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ムンビーナ語は表意文字で綴る。(ラテン字も可)
文字(単語)は約170個(一応、ウリ)。ややインチキくさいが、「ヘボ漢文」並みで良ければ、多少ガマンさえすれば何でも書ける。(そういう言い方無い)しかも3ページしかありません。
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ムンビーナ語の横顔
表意文字が本筋だが、パソコン環境ではラテン字が基本。
特に基本12字は最初のムンビーナ語であり、独立的・独自的である。
読みの無い数十個の文字記号があって、それを基本12字で操作する、カードゲームの様な言語だった。
(「天啓」を受けて)文法を整備し、現在に至る。いや一晩で変わったから。
以下は簡易全文字表。
コピーして目に付く所に張って記憶しましょう。
ラテン字の読み
概ねローマ字読みで良いが、特殊な所もある。 参考→
ラテン字の読み方
ラテン字長単語の略記(大文字で):
kambuy = KB, sumpaya = SP, baetae = BT, tutuy = TT
基本文法
「A = B だ。」が基本。
naih uo ba.
ナイヒ ウー バ。
→「汝 = 快いの だ。(アナタが好きだ)」
-h (縦棒)は分離符。
ba は断定助辞。
「汝」=「快いの(モノ・人)」と判断している文章である。
語幹に
-na(t) を付けると動詞になる。
uona(t) 「好むの、欲すの」
「過去〜現在」と「習慣」とか「未来完了」という、
結果が見えている動作を言う。
「
ナ動詞」と呼ぶ。(動詞語末の「〜の」は連体形の目印)
nai bu au uonat ba.
ナイブ アウ ウーナッ バ。
汝 を 我 好むの だ。
(「快いの」が「好むの」という動詞になった)
au 「我」の様な代名詞の位置は自由。略されやすい。
次の単語が動詞なら分離符は略せる。「我は行く」→「我行く」と言うのと同じ。
auh matnat ba. = au matnat ba. (もちろん入れた方が良い)
文の本体は matnat ba なので、その他の情報はまとめて先行する事が多い。
titpie si nin ta au matnat ba.
毎日 に 学校 へ 私 行くの だ。(赤字は補足情報)
動詞文では直接目的語「
bu 〜を」の有無が他動詞と自動詞の区別になる。
auh matnat ba.
私 = 行くの だ。(自動詞)
auh ie bu matnat ba.
私 = モノ を 運ぶの だ。(他動詞・「モノ」は目的語)
ku bu 「これを」の様なダミー目的語を入れる事もある。(他動詞の明確化)
動詞の周り
否定形は文全体を更に分離符で区切って「(汝は好き)は違う」と言う。
nae が否定辞。
naih uoh nae ba.
ナイヒ ウーフ ナー バ。
(汝=好き)= 否 だ。
動詞の場合は、語尾助辞の前に
nae を挟む。
nai bu au uonaenat ba.
ナイブ アウ ウーナーナッ バ。
汝 を 我 好まぬの だ。
語尾助辞を代名詞に置換えると別の動詞になる。
普通、文頭に主語代名詞は置かない。
発言者の推量や要求、また可能かどうかなど、
結果が出ていない動作を言う。
「
アウ動詞」と呼ぶ。(「アウ」は代名詞の代表)
nai bu uo'au.
ナイ ブ ウーアウ。
汝 を 好むぞ我は。 ←今から好く
nai bu uosui.
ナイ ブ ウースイ。
汝 を 好んでるかも彼(女)は。 ←推量
「ナ動詞が過去・現在」、「アウ動詞が未来」、と覚えて良い。
アウ動詞は、一人称の場合は「意欲、可能」。
二・三人称の場合は「命令、要求、推量、可能」。
どちらか判らない場合はナ動詞で良い事になっている。特に一般的事象はそう。
※「再帰形」というモノが復活したが、アウ動詞の一種で、対象が自身である。
ut'an! 「出たい、自分を出したい、出ろ!」(自動詞命令・古代用法)
アウ動詞を連体形(「〜の」付き)にする場合は、更に
-na(t) を付ければ良い。
連体形はそのまま名詞扱い出来て便利である。
uo'auna
ウーアウナ
私欲しいの →「私欲する人」とか「私欲しいモノ」という意味。
uonae'anaina bu ienaenai, uo'anaina bu ienai.
