帰って来た電撃放談

Radio Xtalset at-random
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要らぬ事

体操服1号トリたんだいたいなんであやなみさんなのかニャソ?

偉大な指導者まず、しゃがんだポーズの大きさ(高さ約8cm)が手頃で良かったからである。
 いずれのゲルマラジオとも一緒にキレイにフレームに入ってくれるから。

体操服2号←安易に立ちポーズのを使うとこうなる(於・同一マシン上)。
なんか地ならし機(コンダラー?)みたいだな。

泣き泣きでもなんで体操服しかも昔のなんですか(泣)

トリたん偉大な指導者カッパだまれ



【電波だけ】ゲルマラジオの定義【無電源】

 昨今の作り手の言い分を読むにつけ、何かが違おうと一筆啓上(爺さん臭い)
 いや単純に「出力にアンプを付けても良いのでしょうか」みたいな話ですが、何か違うと思うんですよ当方としては。

An amplifier そもそも単にラジオを聴きたいのであれば、既製品を買い求めれば良いし、いわゆるキットの様なモノもありましょうし…何が嬉しゅうてワザワザ聴こえにくいゲルマ某をつくろうとか仰るのかと。あ、お手軽に手作りとか?

 一応当方の世界観としては、能動部品を使わないのが大前提、つまり受動部品(しかも出来るだけ手作りとか)だけで、どれだけ感度良く分離も爽やかに出来るか〜という根の暗い切磋琢磨な趣味だと位置付けて居ります。
シグナルトレーサー(色んな回路のページ)

 …とはいえ昨今では大きなアンテナとか厳しいか…鉄筋住まいもアカンか…やはり確かめるのぐらいは認めねばならないのか… 室内アンテナの例



ゲルマラジオDX(遠距離受信)

電離層 Ionosphere泣き泣きゲルマラジオでも条件が揃えば遠くの放送も受信出来ます。例えば当方・佐賀県鳥栖市でラジオ大阪OBC(1314kHz・出力50kw)などを聴く事が出来ます。DX 遠距離受信です。
 逆に近くのRKB毎日(在福岡)など、同じ様な出力でも全然聴く事が出来ません。昼間は聴ける。これは中波という電波の性質によるモノです。
KBCは夜でも聴けてるのはナイショだぜ
 上空にある電離層 Ionosphere という言わば電磁バリアが放送電波を跳ね返しますので遠くの放送を聴く事も出来ます、不随意ですが。
 中波では、例えば鳥栖−福岡間約30kmでは近すぎてスキップします。阪神・中京近辺(距離500km超)が程好い距離かも。
 更に、昼と夜とでは電離層の様子は変わります。鏡で言えば昼はザラザラ、夜はのっぺりクリーンに電波を跳ね返すのです。昼は地表波(ヘロヘロ)しか届きません。乱暴説明
 昼と夜の境目は日照によります。夕刻などは、東からだんだん「夜」が近付いて来るのが判ります。阪神・中京方面の電波を受信するのに良い時間です。
 しかし夜が頭の上を越え、大陸に差し掛かると「여기는평양임니다」やら「国際広播電台」やら、余計なモノが聞こえて来るので厄介です。まだ日本語放送なら聴けてるけど。更に元々出力が大きく距離も程好いので在福局より確実に強い。
 他のページに紹介しているトラップ回路やらフィルタ回路やら、外付けバリコンでアンテナマッチングしたりで悪あがきして何とか聴く努力をします。more experiment!
 こういうのは英語圏のサイトが特に力を入れており、「 lyonodyne 」とかで検索してみるとコイル巻き散らかしサイトがウジャウジャ出てきます(要英語スキル)。

いちばん 英語ページでは長さがヤード・フィート・インチだったりなので、一助:
 1"=1インチ=24,5mm 1'=1フィート=12インチ=294mm≒1/3m
 →概ね1フィート=1/3メートル数え、で良い。でも1ヤード=3フィート…
 じゃ、1m=approx.1yd.なの??(1yd.は約 0.914m)

