ムンビーナ語1

 ムンビーナ語表意文字で綴る。(ラテン字も可)
 文字(単語)は約170個(一応、ウリ)。ややインチキくさいが、「ヘボ漢文」並みで良ければ、多少ガマンさえすれば何でも書ける。(そういう言い方無い)しかも3ページしかありません。

サラッと読むなら→ム語とは?(初心者ページ)
 ←メニュー消しチェック。
(ワンクリックで自動実行されます。I.E のみ。)

2ページ目 3ページ目 日常単語 例文 言語ホーム サイトホーム


ムンビーナ語の横顔

基本語だけ? 目当て 表意文字が本筋だが、パソコン環境ではラテン字が基本。


全文字画像・約27kB→全文字一覧
ラテン字綴りから→逆字読み機
文字から種類毎に検索→文字出し機
(※要JavaScript )

 特に基本12字は最初のムンビーナ語であり、独立的・独自的である。
 読みの無い数十個の文字記号があって、それを基本12字で操作する、カードゲームの様な言語だった。
 (「天啓」を受けて)文法を整備し、現在に至る。いや一晩で変わったから。

 以下は簡易全文字表。
 コピーして目に付く所に張って記憶しましょう。

全文字 目当て


ラテン字の読み

 概ねローマ字読みで良いが、特殊な所もある。 参考→ラテン字の読み方

 ラテン字長単語の略記(大文字で):
 kambuy = KB, sumpaya = SP, baetae = BT, tutuy = TT


基本文法

目当て 「A = B だ。」が基本。
  naih uo ba.
 ナイヒ ウー バ。
 →「汝 = 快いの だ。(アナタが好きだ)」

 -h (縦棒)は分離符。ba は断定助辞。
 「汝」=「快いの(モノ・人)」と判断している文章である。

 語幹に -na(t) を付けると動詞になる。 uona(t) 「好むの、欲すの」
 「過去〜現在」と「習慣」とか「未来完了」という、結果が見えている動作を言う。
 「ナ動詞」と呼ぶ。(動詞語末の「〜の」は連体形の目印)


nai bu au uonat ba.
ナイブ アウ ウーナッ バ。
汝 を 我 好むの だ。
 (「快いの」が「好むの」という動詞になった)

  au 「我」の様な代名詞の位置は自由。略されやすい。
 次の単語が動詞なら分離符は略せる。「我は行く」→「我行く」と言うのと同じ。
 auh matnat ba. = au matnat ba. (もちろん入れた方が良い)

 文の本体は matnat ba なので、その他の情報はまとめて先行する事が多い。
 titpie si nin ta au matnat ba.
 毎日 に 学校 へ 私 行くの だ。(赤字は補足情報)

 動詞文では直接目的語「 bu 〜を」の有無が他動詞と自動詞の区別になる。


auh matnat ba.
私 = 行くの だ。(自動詞)


auh ie bu matnat ba.
私 = モノ を 運ぶの だ。(他動詞・「モノ」は目的語)

  ku bu 「これを」の様なダミー目的語を入れる事もある。(他動詞の明確化)


動詞の周り

目当て 否定形は文全体を更に分離符で区切って「(汝は好き)は違う」と言う。 nae が否定辞。

naih uoh nae ba.
ナイヒ ウーフ ナー バ。
(汝=好き)= 否 だ。

 動詞の場合は、語尾助辞の前に nae を挟む。


nai bu au uonaenat ba.
ナイブ アウ ウーナーナッ バ。
汝 を 我 好まぬの だ。



 語尾助辞を代名詞に置換えると別の動詞になる。
 普通、文頭に主語代名詞は置かない。
 発言者の推量や要求、また可能かどうかなど、結果が出ていない動作を言う。
 「アウ動詞」と呼ぶ。(「アウ」は代名詞の代表)


nai bu uo'au.
ナイ ブ ウーアウ。
汝 を 好むぞ我は。 ←今から好く

nai bu uosui.
ナイ ブ ウースイ。
汝 を 好んでるかも彼(女)は。 ←推量

 「ナ動詞が過去・現在」、「アウ動詞が未来」、と覚えて良い。
 アウ動詞は、一人称の場合は「意欲、可能」。
 二・三人称の場合は「命令、要求、推量、可能」。
 どちらか判らない場合はナ動詞で良い事になっている。特に一般的事象はそう。
※「再帰形」というモノが復活したが、アウ動詞の一種で、対象が自身である。
 ut'an! 「出たい、自分を出したい、出ろ!」(自動詞命令・古代用法)

