ラジオ表紙 |
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電網電氣講座(不要?) |
このラジオの特徴は、何と言っても同調コイルの巻き方が特異だという事でしょう。
それが左図「星巻き」と呼んでいる方式のコイルです。ちょうど立体スパイダーの様な感じであり、しかもミュー同調です。
長いフェライトコアはジャンク屋で買って来たオールウェーブラジオ用のバーアンテナをバラして取り出したモノ。
それを手で出し入れする事で同調を取る原始的なチューナーです。
ミュー同調にこだわるのは結構ですが、こういうのがどう評価されるか…
後日改造。ページ下半。
同調用のキャパシターは 100pF 程度と考えたので、アルミ版を切って作ってみました。VC と書かれている部分です。概ね 5cm * 3cm 程度のアルミ版を3枚重ねてネジ止めしただけですが、ちゃんと働きます。
(アルミ板コンデンサの詳細・計算法は電網電氣講座・コイル・コンデンサーの話に)
庭に約 10m 程の空中線を張り渡してアンテナとし、昼間に出力 50kW 、送信所から約20kmの自宅で NHK が理解出来る音量で聴き取れる程度の性能です。アースすれば、更に良く聞こえます。
ロケが北部九州なので、夜は隣国の放送がやかましくて地元の民間局は聴きにくいのが難点です。
明らかに分離は良いのですが、作り方の関係でボディエフェクトを拾い易く、詳細な実験が出来ないので(また計器も無い)、どの位の性能なのかは軽々しくは言えませんが、「悪くない」とは言えそうです。
回路は実体図を見て頂ければ至極簡単な「学研のフロク」タイプだとお判りだと思います。
こういうのを作ると、親戚宅でのお泊まりで従兄弟とコッソリ寝室で、ワタクシのお手製ラジオ(こんなの)で「オールナイト日本」聴いてた事を思い出すのです。
←回路図は改造後(タイトル写真)のモノ
とか何とか言ってましたが、後続の感度の良いラジオが出来るにつけて、実は性能悪いんじゃないかと、改造しました。
基板がやたらに導電率が高く、持つだけでブーブーいう様なのを改善する為に、基板に触れる部分をアース化して、その他を空中配線・ラグ板化してみました。
感度の改善は微々たるものですが、ボディエフェクトが皆無となりました。
なぜか最近「リリアン巻き」とか呼んでゐます。