まえのページ

この原木市場での 競り市の状況ですが
この市場では 毎月 6日と 21日が市日です。
(日曜・祝祭日は翌日になります)
市場の取扱高は分かりませんが、
昔、もとあった国道端の土地を有利な条件で売却して、
当時 乗馬クラブの練習場にしていた
現在の土地を買って 移った市場です。
広大な市場の 北側と 南側と 大体半分づつ
市日ごとに分けるようにして、木を並べています。
たとえば 6日が北側だと
21日は南側というふうに分けています。

私は、多少自分の持ち山がある関係で
持ち山で切った木も 出荷する立場にあるので
出荷者であり 購入者にもなります。
なぜ 自分の山の木を 使用しないかと言うと、
先ほどお話にあったように いろんな寸法の木が混ざっているため
製材所で木の選別に 多大な手間が要るのと、
必要な寸法の木を 目的の数量集めることが 大変だということがあります。

はえ積みのことを言いましたが、
このはえの材積(ざいせき)は
大きいものでは 何百本と言うものがあり、
小さいものでは 1本とか 数本のものもあり、
大体同じ等級の木ですと たくさんあるはえも 少数のはえも
をのときの相場に近い金額で 落札される場合が多いようです。

 

元の乗馬クラブのクラブハウスが
現在の事務所です。

私が主に行く 原木市場では
大体午後1時から 入札が始まります。
家のハリに使う 松材の原木や 雑木(ぞうき)丸太の競りがあって、
その後 2メーターのはえ、杉・ひのきの柱材、
バタ・大バタ・タルキ・中目材、
その脇には2本、5本と小さなはえ積みがあり、
12~13個のはえ積みが 5列くらいつづいています。

最後は、選木材(せんぼくざい)と言って、
無地(無節の材料)が採れそうな
選んだ原木を並べたところは 時間を掛けて入札します。
全部終わるまで
大体2~3時間くらい かかります。

競りは 競り子さんが 5人くらいおられて
入れ替えに 順番に入札していきます。
購入者は 自分の名前の代わりに 番号が入った入札札(にゅうさつふだ)に
えんぴつで はえ番と 事前に予想した入札する金額を 書き入れます。
入札する金額は、
立米単価(りゅうべいたんか
=木材を1立方メートルに換算した金額)
を書き込みます。

多数の買い方の人が入札する場合、
たった1人の場合、
入札者なしの場合もあります。

なれてくると 希望のはえでも、
少し様子を見てから入札します。
入札者が少ないときは、少し安い目の金額を書き、
人気のはえは最初から、次から次へと札が入るため、
自分の札が 競り子さんの手の上側、手前に出てくるか 目で追いかけます。

自分の札が下に回るようなら
金額を上乗せして 書き変えです。
3度くらいは 大丈夫のときが」あります。

が、必ず落札するとは限りません。
同じ様な目的の材が 後にあるときは
様子を見て 相場(価格)を確かめるのも手ですが、
うっかりすると 買いそびれてしまい、
目的の材が手に入らず
次回を待たなければならないときもあります。


つづく


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