スーパーカブの事(3速・50cc・90ccとか)

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地図の見方 スーパーカブ110プロ スーパーカブの事・2ページ目


発動機※なぜか、知らない人が意外と大勢いる様子を鑑(かんが)みて。
 古い人(ワシとか)は、多くの若いのが機械(手汚し)系に興味無いのをホントに信じられない。
 まあ今時は触りたくても触れないようなブラックボックス化が進んでるから、一概には責められませんね。
 別にカスタムがどうとか言う訳じゃないですが、カブみたいなプリミティブ(原始的)な機械に手を触れるのもイイんじゃないかと。

(とは言えカブ(タッチフリーヲヤヂ4ストバイク)となってから手加え度合が下がったのも事実。
 チェーン張りも以前(DT125とか)よりネジが多くてやりにくいし、法事で顔合わせる距離に自転車屋があるからオイルもそこで換える出来るし、ヤレヤレ。)
※でも逆にカブ110プロはネジが一個少なくて、あれ?とか思うたりする※

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一本橋OH!! スーパーカブ、巷を見回せば、AKかザクのように道に溢れ返っております。日常の足としてご検討なさってはいかがでしょうか。セールス口調。
 カブ(略記)はミッション(ギア)付きバイクですが、自動式遠心クラッチ装備ですので自転車に乗れる方であればどなたでもお試し頂く事が出来ます。
クラッチが無いから。

乗って見記

↑さあ、街へ出発だ!(泣)※ここ、造成されちゃった、貴重な写真になった。

※「無い」んじゃなくって、エンジン回転数に応じて勝手に作動するという事よ。
 「自動式遠心クラッチ」とは、回転数が上がった時に勝手につながる仕掛けの事。

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《原理図》
※AA、見にくかったら陳謝※
 上が切れた状態。○はオモリ。回転すると遠心力でオモリが外側へ移動し、クラッチ( -||- 部分)を押し付けて接続する(下図)、というのが原理。
 ホントは「まがたま」のような形(9←こんな)の部品の、頭が遠心力で外へ振られて尻尾で押さえ付ける風の動作である。
 更にカブ系では、チェンジペダルを踏んでいる状態でもクラッチが切れているので、半クラッチのマネ事も出来る。
 踏んでる間に空ブカシを入れてスムーズなシフトダウンも可能。
 よ〜く考えたら、AKもザクも溢れてない罠。

カブの乗り方
カブの乗り方
カブの乗り方
カブの乗り方

OH!!※あくまで私見ですので、お試しは御自分の責任の下に行って下さい※ マンガだけ見る
 キーをONにしますと、大概はN(ニュートラル・ギアがつながってない)ランプ(緑)が点灯します。キック又はセルフモーター(セル)でエンジンを始動させます。小学生向けか?
 低温などでは始動しにくい事があるので、ハンドル左手下のチョークレバーを引きます。なおFI(フューエルインジェクション)車にはチョークはありません。バイクの中に小人さんが住んでて、勝手にチョーク引いて下さるからです。
※一応「必ず」チョークを引いて蹴る、という事になっている。引きっぱなしやと止まる。

 燃料は入ってますか?意外とこれで騒ぐ人も多ぅ御座います。古い機種の燃料計は見にくい所(尻の下)にあります。新式のモノは速度計横に付いてて安心。
 左足の所に燃料コックがあります。普段はONにしておきます。ガス欠した時には慌てず騒がずRES(リザーブ・非常用)に捻れば数km走れます。
 でもガス欠は一度ぐらいは体験しておいた方が良いかと。
※速度計横に燃料計のあるタイプにはリザーブは無いのでサッサと給油しる!※

 蹴り過ぎると点火プラグがガソリンで濡れて火花が出なくなります。
 軽く「空蹴り」してエンジン内のガスを追い出して乾かし、その後フルスロットルで
「な゛〜!」
とか言いながら思いっきり蹴ればかかります多分。
※セルでは電気切れに注意。押しがけといふ選択肢もあるが、割愛

 なんかウィンカーが右手に(しかもタテ向き)ありますが、これはソバ屋等が出前片手運転出来る様にとの思し召しの残骸です。
 片手運転はやめましょう。
 ただの 110ccでは左手横向き操作。110プロは右手操作だが横向き。