両耳イヤホン両耳イヤホン
 さてゲルマラジオでのDXですので、音声は大変小さいのが普通です。本来なら超高感度のマグネチックレシーバーを入手したい所ですが、そうそう手に入るモノではありません、しかも高価。
 そこで、クリスタル・セラミックイヤホンを両耳にはめるという「画期的」な方法を提唱します。
 何の事はない、左図の通りです。当方では何も気を付けずに出来ていますが、音感の鋭い人は左右の位相に注意して下さい。
 位相がズレてると音声が左右に分かれて聞こえる事があるので、頭の真ん中で聞こえる様に線の接続を調整します。
 直列・並列でも若干違う様です。一応、直列接続の方が内部の静電容量(ジャマ者)を余計に減らしてくれる、とか言われています。てか並列やと加算やったな。
 ほとんど好みの問題ですのでご随意に。

外付けフィルタ回路外付けフィルタ回路
 ゲルマラジオでのDXと意気込むのは良いのですが、早々にその感度や分離の悪さに辟易してしまいます。別に普通に聴く分に於いてもですが。
 他所で申しましたとおり、トラップやフィルタ回路をつなぐのが良い方法です。それを一歩前進させて、専用の装置として別に作っておくのも良いかと。
 サッと左に図示してみましたが、あんなモノでも本当に別次元の効果を体感出来ます。
 なお部品に容量値が書かれていませんが、個々のアンテナで違うからです。各々で見付けましょう、コイルとバリコンつなぐだけなんスから。
 短縮アンテナ効果もあるかも。

 閑話休題。
 しばらくほったらかしていたセラミックイヤホン、妙に感度が悪くなっていました。
 そこでと思い、ゲルマラジオに接続しっ放しで数日放置しておりました所(当然ウルサくは、ない)、感度が復活しています。
 中の振動版の具合なのでしょうかね?動かしていないと固まってしまうとか。
 なお外部アンテナ御使用の方は不順な天候にはご留意下さい、いつの間にか雷が落ちてたりとか…


災害・停電時、ゲルマラジオ・鉱石ラジオは使えるか

 災害・停電などでゲルマラジオは果たしてどれだけ使えるのか?
 いざという時に全く使えない(役に立たない)代物か?それは使う人の使い方次第であって、少なくとも使えないと言い切る事は出来ません。
 何で「使えない」と言い切る人がいるんだろう。
 実体験談:1991年にとんでもない台風がやって来た。後にりんご台風(19号)と呼ばれる。自分の街が被災地になってしまった。
 母校(小学校)は使用不能な程に破壊し尽くされ、静かになった、台風の目!近所の喫茶店の外壁が崩れ落ちた。電気が止まった!!
 さてそれがだいたい午後5時、電気が回復したのが翌日の午前1時頃だった。
 その頃はまだ一般にネット(ケータイ・スマホ系)環境など無い。テレビが情報源だったが、停電で使えない。技術原始時代…

 となると、ラジオ…と言いたいが、通常はAC電源で聴いてるものばかり。
 自作の並三ラジオも然りである。とゆ〜ことわ〜、え?これか?
 …という感じで、今で言う1号機改にアンテナをつないだ(アースもね)。
 さいわいにも雷は遠く、雑音も無し。

一号機改
______∧______
アーアー、聞こえますか JOLK …

 おお、文明だ!人間の声が聴こえる!!台風情報流してる。(当たり前)
 それから吹き返しの風が吹き始め、カッパカッパ男がウチに避難して(川に居ろ)日も暮れて石油ランプを灯し、ラジオ聴きながら同人漫画原稿描いてた、やる事無いし。
 そうして翌日早朝まで、メディア端末はゲルマラジオだけだったのである。という事で、雷にはチト弱いが、ゲルマラジオは大変使える事が証明されたワケである。
(少なくともNHKがちゃんと聴こえる範囲にお住まいの方なら使えます)
※ただし電源復活と同時に即座にうっちゃられるまでがデフォ※

【いまさら加筆】
Xtal radio あさりよしとお「るくるく」第13話。
 銭が無く、電気を止められてる主人公が音楽を聴こう(悪魔に聴かせよう)と色々試す内に辿り着いたのがゲルマニウムラジオ、おまえはオレか。
 空中アンテナをおっ立て、一応アースもちゃんと取っている模様。


AM放送は終わらない!? FMとは?

