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修飾関係(続き)
さて、話者の感覚(快い、不快)では温度が不明である。
kupieh aya ba.
今日 = 不快 だ。(←暑いか寒いか不明)
だから
puo-yut 「火(温度)の度合」という抽象名詞で:
(
)
kupieh puoyuth ika(kuma) ba.
今日 = 温度 = 大(小) だ。→暑い(寒い)
…の様に客観的に大小で言える。数字を付ければ具体的な温度も言える。
puoyuth 90 ba.
温度 = 90 だ。「熱が90度だ。」
ただの暑い寒いでは、更に
yut を略して言う事が出来る。
kupieh puo'ika ba.
今日 = 温大 だ。(暑い、暖かい)
純粋な形容詞の前なら、何かの修飾だ(
yut を略している)と判る訳である。
似た様なモノに副詞がある。仕組みが安直だが本来のアイコン主義に忠実である。
ika si 大 で →「大いに」
pay si 風 で →「はやく」
mut si 虫 で →「再び」...etc 参考→
日常単語・副詞句慣用句
応用・その他
ムンビーナ語の接続詞は
nn 一つで、漢文の「而」並みである。
(もう一つ、
nnh 「または」があるが、時々使う程度)
nit nn nie2 ニッ ンー ニィ 「ネコ と ネズミ」
au nn nai si yaeyae ta matna nn,
私
と 汝 で ま ち へ 行った
れば、
kiynakuh utna nn, nie2nat ba nn umnannat ba.
いくさが 起き
て、 逃げた
けど(逃げた しかし) 殺されたの だ。
「
&」以外は状況で読み分ける。決定事項ではない。
仮定の場合、何も付けない事さえある。(アウ動詞など)
ナ動詞 |
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mae-na nn |
見たら、見て、見れば、見たので、見ても (全般・仮定・概ねこれで通せる) |
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mae-nat ba nn |
見たが、見たけれど(逆接) |
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mae-nat bana nn |
見たので(順接・やや丁寧) |
アウ動詞 |
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mae-au nn |
見るが、見えるが、見るので (全般・推量を含む) |
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mae-auna nn |
見るので(順接・やや丁寧) |
その他 |
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mae-na yi mae-au-na yi |
見た(る)ので、見た(る)ゆえ (助辞 yi を用いる用法・順接) |
上記は一応の目安にすぎない。
仮定では語頭に補足的な yum, 「夢、もし〜」を付けると判り良い。
単なる「ある」「無し」の判断は、語尾不変化詞でも言える。
ikapayh ku.
台風が ある。(「
ku これ」からの転化で古代用法)
ikapayh nae.
台風が 無い。
動詞ではないので連体形にはならない、注意。
助動詞は乱暴に語尾の前に挟まれる(ナ動詞で例示):
maenannat ba. 見 られるの だ。
maetinnat ba. 見 させるの だ。
maebienat ba. 見 ているの だ。(進行形のみ)
maetaenat ba. 見る 出来るの だ。(能力の有無)
「能力」は強調以外では助動詞を使わない事が多い。
「酒を飲める(挑戦)。 kie bu pam'au. (アウ動詞)」
「酒を飲める(習慣)。 kie bu pamnat ba. (ナ動詞)」
重なる場合は日本語順で良い。
maetinnanbienat ba.
マー ティン ナン ビーナッ バ。
見 させ られ ているの だ。
応用として単純な「尊敬表現」が派生した。
kie bu pamna tumnat ba.
キー ブ パムナ トゥンナッ バ。
酒 を 摂るの なる(お飲みになる)の だ。
「〜し続ける」という表現が出現。同じ動詞を進行形で繰返す。
kie bu pamna nn pambienat ba.
