AROI TERRO DEVELO (邦題:妖怪大作戦)
…のあらすじ
実に良くある話なので、マネしたされたとかは不問だよ。(ちょっとあえて書いています。)
←シオリは、ふとした事から魔物の国へ迷い込んだ。死んだのと同じ事になっているらしいが自分では不明。
どうやら人間はシオリ一人である。腹は減るし、変なカッパにまとわり付かれるし…。
「シィ゛オォ゛リィ゛ィィィ、こっち来てキュウリば食わんかッパ…」
下品な事を言う前に蹴っ飛ばした。
「
I cuo di ne guatias loce mi? 」
→ なぜ 汝 休まぬ 我が所で。
水魔(ニクシー)と呼ばれる妖精に食べ物をもらい腹は落ち着いたが、カッパはウザイし帰るアテも無い。皮肉な事にその時言葉が通じるのはキタナカッパだけだった。
「人間が…来たって?」
怪しい、羽根の生えた同年代…の筈だが妙に大人びた魔物に出会った。変なカッコのサッキュバス?
「帰る方法…魔物になったら自由に行き来出来るんだけど。
いっしょに探しましょうか?久しぶりに楽しめそう。」
案内役を引き受けてくれた。
Junge Miene ユンゲ=ミーネと名乗った。長いので「ユンゲ」と呼ぶ。自称一万十四歳、だそうだ。十四歳の姿のまま約1万年生きてるという意味らすぃ。
(なお若干身体を検査された)
←イメージ画像
「あら、バカッパ♪フフフ。」(つねる)
「く、来るな、やめろー!ぐぇ。」
「へぇ、ユンゲが苦手なんだ。たのんで正解だわ。…アンタ達は何で日本語話せるの?」
「人間との交渉が多いからよ。魔街の普通の連中はそうでもないけど。
それより、シオリこそ言葉を覚えなくっちゃァ、なんじゃない?」
「挨拶は『
グワチョ〜ン』でカッパ。」
「ウソツキ!」ダカラカッパハ....
「ん〜、これが困った事にワリと正解なのよねー。」 →
単語帳
北の方に街があった。シオリが無防備にも一人で散策している所へ…
「
Guation! Di asus facido cuon? 」
→こんにちは! 汝 居る−為して 何を?
ふいに同年代の女の子?が現れ(人間か?)、誘われるままにある館に入ったらヴァンパイアに襲われてしまった。女の子は使いっパシリの奴隷(血吸われ)らしい。
「フハハハハ、シオリとやら、その赤き血を頂かせてもらうぞ。」
「はしょり過ぎ!きゃああ!(日本語判るんだ…)」
「待たんかッパ!」何とこんなヤツ(ゴミ・うんこでも可)が助けに入った!!
「シオリ、こぃば使わんかッパ!」
と、キタナカッパが放ってよこしたのは真っ赤に熱した火掻き棒だった。ヴァンパイアを殴ると、そのまま燃えて灰になった。
「ドッゲェエエッッ!!…そいつこそ信用ならんぞぉおお…」
「グェフ、何か言いよる。(余計か事ば言うんじゃなかッパ)」
カッパは役に立ったが、シオリは信用しない。当然である。カッパだもん。
「何でアンタなのよ(ま、楽だけど)。」
「東の方に牛頭がいて、人間を捕まえては食っているとか…帰るヒントにならないかしら。」とのユンゲの案で東へ向かった。
カッパはドブ川、ユンゲは空、シオリは陸を探索していた。そこは荒野で、所々に洞穴があった。シオリがその内の一つに入ってみたら、迷って出口が判らなくなった。
「
Cuo-to etis?」
→何か 来た?
奥から気味の悪い声が聞こえた。牛頭だ!シオリは「迷宮」の中を逃げ回り、牛頭が追っ駆け回していたが、
「
En loco to!」
→そこに(居た)!
