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 AROI TERRE DEVELOI (邦題:妖怪大作戦)・続き

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 さて、ここらの顔役であるヴァンパイアの協力を得られる様になった。話によると、人間界へ戻るヒントが北部の山の中にあるらしい。
 シオリの、ずっと使い続けていた火掻き棒は、既に魔界の瘴気に晒されて魔剣と化していた。「分身」も可能という、今やイッチョマエの魔剣士(女)である。
離すなカッパ
 一行は山を目指して出発した。登山口に差し掛かってすぐに、雪がチラチラ舞って来た。ユンゲが警戒する。

aro ado 2 aro ado 1
※ここら辺で上の様な外伝が語られた事もある※ →単語帳

戦術的退却!みんな急いで!」いつに無い剣幕にビビる3名。「判らなかった?敵はこちらの動きを完全に察知しているわ。」
「なるほど、今の雪ね。…でもこんなザマじゃいつまで経っても行けないしぃ?」
Nuo pouus giture don loco to, tempo cuo?
 → 我々 得る−行く事 まで−所−かの、 時−何?
「闇雲じゃ駄目って事。私が偵察して来るから。」と飛び立ったユンゲ。しかしその日は帰って来なかった。次の日、全身傷だらけになって戻って来た。
 「いたわ…雪女。いきなり攻撃されて…ドジっちゃったわねぇ。ツララ撃たれてこのザマよ。私は戦力外みたいだわ。アッキーも最初から使わないと。カッパは駄目ね。水鉄砲?ツララの材料じゃないの。」

 そういう訳で、シオリとアッキーの2名で探査を続けた。が、ある地点で正にイキナリ雪女に遭遇。通常でも鼻の効くアッキーも全く気付かなかった!
Femaneua belissima en mundo toto nuo. 「シオリとやら…
私にはお前に恨みも怒りも無い!
だが私は戦士!戦いこそが全て…殺戮こそ生き甲斐…
殺(や)らいでかッ
シオリ!

 ああ下らない。服装も絶対的にオカシイし。
 ツララを撃たれた!話を聞いていたのと、炎の衣のお陰で何とか避けられたが、雪女は姿を消していた。アッキーは察知出来なかった事がショックの様だ。

 次の日はシオリ1名で探査。やはり急に現れた雪女。だが今回はユンゲの入れ知恵でワザと誘ったのだ。とある木の下へ誘うと合図!
Ii!! (行け!)」←イヌ扱い
ウォオオォオ〜ム!!!バカ化進行中」木の上から重力だけで落ちて襲い掛かる!気配を気取られない為だ。雪女の目線が一瞬シオリから外れた!
たぁああっっ!!」魔剣・火掻き棒が雪女にヒットした…瞬間、なんと雪女の体はパァッと粉雪となって散った。「な、何??やっつけた?!」

 しかし、何度倒してもまた全く無傷で現れるのである。こういう事が数日続いた。まるっきりからかわれている様でもあった。
「こういう強さもあるって事か。」シオリ自身の戦闘レベルも上がったかも知れない。しかし手応えの無い敵には無力である。
Femaneuan mi ne pouis uidure, i cuo?
 → 雪女を 我 得ぬ−見るを、 なぜ?

 ベースに戻って評定。ユンゲの傷もだいぶ癒えた。
「遍在性…ではシオリのそれと似た分身…ううん、違うなぁ。
 つまり現れるのは必ず1体だが、常にどこにでも存在出来るという事。
 私たちが「点」で、雪女は「面」という事よ。うんうん、そうか…ちょうど山全体に掛かる雪雲が雪女そのものと考えても良い。」
「??どうすべきなのかな?一人で判ってないでさ。」
 次の日から、ヤケクソの様な行動に出た。動ける者全員で「闇雲に」山の中を走り回るのである。最初、雪がチラチラ追っ駆けて降って来たがその内にそれも無くなった。それを1週間ほど続けた。



「今日で決めるわよ!!」
「雪女はこちらの意図を読みかねているかバカにしきっているか…頃合いね。」
Mi ne uolus facure iton to.
 → 我 欲さぬ−為す 様な(事)を−この
「忘れられて終わるかと思うてカッパ。」

 その日は4名とも手(前足?)に松明を持って出陣、1週間の間に密かに撒き散らしていた柴草に火を着けて回った!山の至る所から火の手が上がり、山全体を程なく焦がしていった。山火事−雪女の遍在性…「面」の要素を減らす作戦だ!
 −な!小賢しいマネをッ!!−
 急に雪が降り出したが、火の方が勝っている。部分的に消えても、またすぐに燃え上がる。ある谷間を残して、どんよりとした雪雲は失せてしまった。追いつめたのだ。
「お、お前たち、…シオリッ!私に!この私にこんな事をして…
 地獄へ叩き落としてやる!」

 雪女は実体化した。火炎攻撃で多少パワーダウンを被ったが人一人凍らせるぐらいなら問題は無い。残った力を全てシオリにぶつける気だ。
 ある谷間−前もって定めておいたキーポイント、そこが決戦の場所。人一人しか通れない様な岩で挟まれた隘路だ。既にシオリは待ち受けていた。襲い掛かる雪女!!
「炎の衣のスペシャルパワー、はぁああっっ!!」分身し、発熱するシオリの体。前後から雪女を挟んだ。パンが焼けそうな温度になっている!!
「ちっ。」と上にジャンプして避ける「分身など…な?!!」
そこに3番目のシオリ!本体である!レベルアップして3分割可能になっていた。上と前後3方向から一気に熱する!!岩の隘路はちょうどオーブンと同じだ!!!
「いぎゃ…ごぼっ……雪女は水になった。
「冬になったら復活するんでしょ?ふう、力技で勝利だわ。」シオリはへたばった。
 思い通りに動かした場合、人数分疲れる仕組みである。