ウーナーアナイナ ブ イーナーナイ、ウーアナイナ ブ イーナイ。
皆の欲せざる を 為すな、皆 欲する を 汝為せ。
ammith utku.
アンミティヒ ウック。
天水(雨) = それ来る(来そう)。 ←三人称主語は置ける
ammith utnat ba.
アンミティヒ ウンナッバ。
雨 = 来るのだ(来るモンだ)。 ←三人称の一般事象
ナ動詞 |
| mae-nat ba | 「見るのだ」ナ動詞終止形 |
| mae-na | 「見るの」ナ動詞連体形 |
アウ動詞 |
| mae-au | 「我見るべし」アウ動詞一人称単数終止形 |
| mae-au-na(t) | 「我見るべき」アウ動詞一人称単数連体形 |
| mae-nai | 「汝見るべし」アウ動詞二人称単数終止形 |
| mae-nai-na(t) | 「汝見るべき」アウ動詞二人称単数連体形 |
(他の人称・略) |
| mae-anai | 「皆見るべし」アウ動詞総合・一般称終止形 |
| mae-anai-na(t) | 「皆見るべき」アウ動詞総合・一般称連体形 |
再帰形(自称) |
| mae-an-na(t) | 「自ら見るべし」アウ動詞自称終止形 |
| mae-an-na(t) | 「自ら見るべき」アウ動詞自称連体形 |
「総合・一般称」とは、時に人類全体をも表す。「人は〜」という意味である。また何もせずに受動態読みを作り得る。「皆見る=見える」
「再帰形」とは、対象が自身の場合の強調形。
in'an! 「しね!消えろ!」と言えば、消えるのは言われた方。(古い用法の復活)
ayatam in'an! 悪霊退散(去れ)!
コラム:直前の文字を動詞で読ませる文字(単語)
au, nai, ku, a, sui, ai, an …などの代名詞
-na(t), -naku, -nan, -hie, -sae …などの語尾助辞
助辞
ムンビーナ語は日本語と同じ様に助辞(助詞)で単語をつないで行く。
概ね日本語と一致するが、意味の広い(ズレている)助辞もある。
なお、「〜の」(所有・形容)に当たる助辞は無い。
auh but ba. 私
は(が)王だ。(主語=述語)
nai bu uonat ba. 汝
を欲するのだ。(直接目的語)
nin ta mat'au. 学校
へ行くぞ。(目的語・補語)
kuta si mat'au. 馬
で(急いで)行くぞ。(補語・副詞句)
後年の研究途上で、「
si 〜で」の扱いに変化が現れた。
副詞句と紛らわしいからである。例えば上の例文なら:
kuta tum si mat'au. 馬
で(と共に)行くぞ。←純粋に「馬」で
kuta bu taena nn mat'au. 馬
を使って… も良い。
また、
kuo yi ut'nat ba. 木
で(から)作った。←意味の転用
この辺りまでは日本語に等しいが、以下はやや広いもの:
ath ayah si suih kutnat ba. 足が痛い
と彼は言ったのだ。(引用)※合成助辞
kiysaeh si tut'au. 兵士
となりたい。(変成の目標提示)
「〜の」に当る表現は名詞を並べて代用する(やや判りにくい):
au paepae 私の本
BT mattin 日本の車、日本車
一応、「所有」と「形容」の区別はある、以下の通り:
kumamie tuy 少女
の絵(少女≠絵)→所有
kumamie bana tuy 少女
な絵(少女=絵)→形容
(紛れるので、普段はそんなに気にしなくても良い)
修飾関係
ika, kuma, uo, aya, yun, nae
大、小、好、嫌、多、否
…ムンビーナ語には純粋な形容詞は数個しか無い。
全て
発言者の気持ちであり、「私は〜と思う」が含まれる。
例:「メロスは激怒した。」(の変形)
MieIuSuoxh aya ba.
ミーイウスーフ アヤ バ。
メロス = 不快 だ。
これでは「メロスというヤツが
私には不快だ」になる。「アナタが好きだ」の裏返し。
MieIuSuox yah aya ba.
ミーイウスー ヤハ アヤ バ。
メロス こそ = 不快 だ。
ムンビーナ語ではこの様にして主語(メロス)の気持ちだと明示出来る仕組み。
ただし普段は前ので通す。→ちなみに
固有名詞の書き方