 勝手に回ってるのを「アイドル回転」と言います。その状態で、左足でチェンジペダル前を一回踏むと1速に入るハズです普通は。(ショックはある・Nランプは消える)
 そのままでは進みません
が、スロットルをひねって回転数を上げると前進し始めます!焦ってはなりません!!焦らすな。
 とりあえずまずは両足をステップに乗せて、二輪だけで動き回ってみて下さい。
 止まりそうになっても、遠心クラッチ勝手に切れてエンストしません。

 1速でバイクを動かしながらスロットルを戻しつつ(回転数を下げ)もう一度チェンジペダル前を踏み、2速へシフトアップすると更にスピードを出す事が出来ます。
 スクーターとは違い、パワーが階段状に現れます。1速目の守備範囲、2速目の守備範囲…を意識しつつ、ギアを選んで下さい。
 上記の要領で3速(一部機種では4速)まで上げる事が出来ます。まぁ初心者でもだいたい30〜40km/h程度は軽く出せるでしょう。

 【 目安・3速カブ 】
1速:  0〜20km/h (遅くて強い)
2速:10〜40km/h (半端な万能)
3速:20〜**km/h (早くて弱い)

後輪ロック しかし、
カブのブレーキは効かない
ので、調子に乗らない方が身の為です。
 特にフロント(前)ブレーキは単なるフロクに過ぎません。でもロックする時はするから困る。

(後輪のロックしやすさは左図の通り)

 動かしたのは良いけど止まれない、そんな新幹線大爆破的な状況を打破するのが、
エンジンブレーキです。

流用「エンジンブレーキてどこに付いとると?」

 …などと言ふモノ知らずは今時ゐないと信じたいのですが、ゐるかも知れんので説明しときます。
 3速よりも2速、2速よりも1速が、それぞれ遅いでしょ。エンジンは回りたくないのです。
 その止まりたがる力を利用するのを称してエンジンブレーキ(エンブレ)と言うのです。
 装置の名前ではなく、速度を落とす「方法・手段」の名前なのです。

 あくまでも補助手段であり、メインに使うモノではありません。

 4ストエンジン(カブ等)はエンブレの効きが強いので、ブレーキも弱めで成立ってる風ですな。一緒に使えと。110ccのはさすがに割と効くけど。
※スロットルを戻すだけでもエンジンブレーキですが、ここではシフトダウンに伴うそれを説明しています。

 さてエンブレの為にシフトダウンしますけど、いきなり高速度のままでやると轟音と共に、まかり間違えば後輪ロック→転倒、という事にもなりかねません。場合によってはオーバーレブ(回り過ぎ)→エンジン本体破損or後輪ロック→転倒、という事も。
 まずは普通に(効かない)ブレーキでやんわり減速してからチェンジペダル後ろを踏んでギア段を落とします。「かかと」ででも「つま先」ででも結構です。
※認知出来るなら、後ろブレーキ(右足)からかけませう。
 だから初心者の内は普通ブレーキで十分に速度を落とせる範囲でやる事で、無茶は禁物だという事です。

 ある程度慣れて来たらシフトダウン時に空ブカシ(回転数合わせ)をするテクニックも。
(マンガで言う所の『高等テクニック』)

 カブでは、2速での速度に対するエンジンの音色を覚えておいて、3速から落とす時に、チェンジレバー後ろ踏みっぱなし→空ブカシして、該当の音色になった瞬間に足を持上げるという手順を踏むワケです。言うのはたやすい。

 ブゥウゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜ゥゥン(空ブカシ・燃費が落ちる…)
   ↑ここら辺の事(高速)もあれば、
           ↑ここら辺の事(低速)もあるという事。

シフトダウン模式図 なんか(カブに限らず)減速しながらブォン…ブォン…言わせてる人が居るでしょ。
 で、ものすごく遅くなったらカブの場合は空ブカシしなくて良いのです、遠心クラッチ切れてるから。恐いならソッと足を持上げる「半クラッチみたい」をしてみましょう。