と急によその方向へ走っていった。
牛頭はミノタウロスの事。「ごず」ではない。
シオリは何でか判らないが、勝手に助かった。迷宮内のパターンから出口を割り出して脱出する事が出来た。
「ふぅん…牛頭が、急にねぇ。何かしら?」
「もう一度行ってみようと思うけど、付いて来てくれない?」と、2名で迷宮へ向かった。キタナカッパには別に用事を言い付けておいた。早速、牛頭と遭遇した!
「
Deueleta, mi uidis en tempo deno!」
→魔少女、見た昼間に!
変な事を言いつつ襲いかかって来た。力では女の子2名じゃかなわないので逃げ回ったが…
「
Tolis... O? ta disis! to, mago deuelo!」
→捕まえた…あ、消えた!妖術!
ユンゲは何か判った様だ。2名は外へ出て、キタナカッパへ合図。同時に水が流れて来た。水攻めだ。迷宮は水没した。「
Mooooo...!!」退治出来たかは定かではないが、少なくとも悪の拠点は消え去った。
ただ、残念ながら牛頭の所業は人を「殺して」連れて来る訳なので、「生きたまま」人間界へ帰るヒントとはならなかった。
「でも…シオリの妖術、見たわよ。スゴイじゃないの。」
「私、何もしてないんだけど。」しかし確かにシオリの分身が現れて、牛頭を惑わしたそうだ。
「もう魔界に来て十日は経ってるかな?食べ物が当ったのかしら?」魔界では、そういう能力が(勝手に)顕在化するらしい。
「そぃは、ドッペルゲンガーでカッパ。」
しばらくして任意に出せる様になった。街で復活したヴァンパイアに出会ったが、分身を襲わせておいて後ろから火掻き棒で殴ってやった。
「何か喋らせ…(灰)」
(ちゃんと奴隷
が後始末するらしい。)
分身は魔物の一種なので人間界へ送り込む事も出来た。人間界ではシオリ失踪から3日経っていた(時間関係は変)が、大した騒ぎにはならなかった。
「素粒子の挙動は観測者が確認するまでは、全ての選択肢に存在する可能性があるとか…遍在性ね。
別の場所に同時に存在出来るのよ。」
ニャウ ←通りすがりのシュレディンガー猫
「
ナニ今の?あ〜…難しい話はイイから…本物が帰りたいんだけどな。」分身は自立行動するらしい。時間関係の歪みで、こちらで呼び出しても違和感は無い。
要するに都合の良い話。ユンゲは1万年生きているので博学である。
街ではアンデッド系魔物
に襲撃されながら、いろいろ探査を続けたが埒があかない。未踏破なのは北の方の山と、シオリが現れた南部平原の更に奥の方。山の方は季節でもないのに白く見える。
「ハッキリ言うと、雪の女王(雪女)がいるのよ。」という訳で、魔界的防寒具が必要になった。用途からして南方にあるだろう。
一行は南部の集落へ差し掛かった。そこは魔界での、ごく普通の魔街である。一般魔物
こんなのが棲む街で、人間とはあまり関わらない。だからか、コチラの言語しか聞こえてこないのでシオリは困りモノ。
(ちなみにカッパは街中には付いて来ず、ドブを伝って南方へ向かった。)
「あれ。ユンゲ、あそこ、なんだ人間いるじゃない。」
キリッとした感じの女の子であるが…
「シオリ、ここは魔界だからね。」
「あれでも魔物なの?ふぅん。」
さて集落の端に祠があり、何やら祭られていた。「
Dometo Deo Puro 『火の神の祠』だって…フフフ。シオリ、意味ありげでしょ?」その夜に早速行動に出た。だが魔物たちは夜こそ行動時間だったのを忘れてた!
