこ」(相手は知らない)
 loco talo 「ほらこの場所、例の場所、あそこ」(相手も知ってる)

 suo 「自身」の出現頻度は少なくない。三人称の自分自身が目的語である文には suon 「自身を」という形を使うのは、印欧語ではお約束である。
 To seruus ton. 彼は(他の)彼を守る。
 To seruus suon. 彼は彼(自身)を守る。

形容詞

 純粋な形容詞は存在しないが、その様な単語は幾つかある。→変化表・形容詞
 比較級や最上級もある。
 Domo mio mauniuo i domo dio. 「家−私 より大きい 家−汝。」
 →「私の家はお前の家より大きい。」

 (雰囲気的)女性形に付く場合は -a 語尾になる。
 fometa bona. 可愛い女の子。

 ※一部の形容詞は不規則形(古風な形)で:
 Domo mio maiuo i domo dio. 「家−私 より大きい 家−汝。」
 と言う事も許されている。

 どんな名詞も後置きで修飾語になるが、形容詞だと明示させる場合に -alo 要素を接尾させる事が多くなっている。
 languo comono 「民衆の言語」(属性)
 languo comonalo 「普通の言語」(形容)

疑問詞・関係詞

 cuo という単語一つが変化を伴って全てを表す。「何」と「誰」の区別は無い。
 cuo 「何、誰」
 cue 「何(誰・以下略)で、何へ、何で」
 i cuo 「何から、どこから」
 cualo 「どんな」
 cuale 「どの様に」…etc

 実際は、該当する名詞を伴って現れる事が多い。( loco cuo 「どこ?」など)また、現実の言語の様に関係代名詞としても使われる。
 Femeto to cuo asus loce to, amica mia.
 少女−あの (関) 居る 所に−あの、友達−私。

 英語と違って、先行詞の無い構文も多用する。
 Cuon mi uolus, uoco dio. 「(関) 私が 求める、声−汝。」
 →「私が求めるのは君の声(意見)だ。」

 元は誤用っぽいが、副文節を導く「無意味な」接続詞として使われる事がある。
 Mi uolus cuo di uidas min. 「私は 欲す それ 汝 見る 私を。」
 →「アナタが会いに来てくれるのを望む。」
(「無意味な」接続詞としては、to も同様に使われる(やや古風))

 数と単位語が合体する。20だけ特別形なので注意。
 完全機械用法もある。1のケタの前に a を入れるのは好きずき。

123 = unocento uiginto a tuio. 1百 20 と 3
 → cento uno dekoi duo a tuio. 百 1個 十 2個 と 3(機械的)

 序数詞は、1, 2puemo, secundo だが、3 以降は -to を付ける。

Omo tuioto. 第3の男、3番目の人

 序数は分母にも使われる。2/3 = duo tuioto である。

 数詞 1, 2 には、「副詞形」で別の意味がある。

Nuo gitus dome to, une. 我々はあの家へ行く、一緒に。
Nuo gitus dome to, due. 我々はあの家へ行く、再び。

 また、数詞 1 は、「名詞」として修飾される事で「〜のみ」を表す。

Nuo gitus une dome to. 我々はあの家一つ(のみ)へ行く。

 前が「のみ」、後が「一緒」と覚えておく。
 後年、unalo(e) が「〜のみ」となった。

 碑文にはローマ数字で書かれる事もある。

I 1 / V 5 / X 10 / L 50 / C 100 / D 500 / M 1000

 MCMLXXV = 1975 = unomilo nufocento seitoginto a cinco
 = 1 * 1000 + 9 * 100 + 7 * 10 + 5
 (機械的)→ milo uno centoi nufo dicoi seito a cinco


統語法

一般事項

 動詞文は普通に英語の様に単語を並べて頂いて概ね正解だろうと思う。ただし格変化を忘れない様に。
 Felio edus muso. 「ネコが 食う ネズミが。」では意味が確定しない。
 Felio edus muson. 「ネコが 食う ネズミを。」とせねばならない。

 この格変化が生かされて、語順を或る程度自由に並べ替えられるが、修飾関係や前置詞の付いた形は不変。
 Felio mio edus muson puo uiuure.
 「ネコ−私の 食う ネズミを の為 生きる事。」(赤字部分が変えられない)
 ↓
 Puo uiuure, muson felio mio edus.
 「の為 生きる事 ネズミを ネコ−私 食う。」なら可能。

 なお、「紛れ」ているので mi --> mio となっている。
 コンマで要素ごとに区切っても(多少みっともないが)悪くはない。

名詞文

 ラングォ・コモーノには二通りの名詞断定文がある。

 「本質」は不変なので時制は無い。
 Mi, omo. 「私は 人間。」(補足的なコンマを付ける事が望ましい)
 Mi ne omo. 「私は 否 人間。」(コンマは外す)
 →「人間」である、という事は生まれてから死ぬまで変わらないから不変であり、時制も無いのである。

 「状態」は当然変わり得るので時制を持つ。
 Mi asus milie. 「私は 現在に於いてある 戦士で。」(「戦士になった」とも)
 Mi asis colegiore. 「私は 過去に於いてあった 学生で。」
 →だからそのまま「〜になる」をも表せるのである。