 アウ動詞を連体形(「〜の」付き)にする場合は、更に -na(t) を付ければ良い。
 連体形はそのまま名詞扱い出来て便利である。


uo'auna
ウーアウナ
私欲しいの →「私欲する人」とか「私欲しいモノ」という意味。


uonae'anaina bu ienaenai, uo'anaina bu ienai.
ウーナーアナイナ ブ イーナーナイ、ウーアナイナ ブ イーナイ。
皆の欲せざる を 為すな、皆 欲する を 汝為せ。




ammith utku.
アンミティヒ ウック。
天水(雨) = それ来る(来そう)。 ←三人称主語は置ける


ammith utnat ba.
アンミティヒ ウンナッバ。
雨 = 来るのだ(来るモンだ)。 ←三人称の一般事象

ナ動詞
mae-nat ba「見るのだ」ナ動詞終止形
mae-na「見るの」ナ動詞連体形
アウ動詞
mae-au「我見るべし」アウ動詞一人称単数終止形
mae-au-na(t)「我見るべき」アウ動詞一人称単数連体形
mae-nai「汝見るべし」アウ動詞二人称単数終止形
mae-nai-na(t)「汝見るべき」アウ動詞二人称単数連体形
(他の人称・略)
mae-anai「皆見るべし」アウ動詞総合・一般称終止形
mae-anai-na(t)「皆見るべき」アウ動詞総合・一般称連体形
再帰形(自称)
mae-an-na(t)「自ら見るべし」アウ動詞自称終止形
mae-an-na(t)「自ら見るべき」アウ動詞自称連体形

 「総合・一般称」とは、時に人類全体をも表す。「人は〜」という意味である。また何もせずに受動態読みを作り得る。「皆見る=見える」
 「再帰形」とは、対象が自身の場合の強調形。in'an! 「しね!消えろ!」と言えば、消えるのは言われた方。(古い用法の復活)

 
 ayatam in'an! 悪霊退散(去れ)!



 コラム:直前の文字を動詞で読ませる文字(単語)

  au, nai, ku, a, sui, ai, an …などの代名詞

  -na(t), -naku, -nan, -hie, -sae …などの語尾助辞


助辞

目当て ムンビーナ語は日本語と同じ様に助辞(助詞)で単語をつないで行く。
 概ね日本語と一致するが、意味の広い(ズレている)助辞もある。
 なお、「〜の」(所有・形容)に当たる助辞は無い。

auh but ba.は(が)王だ。(主語=述語)
nai bu uonat ba.欲するのだ。(直接目的語)
nin ta mat'au. 学校行くぞ。(目的語・補語)
kuta si mat'au.(急いで)行くぞ。(補語・副詞句)

 後年の研究途上で、「 si 〜で」の扱いに変化が現れた。副詞句と紛らわしいからである。例えば上の例文なら:

kuta tum si mat'au.で(と共に)行くぞ。←純粋に「馬」で
kuta bu taena nn mat'au.を使って… も良い。
 また、 kuo yi ut'nat ba.で(から)作った。←意味の転用

 この辺りまでは日本語に等しいが、以下はやや広いもの:


ath ayah si suih kutnat ba. 足が痛い彼は言ったのだ。(引用)※合成助辞

kiysaeh si tut'au. 兵士なりたい。(変成の目標提示)



 「〜の」に当る表現は名詞を並べて代用する(やや判りにくい):

au paepae 私の本
BT mattin 日本の車、日本車

 一応、「所有」と「形容」の区別はある、以下の通り:

kumamie tuy 少女絵(少女≠絵)→所有
kumamie bana tuy 少女絵(少女=絵)→形容
 (紛れるので、普段はそんなに気にしなくても良い)


修飾関係

目当て
ika, kuma, uo, aya, yun, nae
大、小、好、嫌、多、否
 …ムンビーナ語には純粋な形容詞は数個しか無い。

 全て発言者の気持ちであり、「私は〜と思う」が含まれる。
 例:「メロスは激怒した。」(の変形)


MieIuSuoxh aya ba.
ミーイウスーフ アヤ バ。
メロス = 不快 だ。

 これでは「メロスというヤツが私には不快だ」になる。「アナタが好きだ」の裏返し。


MieIuSuox yah aya ba.
ミーイウスー ヤハ アヤ バ。
メロス こそ = 不快 だ。

 ムンビーナ語ではこの様にして主語(メロス)の気持ちだと明示出来る仕組み。
 ただし普段は前ので通す。→ちなみに固有名詞の書き方



2ページ目 3ページ目 日常単語 例文 言語ホーム サイトホーム
© PHALSAIL HeadQuarters All right reserved