波長と回折(2020年現在)民間AM放送は、AM方式をやめようとしています。
 でもNHKは「放送法」という法律でAM放送をやめれませんので、鉱石・ゲルマラジオを作っても当面はムダになるといふ事はありません。
 ま〜元々「全國鑛石化」計画(どこでもゲルマ・日本全国インカム)は現在で言う「NHK」が実行する旨ですので、本来の姿に戻ったと。

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 上図、左がAM(中波)、右がFM(超短波)の波長の具合の模式図。
 波1個1個に情報(信号)を乗せると考えれば、単位時間に振幅のより多いFMの方が有利である事は見ての通りです。
 また変調方式も、AMは波の大きさそのモノが揺れる(縦方向)のに対し、FMは振幅の詰まり具合が揺れる(横方向)ので、振幅の幅は無視され、つまり突発的な雑音(雷など、縦方向に出る)を(あまり)気にしません。
 ただ、電波(波動)は周波数が高くなる(振幅が細かくなる)につれて位相のズレやらナンタラの物理的原因で曲がり難くなります。
 つまり電波が遮蔽物(山岳・ビル等)に遮られ易いのです。音は格段に良いのですが、広域可聴をもってするラジオとしては困る性質です。
(レーダー等、細かく分析したい場合には、逆に高い程有利)
 ただし、送信出力が小さくて良い(地球に優しい=電気量節約)、アンテナが小さくて良い(設備維持費の節約)等、大人な理由もありましょう。


思ひ出※このネタの方が先です※

高一中二 電気部品には、何とも言えぬ魅力が有るモノですが、それを理解出来るのは…って、そう言う人がこういうページを観るんですねぇ。これを書こうと思い立って最初に思いついたのが、「トランス」に関する逸話、それに関連する部活動について、でした。

 ※なお、頻繁に「虐待」という言葉が出て来ますが、当時はそれが当たり前。
 じゃ、書くな。なお、当然今はそんな事は無かろうと存ずる。

 私は「どどめき工業高校(仮名)」在校時、「電子部」と言う、ワザとらしい所に所属していました。その実、肉体労働部だったのですが…。
 学校名、隠さにゃイカンか?
 ホントの所、「無線部」と言った感じでした、入部当時は。
 三年生7人、一年生5人の、いびつな人員構成。二年生はいない。
 カッパ男カッパも一緒だよ。(だいたい、見学に行っただけなのに入部させられた)

 ※まだコンピなど一般的ではなく、データはカセットテープ!(紙テープ?)の時代。
 その頃の時代の花形は「アマチュア無線」だった。ウソだ。
 …ところで、ワシらが部室見学に行かんかったら、どうなっとったんやろ?廃部か?
 だから今の「電子機械部」の連中はワシらを崇拝しなさい。
 時々分かんない人が居て真に受けるが、『ギャグ・冗談・軽口』の類である。

 さて、そういう訳で、何故か無線の免許を取らねばならなくなりました。毎日遅くまで、試験問題の勉強です。「金銭上の利益の為でなく、専ら個人的な…」
 問題を間違えると、一問につき1〜3分程度の「腕立て」(伏せ、はしない)をやらされます(虐待)。誰かさんは、しょっちゅうやってたような…10分ぐらい。
 (下の床に、腹が付かない様に逆さにした漏斗や立てたドライバーを置いたり、背中に「ラジオの製作」誌乗せたりする虐待。) こういうのを「体に覚え込ませる」と言うんだろうな。
 そのうち罰も増えてきて、

  • 「ドライバーで指(甲のほう)をたたく」(虐待)
  • 「指に鉛筆を挟み、締め上げる」(虐待)
  • 「腕を胸の前に上げて、静止状態を保つ」(ま、先生からしてそうだったし)

 しまいにゃ、「今日は何が良かか〜?」とか、前もって今日の罰を選ばされる始末。
 (何の集団?…二年生は逃げたんだな、こりゃ。)
 ※相当大昔の話です。どっかの応援団!の様。それ想像して半分は正解です。
 しかし誤解無き様に、これでウチではインテリな方なのでした。

 さて、その内、新しい罰が出来ました。「腕を胸の前に上げ〜」の進化型ですが、今度はトランスを持ってやるのです。並四トランスぐらいのヤツ。
 最初は三年生が「ラジオの制作」誌あたりを、やってるヤツの腕に乗せて喜んでいたのですが困ったモンだ、だんだん冊数が増え、トランスに変わりました。
 (いにしえの発想。ちゃんと持ちやすい様にワイヤーで持つ所まで作ってくれる、こういう所はマメな三年生。)
 体育の時間、電子部連中は他の人達より鉄棒の懸垂の回数が多かったのは、道理と言えましょう。
 (のち、アマ免許は、一発合格しました。)※現在やってない。