 左足をチェンジペダルから「ポンッ」と離すからショックが来ます。そこで「ジンワリ」と離す訳です。これで一応は半クラッチです?
 何にせよ、急な操作は機械に優しくないという事です。

 シフトダウンにはもう一つの理由があります。力を出したい時です。3速でノロノロ加速するより2速でギュイィインと加速する方が良い事もあります。
 また上り坂などでも力を出す為に積極的にシフトダウン、というか、せんと登れんかも。ヒドイ時は1速にまで落としますよ。

 ※普通はエンブレに2速、止まって(or止まる直前に)1速へ落とす。

 たいていのカブは、「停止」時には3速→Nというシフトアップ?も出来ます。つまり、飛ばさんならシフトダウンすんな、ゆるブレーキで止まれ、という事でしょうか。

 プレスカブ(新聞屋)は「走行中」にも3速→N可能です。その後パニクって1速にでも入れた日にゃ。後輪ロック→前に投げ出され→自車に轢かれ→病院

 何速か判らなくなる事がありますが、たかが3速なんだから。でなくてもレスポンス(反応)で判ろうモノです。3速の場合、
 発進の1速・加速の2速・巡行の3速
 と割切る事が出来ます。

カブの乗り方・補足 だから逆に言うと、いったん走り出してある程度スピードに乗ったら3速のままでダラダラ走って良いワケです。
 で、何らかのジャマが入って止まりそうな速度になった時だけ2速にして加速し直すようにしておけば、悩み無用。ジジ臭いか。
 直角に近いカーブを曲る時に、どうせ減速するから何もせずに曲りながら3→2速と踏み込むと、運が好ければショック無くつながります。ワタクシの運転する業務用のカブはギャンギャンウルサイです多分。

 古めの個体の場合、パワーバンド(力の出る回転数領域)が狭くなっています。3速でダラダラ行けなくなってます。
 そういう場合は上記のシフトダウンの技術を用いて高回転をキープする様な運転をしておけば、エンジンに貯まったオリを排出して快適に走れます多分。
 内燃機関は回し続けてナンボなのです。止まると死にます。
※新人に一日貸したらバッテリー電荷が激減してゐた。あ、バッテリーがワヤやねwww

 でもプレスカブは「二段落し」出来る(上げるんやが)、という事実を覆せません。
 案外北湖のボアアップ72ccぐらいやったっけをしたらイケてるバイクかも知れません。

ニュートラル ゆとりカブ
 FIになってからのカブは、何だか軽薄になってしまいました。新車なんですが、一部ミッションに不具合が出るようです。症状としては:

・1速に入った状態で遠心クラッチが切れてるのに、後輪が引っ掛って動かない(バック出来ない)。
・ギアが入った筈の状態でスロットルを吹かしても進まず、回転数が上がってから急につながって、なまら恐い状態(フロントアップ等)に陥る。

 …といった所です。
 こういう場合は、なるべく普段からニュートラルに入れるように心掛けると、とりあえずは収まるようです。
 また、ギアはキチンと踏み込みましょう。
 ニュートラルに入れる事を前提にした作りになっているのかも知れません。まーその前に乱暴に乗るのはやめましょう。

! …とか書いていましたがもしかすると、じぇんじぇん違ふ原因かも知れない、といふ状況になってしまいました。
 自戒と記念の為に上文は消さずに残しておきます。まーもっとも妙な所が存在する事実は消えないのですがね。
 まーインヂェクション車は作りがアレですので、クランク軸の付け根とかがガチャガチャになってる可能性は否定出来ません。
 慣らし運転の際は(今では)累計500km程度でオイルを入れ換えるのが賢明です(アソコで作られてるし)。アナタがミッションの切削仕上げ加工をするのです。

!【追記】
 上記記事症状は、オイル不足である可能性も大きいです。特に古くなった個体で。(オイル漏れ・オイル上がりしてそーな)
 『オイル上がり』とは、オイルがエンジンシリンダー(つまり上に)に漏れて燃料と一緒に燃える症状で、モゥモゥたる白煙です。(俗に『2スト車になった』と呼ばれる)
 そういう個体は常に要注意です。地球にも優しくありません。

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