 似た様な表現でも、これだけ違う。
 Di, malo. 「お前は悪人だ(タチが悪い)。」←治らない
 Di asus male. 「お前は病気だ。」←「現在は」悪いので、治るかも

 ただし通常は Di, malo. で概ね通じる。

 また近年コプラ動詞 e が認められた。ただし強調用。
 Mi e omo. 「我 であ〜る 人間。」

 主語が長い場合も区切り(息継ぎ)として使い得る。
 sapiotudo terro mio e massimo en mundo!
 「我が国のォ賢さ(科学力?)はァ世界一ィ!」

 Mi, fema. 「私は女性です。」←元からの性質
 Mi asus feme. 「私は妻(大人の女)です。」←成ったモノ

 特に本質を強調する場合にのみ、次の様な表現がある。
 Mi to omo. 「我 これ 人間。」

動詞文

 動詞文は至って普通であり、特に言う事は無い。

 ラングォ・コモーノの未来形は、結果の出ていない事を全般に表す性質があるので、欲求や可不可までを問う事も出来る。
 Mi uidas ton. 「私は 見るだろう 彼(女)を。→私は彼(女)に会うだろう。」
 →これを「私は彼(女)に会いたい、会える、会うぞ…etc」とも読めるのである。
 ※追加
 ただし明確に言うは助動詞 pou-, uol- を使う。本動詞は不定詞。
 Mi pouus uidure ton.
 私 出来る 見る事 彼を。→「彼に会える。」
 Mi uolus uidure ton.
 私 欲する 見る事 彼を。→「彼に会いたい。」

 現在形には元から「〜している」という意味が含まれている。
 「 as 動詞+現在分詞」とするのは強調のみ。
 Mi bonus ton. (そのまま)「我は 良く思う(求める) これを。」
 Mi asus bonido ton. (現在分詞)「我は 良く思い(求め)つつ、ある これを。

 git- 一語だけは命令形が不規則で、ii, iimo となる。
 この語は起源がサンスクリットだが、命令形だけラテン起源だからである。

 所有表現は ab- 動詞を使う方法と補語格(与格)で言うものと、二通りある。

 Mi abus libuon. 「私は 持つ 本を。」
 Libuo, me. 「本、私に。(私に本がある)」
 Libuo, me asus. 「本、私に ある。」(より明確)
 Libuo con mi. 「本と共に私」(?…判らんではない)

 動詞未来形は、いまだ実現していない動作全般を表す。

 Mi legas libuon talo. 「私は 読む? 本を その。」

 この「読む」を「読みたい・読むべき・読ませろ・読むだろう」と見分けねばならない。
 近年、次項の様な不定形を用いた仮定・願望表現が現われた。

 Mi legure libuon talo, .... 「私 読む? 本を その、…」
 Mi libuon talo legure, .... 「私 本を その 読む?、…」
 Legure mi libuon talo, .... 「読む? 私 本を その、…」

その他の事柄

◆属格の関係代名詞(英語で言う whose 等)は存在しない。
 To cuo filio tio asus milie, notoro.
 彼 (関) 子−彼の 今ある 兵士で、 書く人。
  →「息子が兵士である彼は、物書きだ。」(関係節でわざわざ言い直す)

◆前置詞支配による特殊な文節がある。
 I aro to, nuo ne gitas.
 〜から 事−その、 皆 否 行かむ。
  →「その事で、(事態が)進まない。」

 Con capo mauno, to asis facito.
 〜と共に 王−大きい、 それ あった 作られて。
  →「偉大な王の治世に、それは作られた。」

 Con di legas cauton to, di pouas uidure toton.
 〜と共に 汝 読まん 紙この、汝 得ん 見る(判る) 全てを。
  →「ここを読めば、全てが判ろう。」(仮定表現)

◆(印欧語族らしく)分量を表す用法の一例。
 Dati me unon pano. 「パンをくれ。(一個)」
 Dati me panoin. 「パンをくれ。(複数)」
 Dati me panalon. 「幾らかのパンをくれ。(部分)」

 Dati me udon. 「水をくれ。(不定)」水分子一個でも文句言えない。
 Dati me ueson udo. 「器一杯の水をくれ。(明確 a cup of water )」
 Dati me udalon. 「幾らかの水をくれ。(部分)」

◆接尾語・変化形などでダイレクトに人・モノを表す表現:
 boneta = bon-et-a 良い−縮小−女性→「美少女」
 ludido = lud-ido 遊ぶの現在分詞→「遊び人」
 さすがに ludideta 「少女遊び人」まで行くと分かり辛い(が禁止ではない)。

◆前置詞は、その付く名詞の格変化でニュアンスが変わる。
 en domon 家の中へ(対格)
 en domo 家の中で(主格)

 主格に付く場合は素直に前置詞の意味で読み、対格に付く場合は「移動」を踏まえて読めば良い。(本来存在した従格その他が消失して主格になった)



サンプルに見えないかも知れないけれどサンプル 単語漸増中、御容赦。

uocoi L.C. asus mautiue sensime. mi cogus cuo, to asus gitido langue comonalo uerito.


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