「
Di uolus facure cuon puo dometo deo? 」
→ 汝 欲す−為す事 何を 対して−祠−神の
見つかった!さっきの、キリッとした感じの女の子、祠の管理人だった。
「
Uidi, Magon mi, Uuuuuu.... 」
→ 見よ、 力を−我の、 ウゥゥウ
なんと月を見て変身、狼少女=ウェアウルフだった。非はコチラにある(コソドロ)ので本気になれないシオリだったが、襲い掛かられたので仕方なく「分身」し惑わした。
シオリが急に二人になったので狼少女はたじろぎ、その隙に一発お見舞いして気絶させた。その後目を覚ましたが、警戒を解かない。
誠意を持って事情を話したら、協力してくれる事になった。
Aci アッキーという名だそうだ。「炎の衣」というモノを守護する番人だった。ただしブツは別の場所にある。
←エピソードに無いエピソード
南方は湿地帯、キタナカッパの故郷でもある。なんとキャツの親戚筋あたりが集団で襲いかかって来た。
シオリは最初笑顔で殴り殺していたが、数が数だけにイイカゲン辟易して来た。幾らでもずんずん湧いて来るのである。昼間ゆえアッキーは変身出来ない。
|
「カッパッパ〜ルンパッパ〜♪
グェフフフフフフフ。」
「あーぶく立った〜煮えカッパ〜♪
煮えたかどうだか舐めてみよ、
ベロベロベロ。」
「(他、放送禁止用語多数・削除)」
「ああ、もうイヤッ、気が狂うぅ!!」 |
「
Mi asus en aroi ito to, a mi asus male. 」
→ 我 居る 事々(話)の中に この 様な、而 我 なる 不快に。
ユンゲが空に舞い上がったかと思うと「
シオリ、湿地から離れて(ニヤリ)。
Uenton Esituo, mi datas pansei toto!! 」
ほとばしる風素の力を、我 与えん 全ての汚物らへ!!
ウゲ…
電撃がほとばしり、カッパの集団に直撃。大殺戮ショーだ。
「ふぅ、スッとした。疲れるからやりたくないんだけどね。」
「遅ぅなりまし…(絶句)。おらんで良かったばい。」
←薄情
「あらアンタいなかったの?ちぇ。」
←かなり本気
「(痺)ユンゲ…物持ち係がいなくなるでしょ。」
←本心
「
Mi ne conus aron logure. 」
→ 我 知らず 言う事を。
魔物の国の最も南、向こうの見えない大きな川の中に中州がある。カッパも流れる濁流と、ユンゲの脆弱な飛行能力では突破出来ない乱気流に守られている。まぁ、わざとらしい。ブツはそこにあるのだが…夜になり、月が出た。
「ウォオォオオ〜ム!!」アッキーが変身し、なんとそのまま川面を駆けて渡っていった!右足が沈む前に左足を…の原理だ!狼のライカンスロープ(獣人)だからこそ出来る芸当である。
そうか?
|
さて小一時間後、アッキーは衝撃波と共に戻って来た。炎の衣もその手にある。全力を使い果たし、死んだ様に眠っている。そこにどこからともなく水魔たちが現れ、介抱するのだ。
「 Di....! femeta. Guation. 」
→汝・・・・! 女の子。 健康を。
「あ、水魔。久しぶり、ぐわちぉ〜ん。」
(挨拶・訛ってる)
こんな物理法則に反する行動が取れるのも、裏方のサポートあっての事である。永代、彼女たちがこういう時の手伝いをする事になっているのだそうだ。
そのアッキーだが、仮にもシオリに一度は負けたからか、そのまま付いて来る事になった。イヌ科らしく忠実である。 |
中央の街へ戻って来た。ゾンビたちがお出迎え。シオリ・ユンゲが動く前にアッキーは変身し、当たるを幸い切り裂き食いちぎり、一掃するのである。変身中はバーサーカー状態らしい(合図程度は判る)。言葉も通じないのでハンディ2つである。
(更に月齢によっては変身出来ない。)
「
Cuo etis? 何だこの騒ぎは…おお、シオリではないか。
ほぉ、確かに昔私が飼っていたアッキー…これは迂闊に手出しが出来なくなった様だ。
Aci, Guation! アッキー、健康を!」
「
Uampiro! tele! 」
ヴァンパイア! 遠く(久しく)!
「え、何?この二人知り合い??(う、裏切られた…)」
「シオリ、定番でしょ?ドラキュラと狼男なんて…少女だけどね。」
「影が薄かッパ。」
いたのかよ。