 実質無線部なので、当然「コンテスト」(定められた時間内に何人と交信出来たかを競う、明るくないイベント)にも参加しました。by JA6YDE/6
 近くない、それなりに高い山(基山)の頂上まで、重いアンテナや発電器、無線機材等々を運ばなければなりません。山なので、最後は人力で運ぶ事になります。

 発動機付き発電器を前後左右からつかみ、助走にて勢いをつけて急斜面を駆け上ったりを何度と無く繰り返し…夜は粗末な食事が少量与えられるのみ。
 眠る場所は各自で確保(露営)。私が夜中に一人で交信していると、発電器の燃料が無くなって、真っ暗…。月は冷たく顔覗き込む。

 文化祭も同様。学校の屋上にアンテナその他を運ぶのです。ワイヤーでしっかり固定せねばなりません。暗くなるまでやっていました。(学校に泊まり)
   一人の同僚(カッパじゃない)が、ふいに三年生から呼ばれました。一年生の移動は駆け足と決まってます。熱中野郎の奴は勢いよくダッシュ、しかし直後にアンテナを固定したワイヤーでギロチン!八木アンテナが揺れていました。
 (その頃、数人の一年生入部、今頃来るな)
 この新参連中は虐待を受けていないので仲間ではありませむ。( ̄ヘ ̄)

 その後、送別会をやらされつつも三年生は去って行きました。我々も無事に進級、「新部長」は先のギロチン野郎、「会計」はカッパ男、私は「副部長」となりました。
 危なく私が部長にならされようとしていましたが(元一年生総代ポスト所持・偉い)、周到な根回し工作で危機回避出来ました。
 タダでさえ風当たりの強い「いたんか?ジャマじゃ!」状態の電子部です。部長になどなりたくはありません。他、「測量部」「溶接部」等、同様。
 (しかも三年生不在!予算獲得等、不利材料多し。顧問の先生いたっけ?)
 しかし、このギロチン部長、成績は学年トップで熱中野郎のクセに抵抗値(カラーコード)やコンデンサ容量を読めません(電気科なのに)。私が読む係となりました。冗談にならん話です。
 ※他にも、プリント基板作れるのワシだけで、確か銭は自腹。誰や会計は!
カッパ「協議の上、前向きに検討したい所存カッパ。」とか言いそう。

 (顧問おった!鬼瓦先生←顔が大魔神て事・印象薄い、部に来た事無い)

 さて次は部の存亡をかけ、是が非でも一年生の獲得をしなければなりません。みな燃えていましたが大方が空回りとなり、それでも数名引き入れました。妙なのばかり…。
 (もちろん「虐待」は無し。あ、ちゃんとマトモなヤツも…いたよね?)

 この後は、「無線組」との分裂、リニアモーターカー製作(のつもり?)、など、色々ありましたが、ここらで中断しておきます。
 (私は「つけると爆発するテレビ」を作りたかったのですが、熱中部長に一笑に付されてしまい、志気が萎え…↑↑何これ?自分で見ておかしい。)

 と言うか、以後はロクに覚えてません。辛い時ほど思い出深いモノです。そもそも副部長職など、元々飾りに等しいワケでもありますし…二年生中期頃から、あんまり部に行かなくなりましたし。真空管、くすねて来りゃ良かったぜ。

追記

 現在の「電子部」はケッコーまともらしいです。卒業してから見てないので分かりませんが、数年後に「リニアモーターカー作った!」とかで鬼瓦先生達が新聞に載っていました。あらま、ホントに作っちゃったんかいな。我々が置いた礎石の上に立派な建物が建ったと言うワケです。日本の未来は明るい。
 ブリキの「ちりとり」あったら、それワシの寄贈品やぞ。あと「ラ製」返せ。

更に追記

 既に21世紀に於いて、「電子機械部」とかになっている様です。柳川とかでやってるソーラーボート大会の常連であり、常に優勝候補…らしい。
 悔しい、ワシら虐げられてたしっ。無線の「コンテスト」とか、誰も見向きせんし知らんし、何かいま学校、女子学生わんさか居るし(ソレかい)。 いちお、ベタオチという事で。


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