まえのページ


火災が終わると 撤収になります。
ぬれたホースや、空のホースかごを回収して回ります。
火災の鎮火にあたった全団員が集合して 報告会があり
その後分かれて 詰め所へ帰り
出動で使った機材の後片付け、
ホースを洗ったり、次の出動へ備えて
使ったホースの巻き替え補充しておきます。
その後 詰め所で反省会をして 解散します。

消防団の活動はほかに、
風水害に対する出動と
地震等の自然災害による出動、
これに付随する訓練、春秋の火災の防御訓練、
出初式(でぞめしき)、
消防操法(そうほう)の大会に出動するための操法の練習等、
1年を通してみると 割合多くの時間が費やされます。

消防団の活動は、
ある意味自主的なボランティアですので
強制はまずありませんが、
あまり出る機会が多いと
自分の用事と 重なることがありますが、
社会人としてするべきことは
まず 自分のことができてから
人様の為になることができる、という意味で
自分の気持ちの中で その時することの順位をつけて
どうしても出られないときは
理由を言って 出欠を報告すればよいのです。

 

周囲を 山に囲まれた 盆地の町なので
時には 山火事も発生します。


消防団の組織は
若い方が入団されると まずとまどうのが
軍隊に入ったかのような 訓練礼式にあります。
私もある意味 おかしいかと思いますが、
考え方を変えてみると、
組織として運営するための方法だと思うと
理解できるのではないかと思います。

普段の火災の防御訓練は
早朝の8時ころからある場合が多いのです。
訓練は1時間30分~2時間程度で済みます。
この後、防火水槽や消火栓の 点検査察など
防火のための 活動を行います。
昼は 当番を決めて 炊事を行い
たいがい 炊き込みごはんと豚汁と漬物などで 昼を済ませ
休憩の後、午後の活動を行います。
午後は 午前中の活動の残りや
消火器の粉の詰め替え等を行い
午後4時ころには 当日の活動は終えて
後、慰労会を行います。

このときもやはり 新人は
食事の支度や 給仕等、
節度のある 礼を重んじての行動が要求されます。
私の場合、学生時代のクラブ活動で
山登りの体育会系のワンダーホーゲルに入部したときの経験があり
先輩を立てる団の規律は、年齢等関係なく
自然に受け入れることができ
その点 幸いだったのか
新入団員のときから 部員の皆さんには
大変良くしていただいたように思います。

つづく


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