カゥ・アト
この言葉、外の世界で役に立つの?
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カゥ・アトという言語の輪郭をなぞってさらりと紹介するページです。
作者はいたくお気に入りの様だけど、かなりクセがあって一般的とは言えないわね。そう自覚出来てるし。正式名称は Kau aTo (カウ アト)よ、マンマね。
もちろん、世界共通語にして下さるというのなら、やぶさかではありません。しかし言語の性質上、というか地底言語なんてどうするおつもり?
概要
元々は架空のお話の中で使うだけの言語だったのですが、構造が(作者的に)面白く、他に類を見ない文法に引き付けられて、一つの人工言語として現在の地位を確保しています。
基本文型が一つしか無く、複雑な事が言えず、語形変化が音色で為される、地底世界の言語は変過ぎ。判る様に説明しにくい言語です。
全般
世界のどの言語とも似せていませんが、数詞は少々セム系です。
お話では、日本人一名が原住民と接触しているので、外に「 NiPoNa ニポナ?」という国がある事は知っている模様。
ちなみに地底言語ゆえに天文気象に関する単語はありませんが、地底の地形に関する単語が若干詳しくなっています。
固有の楔型文字がありますが、コンピュータ環境では当然ラテン字が優先します。
La^ Mesu sa Pa?
音韻は短子音に単母音の組み合わせで一音節を為すという単純さ(「かな」で書ける程)で、日本語やポリネシア系南洋諸言語の様です。
子音の音韻は豊富ですが、いわゆる濁音と清音は同居しません。基本は清音であり、昇華音と呼ばれる変音にて初めて濁音が現れます。また最終音節の母音も揺れます。
(L音が昇華してR震え音になる様な例もあるので、清音・濁音の対立とした)
La Mesu Pa. ラー メス パ。
見る 字−この。「私(彼、一般)はこの文字を見る(読む)。」
La^ Mesu Pa. ル゛ァア〜 メス パ。
汝見る 字−この。「汝はこの文字を見る(読む)。」
人称は変わっていて、特定人称を表さない一般称と二人称に分かれます。一般称は指定が無い限り一人称として受け止められます。なお双方とも単数複数の区別はありません。
格や人称の弁別を音色で表すという妙な用法は声調言語の様ですが、オブジェクト(目的)語が寄り集まって1語の様に扱うなどは包合語的でもあります。
(発音の上での話であり、文法的に一語に結合するのではない)
Pa sua NiNi MaKa o xaLasa. 「三人の王女です。」
在り 子−女−王 の 3。
…は「パ、スアニニマカオシャラサ。」と一気に読みます。
コマンド語(動詞)一つにオブジェクト語(群)が連なる形が文の基本型であり、文型は一種類しかありません。(低水準プログラム言語に似ている)
コマンド語は、直接目的語の有無で他動詞と自動詞に読み分けます(単語の節約)。
言語の構造上、複雑な事を一文では言えません。そこで短文を単語の様に羅列して長い複合文を作って複雑な事柄を表現します。
聞き手は、ちょうど頭の中で絵本をめくって行く様にして全体を構築します。短文の接続には無意味な接続詞 a が用いられ、それが続く限り一つの長文として把握されます。
三人称では、新たな主語の宣言をしない限りコマンド語に含まれる主語は変わりません。
Pa sua NiNi MaKa o xaLasa, a Mu NiTa.
在り 子−女−王 の 3、而 食う パン。
この様な場合、コマンド動詞 Mu 「食う」の主語は話者ではなく、直前の文で宣言されている「三人の王女」になります。
Pa aTo o exiTe, Mu Pa, a Pa Kau aTo, Ne xiya o Pa La.
在り 口 の 1つ、我覚ゆ 其+在り 口−人、我変ゆ 道 の 其 見る。
「ある言語を覚えたら、カゥ・アトの見方を変えた。」
Pa は目的語位置の場合(赤字)では、直前に代入された3人称の受けとしても働きます。
(紛らわしい)
例文
Pa aTo, a Mo o Ka^ xu?
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Pa MaKa Lo Ka^ eNe, a ya KuNa Lo. Pa Ce. Ku aTo saNa^.
Pa aTo saNa o Tu. Pa MaKa Lo Ka^ eNe, a Mo PaKa. Mo aNo Lo.
Na KuNa a aTo a MauMau Ka^ Pa, a ya MiLi, a Mo aTo.
Pa zeLe, a Tu KuNa, a Tu MauMau Ka^ Pa. Mu MauMau xiNa^.
『人在り、而して何方より来れり?』
神上方に在り、而して火を与えり。不快在り。人をあまた消せり。
多き移動するの者在り。神上方に在り、天井と地面を造れり。
火と人と家畜そこに無し、而して採光窓を与え、而して人を生めり。
仲間在り、而して火を運び、而して家畜をそこへ移せり。再び畜肉を食えり。
カゥ・アト生活雑記
Ko^ NeKe? ごきげんよう。
Mo^ xiNa^. さようなら(また来い)。
Ko! ありがとう(快い)。
Ce! ごめんなさい(不快)。
Tu Ka^ o Pe. 職場?へ行く。
Pe xu? 何を為す?
Pe NiTa. 食料を作る。
Pe yaKa. 魚を捕る。
Tu ToLo. 軍を動かす。
Pe PaLo. 鉱石を採る。
u yo PePu^. 事を話し合う。
Pe iTo. 寝てる。
Mo aPaLa! 敵が来た!
Pe ToKe. 攻撃する。
Pe PiNi. 守りに付く。
Tu ye^. 逃げる。
Pe ToLo, a Ku. 戦って死ぬ。
Pe TaMasu. 草木を採る。
Tu yo Pa TiKo^. 器へ移す。
Ku za o TaMasu^. 乾かす。
Pe ToKe, a Mo PeseNi. 突いて粉にする。
ya za, a Pe CeKi. 水を与え、汁にする。
Ku za o CeKi^, a Mo PeseNi NiTa. 汁を乾かすとニタの粉(澱粉?)になる。
Pa za, a Tu o Ka^ eNe, Ka^ Kii. 水は高い所から低い所へ流れる。
Mo PiTa, a Mo yaLa, a Mo PiTa xiNa^. 朝が来て夕になり、また朝が来る。
Pa PiTa, a Mo o Ka^ iPi, xiya^ PiTa. 光は外から光の道で現れる。
Pa "soLa", a La sa^ CaMa Lo. Ce! 『そら』は大きな穴に見える。嫌い!
Mo yaKa, a Pa zeLe sua, Tu^ iTo^. 暗くなったから子供は寝ろ。
関連項目
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Pa MaKa Lo, a Pe PaKa a aNo Lo, PuLu^, a Pe MiLi.
神在り、始めに天井と大地を造りたまひき、して光(採光窓)を成せり。
この「カウ・アト」は書きかけの項目です。