 山の頂上に、何かの門が…と思ったが、碑文だった。
「え〜と、私らの言葉で書いてるわ、シオリ読むわよ:

 -DI OMO TO ABIS MAGON DEUELO-
 −汝人間、これ魔の力を得たる。−

 この碑文を読めた人間は−という事ね。
 おめでとうシオリ、アナタもこれで立派な魔族よ。自由にあっちとこっちを行き来できるハズだわ、フフフ。シオリの家、泊まりに行っちゃおうかしら?」拍手。
Asus bone. 」拍手。
 → おめでとう。
「おめでたかッパァ。」拍手。
「おめでとう。」拍手。以下、駆け付け。
"シオリ" asus bone. 」拍手。
Asus bone. 」拍手。
あ、ありが…たくないっ!!今時やる作者。

 −完?−



 シオリ 人間
仕事:剣による戦闘。
特技:分身・「火」属性の技の一部。
美形で図太い。
 ユンゲ サッキュバス
仕事:助言・戦闘補佐。
特技:「風」属性の技全般。雷撃など。
趣味:カッパつねり、占い。
 アッキー ライカンスロープ
仕事:素手の戦闘。
特技:変化(げ)。「土」属性の技の一部。
人間語は不得手。

 キタナカッパ 妖怪
仕事:シオリを助ける(狙う)。
 特技:下品。高血糖。肝不全。十二指腸潰瘍。水鉄砲。荷物持ち。
 正式名称は「カスデクゴミクソドブヌシキタナバカッパノミコト」らしい。「水」属性。
Cicimon edi-ppa, uoce subo, guefufufu....

 ドッペルゲンガー 幻獣

仕事:シオリの分身。時空を無視した行動で、現世の学校にシオリの代りに通う。

特技:同じ格好、シオリのトレース。
なぜかトンボメガネの2Pカラー。



 その他

 ヴァンパイア アンデッド
仕事:少女を襲い、血を吸う。 特技:死なない。街の顔役。
 チーちゃん アンデッド?
仕事:ヴァンパイアの奴隷。 特技:言う事を聞く。
 水魔 ニクシー
仕事:癒すモノ。 特技:男は誑(たぶら)かすらしい。
 牛頭 ミノタウロス
仕事:人をさらって食う。 特技:通せんぼ。フケ攻撃。
 キョンシー アンデッド
仕事:人にまとわり付いて襲う。 特技:気持ち悪い。キショい声を出す。
  モノノケ
仕事:暗闇で脅かす。生気を吸う。 特技:黒い。
 ?? モノノケ
仕事:?? 特技:形を持てなかった魂であり、不明。
 獣人 ライカンスロープ
仕事:街で平穏に暮らす。 特技:モブ。



 雪女 妖怪

仕事:本来は男を誑かす魔物。
ここではシオリらの最終障壁である。

特技:一定範囲の瞬間移動。ツララミサイル。冷風。
-300 度氷結爆砕。 絶対零度超えてますよ〜…(凍)
バナナで釘を打てる。風邪をひかない。氷風呂。

雪雲そのものを雪女と考えれば、シオリたちの方が雪女の中で動いていた事になり、瞬間移動でも何でもない事が判る。

 ニセ雪女 ??

仕事:本物の影武者をやらされていたという外伝がある。
特技:雪女のフリ(しかし保たない)。
 実際の所、「ニンフ」らしい。



 魔界の言語は Languo Comono というラテン語に似た言語であり、魔界の多種族間共通語である。欧州勢が多数なのでラテン語くずれになった。  単語帳 

「やあ。」 Sanon!
「こんにちは。」 Guation! グァチョ〜ン!…狙ってませんでした。
「久しぶり!」 Tele!
「百年ぶり?」 Utis cento anoin?
「さようなら。」 Reuidimo!
「私の名前は○○です。」 Nomo mi, "*****" .
「人間界から来ました。」 Mi asus i terro omo.
「○○はどこですか?」 "*****" asus en loco cuo?
「帰る道を探しています。」 Mi uidus don uion domure.
「キュウリば食うて行かんかッパ。」 Cicimon edi-ppa, a ii-ppa. Guefufu
「あなたの血が(を)欲しい。」 Sanon di, mi uolus.
「どこ(何)が図太いンかッパぁ?グェフ。」 Loco mauno di, cuo-ppa? Guefufu
「消えろ。死ね。」 Disi!!!
「地獄に落ちろ!」 Infeune!!
「お前はもう死んでいる。」 Di abus disito, nune.
「オバケは死なない。」 Deueloi ne disas.

Fema etita 「現れた女」
Deuel-et-a 魔物+縮小辞+女性形→「魔物の少女」
Iud-or-et-a deuel-al-a 戦+者+小+女 魔+的+女→「女魔剣士」

Mi ne cogus din male, a parue.
A mi, iudora!
Iudago, aro toto puo mi.... Disago, uio uiuure mi....
I cuo, mi ne disas din!?

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