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工房のお話

その5・新入団員のころ

消防団の入団は、
丁度40才になってからの入団だったと思います。
年齢的には かなり遅い方ではないかと思います。
入団しますと、 年齢の差ではなく
最初は新入団員です。

久万町(当時は合併前で、旧の町村名)で、
消防団第2分団第1部は
久万町役場のすぐ隣に 消防団の詰め所があります。

火災の出動は、モーターサイレンがなると
いち早く詰め所へ駆けつけて
4~5名の団員が集まると
消防ポンプ車に乗車して 出動となります。

出動は、ヘルメットと とりあえずハッピをはおって
ズボンは普段着のままで
長靴と手袋があれば
緊急を要する出動なので急ぎます。

 

私の住むところでは、詰め所から歩いて約10分くらいですが、
過去の出動で、消防ポンプ車に乗れたのは
3回程度で、5年に1回くらいです。
第2分団第1部のポンプ車が、
火災現場へ駆けつける早さも 町内で随一ではないかと思います。
町村合併があって 通報システムが変わってからは
通報に数十秒のタイムラグがあるので
現場到着が ここのところ少し遅れますが
それまでは まず町内で 一番早い現場到着となっていた為
私が詰め所に駆けつけたときは
消防ポンプ車は
サイレンを鳴らして 出動したあとがほとんどです。

話は元に戻りますが、
入団したてのころは何も分かりません。
火災の出動の訓練は、現場に着くと
吸管(きゅうかん)といって 約10メーターくらいの水の吸いいれ口を
まず水利へ投入します。
水が少ないときは
土のうなどで 必要な水量を確保しなければなりません。
その後、ポンプを操作する機関員を
ポンプ車と水利に残して
火点に向かって 1かご目のホースを延長します。
かごには 20メーター巻きのホースが 3本ほど入っています。
火点に届かないときは
2人目の団員が ホースかごを出し
さらに延長をして 4かごくらいまでは自力で放水が可能です。
途中に分水器を入れて
管送口をホース先端部に取り付けて
団員が 補助員と2名で火点に向かって放水するわけです。


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