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工房のお話

その7・工房で使っている木(木材)のお話(1)

仕事を始めたころは、いわゆる間伐材
(かんばつざい=成長する途中で 山林から間引く木のこと)で、
バタ角や タルキに使う寸法の 材料を使っていました。

用材の長さは 1.2.3.4.6.メーターとありますが、
原木(丸太)で市場に出すときは、
木の切り代(きりしろ)を約20センチくらい入れて長くして、
採寸・玉切りして出荷されています。

この内、家具として使用する材は
2.3.4メーターを 主に使っています。
木は 大体にして 短いほど採寸しやすく
長くなるほど 曲がりがあるので 採りにくくなり
必然的に 短いものほど 価格も安くなる傾向にあります。

木材市場では、原木(丸太)を
いろいろに分けて 積んであります。
同じ末口寸法(すえくちすんぽう=木は (根)元は太く 先は細い。
この先の直径のことを 末口寸法と言う)で分け、
それを真っ直、曲がりと分けて、
それぞれ原木を集めて 積んであることを はえ積みといいます。


 

大小 いろんな末口寸法の
はえ積みが たくさんあります。
 

バタ角や タルキを採る木は
末口寸法で、4~6、8~10、10~12センチとあります。
4~6センチがタルキ採りのはえ積み、
8~10センチが小バタ角採りのはえ積み、
10~12センチが大バタ角採りのはえ積み、
13~18センチが柱材のはえ積み、
20センチ~が中目(なかめ)丸太のはえ積み、
というふうに、用途によって はえ積みが分かれています。

他には、外面で 無節(むふし)が 採れそうか
(実際には、ノコで挽(ひ)いてみないと 節のあるなしは分からない)
目合い(年輪の間隔)は 細かいか 荒いか、
木の色合いは どうか、
などで 細かく はえ が 分かれています。

たくさんある 原木丸太の中で 最初は
剥被してある(木の皮をはいである)
タルキ、小バタ角用の丸太の 曲がりが 大変安いので
これに目をつけて、用途に応じて 杉・ひのきを 使っていました。
今は、中目材、20センチ~の丸太、30センチ~の大径材も
地元原木市場で開かれる市で、入札して購入します。


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