作者お気に入りのクセに独立してなかった「速習」ページが分離しました。
といっても、あまりにも通常とかけ離れた文法体系であり、生半可な説明はかえって理解の疎外と鑑みて、文型の提示のみとしております。
「速く覚えるのページ。作り人あり、彼はこれを欲す、されど無し、ゆえに作りたり。」
Pa TaMu o Mu Kui^. Pa zu Pe, a Ko yo Pa, a Na, a Pe.
最初の一行の訳、こんな感じだしね。
とある架空話に用いる為に構築された言語。他とかけ離れた語法。
コマンド語−オブジェクト語(群)
…という単純文が基本。それらを複数並べて複雑な文章に仕立てる方式である。
・Pa haNu.
在り ペン。
「これはペンです。 / ペンがあります。」
・Na haNu.
無し ペン。
「これはペンではありません。 / ペンがありません。」
・La^ TaMu sa Pa?
汝見る ページ 様−この?
「アナタはこのページを見ますか?」
・Ca aTo yuNu.
我 人−中。
「私は中の人です。」
・Pa zu Pa, a Pa zeLe Ca.
在り 人−その、+在り 仲間−我。
「彼は私の仲間です。 / 人が居ます、それは私の仲間です。」
・Pa yo "soLa", a Na yo Pa La.
在り モノ−『ソラ』、+無し モノ−その 見る事。
「『空』というモノは見た事がありません(知りません)。
/ 『空』というモノがあります+私はそれを見た事がありません(知りません)。」
最初の一語はコマンド語である。接続詞 a のみ前に立ち得る。コマンド語は多少長めに読む。Pa のみは常に短い。
動作主語としての代名詞は無い。コマンド語の音色が人称を表す。→昇華音
昇華音では二人称。それ以外(普通)では一般称または一人称。
ただし頻出する Pa は全く無変化。「こ(そ、あ)れ」という意味と「〜がある」という意味を兼ねる。「これはペンだ」≒「ペンがある」≒「ペンあるよ」
否定は Na 「無し」で表す。動作の場合は、その経験が無い、と言う。
Na に押されて元のコマンド語は文末に回り、コマンド分詞「〜する事」になる。
※後年、平常文の後にポンと Na を置くだけ、という破廉恥文法が横行する※
三人称に限り、事前に文の主語を宣言する。コマンド語は一般称のまま。
修飾語は被修飾語の直後に置かれる。所有・帰属関係もこれで表す。
単純文を無意味な接続詞 a でつないで複雑な文にする。
人称 Ca, zi そのモノがコマンド語化する事もある。多少文法的にはオカシイが、オブジェクト語がそのまま述語になる。
人称 Ca, zi は「我(汝)在り」の様な動詞になる場合もあって、長く読む。
Ca は文字での区別は不能。zi は二人称なので当然昇華音化する。
オブジェクト語とは一般に言う目的語や補語等の事である。
やはり音色で意味が変わる。そのままなら直接目的語「〜を」、昇華音なら間接目的語、補語、副詞「〜に、で、へ」。その辺りを早見表にしてみた:
普通音 | 昇華音 | 音韻の長さ・備考 | |
コマンド語 | 一般称 (一人称・三人称) |
二人称 命令形 |
基本的に長音 Pa は必ず短音 |
オブジェクト語 | 直接目的語 〜を |
補語・副詞 〜に、で、へ |
元のまま変わらない |
コマンド分詞 |
そのままでは過去分詞的挙動 o を付けて現在分詞的挙動 (昇華音は無い) |
必ず短い Pa, Ca, zi 、形容詞は分詞にならない |
|
独立副詞 | 副詞(昇華音は無い) | 一切の変化無し |
※Ca, zi のみ、前項既述の如く多少例外的な働きを為す※
他に、 Ka, zu, yo 「〜の所・〜の人・〜のモノ、事」という論理代名詞がある。
オブジェクトの属性を明確にしつつ、代りに昇華したりする。
・Pa Ca a zi zeLe.
在り 我 & 汝−仲間。
・Mo PiTa Ka^ iPi, a Mo PiTa o MiLi^.
出る 光 所で−外、+出る 光 から−採光窓。
・Mo Kui, a Pa zu o TiKo Pe, a Ko.
出る 風、+在り 人−の−器−作り、+喜ぶ。
・Pa MuLu Ca Lo, a Pa MuLu zi Mi.
在り 家−我−大、+在り 家−汝−小。
・Pa NiNi zi, Pe NiTa uCu, a Pe Ca^, a Mu yo Pa.
在り 女−汝、+作る 飯−変な、+為す 我に、+食う モノ−その。
接続詞は a 一つだけ。割切って読み分けて欲しい。
(上例では+で表されている)
一般称のコマンド語(動詞)は、直接目的語が無い場合は「出す」を「出る」の様に自動詞読みする。
・Tu ToLo^. 「集まりへ行く。」(自動)
・Tu yaKa ToLo^. 「集まりへ魚を持って行く。」(他動)
ただし、Mo zu Pa. 「彼が来る(た)。」の様な言い方も存在する。
「神(一般称)」が彼を出した?(実は主観である)
前置詞 o は「〜の、について」だが、昇華音が続くと「〜から」となる。また以降の動作をまとめて関係詞の様な振舞いをする事もある。
後年、コマンド分詞の前に付いて、現在分詞的振舞いをさせる様になった。
・Pa yaKa Pe. 「捕った魚。」(過分)
・Pa yaKa o Pe. 「捕っている魚。」(現分)
ハッキリとした比較表現は無い。並べて言うだけである。
マトモな助動詞は皆無である。細切れの様な単純文を並べてカタコト説明するのが関の山。何だかパントマイムの様な言語である。
数は人体用語と共通であり、隠れた形容詞(修飾語)的意味を含んでいる。
数量は、必ず o を伴う。無いと単なる形容詞扱いになる。
・Pa yaKa saNa. 「多数の魚」
・Pa yaKa o saNa. 「五匹の魚」
カゥ・アトは他の言語と仕組みが著しく違うので、説明が難しいのです。言葉としてはより原始的だと思うのですが。
あと、設定の性格上、天空気象関連の単語が欠落している事は、地上の人間にとっては一大事であります。
Pa MaKa Lo, a Mo KaMiNi. Na PiTa Ka^ Pa.
Pa MaKa Lo, a Ko PiTa, a Mo MiLi. Pa PiTa a yaLa Ka^ yuNu KaMiNi.
Pa MaKa Lo, a Mo za a uhuTa a yo PeMe.
Pa yo i KiLo, a Ne saNa^.
Pa MaKa Lo, a Mo uLo a NiNi.
Pa aTo o xiNa, a Pa zu o zuaKa PuLu.
Pa ToLo KiLo o exiTe, a u Kau aTo PePu^.