キー ブ パムナ ンー パムビーナッ バ。
酒 を 摂るの & 摂りゐる(飲み続けている)の だ。
数字
数字は漢数字の様に使えば良い。空位は
nae で空けると更に良い。
ラテン字表記では、そのまま算用数字で構わないのだけど…
→
1975 一千九百七十五
→
2001 二千零一(空位は零で一括する)
→
3.14 三と一割四分(小数点は
nn で可)
冠詞
u- を付ければ序数。
u-3 bana buo. 「第三の男」
数には数起源の単語が幾らかある。
ここら(少し下の方)を参照。
派生語尾など
-sae する人、
-hie する道具、
-nan されるモノ、
-tai する所、
-naku する事
maesae 監視人(見る人)
maehie カメラ(見る道具)
maenan 標的、ポスター(見られるモノ)
maetai 物見台(見る所)
maenaku 見学、見物(見る事)
冠詞
印欧語と違い、単語の意味の強調に使うに過ぎない。
ハッキリと名詞だと明示する場合、象徴的な意味、抽象名詞などに付く。
u-yi 理由(明示)
u-tae ハンドル、取っ手(象徴)
u-kun 普通、標準(抽象)
副文節のつなぎ方
・日本語の古文体(文語)に準じる。赤字部分が副文節。
例:「なぜ見なかったのか判らない。」
ae yi maenaena, bu kimnaenat ba. →「なぜ見ざる、を心せず」
例:「数学(数え事)出来んのが、なんで悪いとや?」
yutnaku bu taenaenah, ae yi aya ba hae?
→「数え事を出来ぬ・、何ゆえ悪しや?」
・これは注意点だが、「〜も」は英語の also, too の意味のみである。(その方が構造も単純になる)
「何を着て
も良い(似合う)」→
tit bana kinah uo ba. 全ての服
がイイのだ。
・日本語の「〜する(した)時に」は、単に処格「〜にて、に於いて」で言えば良い。
例:「アンタが
来た時に、これを渡そう。」
naih utna si, ku bu muo'au.
→「汝現れしに(於いて)、これを渡さん。」
推定表現
以下の様にすれば推定表現と見なされる。
ah buo ba hae. 「あれは男だ…ろう。(本来は疑問)」
ah buo ba, pin'au. 「あれは男だ、多分(我思える)。」
ah buo ba, mae'au. 「あれは男だ、多分(我見える)。」
ah buo ba, pin'anai. 「あれは男(だと考えられる)だろう。」
ah buo bah nai? 「あれは男だよ、ね?」
hae は本来
-h ae という不変化詞だったが、出現頻度が高いので形が独立した。
挨拶の研究
ムンビーナ語には決まった挨拶表現は無い。以下を参考に。
uo! ウー! 「OK, YES」など /
suo. スー。 「YES、その様で」など
nae! ナー! 「NO! 無いよ!」など /
ku! ク! 「あるぞ!ほら!」など
tam. タム。 「さぁね。(不定)」など
動詞の連体形から名詞
固有名詞
固有名詞は苦手である。
元の場所へ
ラテン字では、そのまま書いても良い。
"Yuurakuchou" → 「有楽町」で会いましょう。
音訳では
iu-yae-kuo-x yae-yae
文字音を並べて綴るのが基本。最後に
-x を付けて印とする。
圧縮した綴りでは
IuYaeKuox と頭音を大文字にする。
表意文字の場合は「
固有名詞カッコ」で括る。
→ { iu-yae-kuo } 街 →「有楽町」
「町(街)」部分は意訳 にする、など。
左は一応「音標文字表」だが、これらでなくとも良い。
h 行(薄紫色)は2文字で1つ。
促音や「ん」は、他の色付きマス参照。
エ段はイ段、オ段はウ段で代用。
ラ行はヤ行で、濁音は清音で、ワ行はバ行で代用。
「ふ」は「プ」…あまりバカ正直でなくて良い。
例えば「プレイステーション」ならば:
puy-suo-tie-sun-x 似た読み。
puo-yi-suo-tie-si-un-x 素表記。
「決定詞」という、意味を補う文字を置くのも良い(音読までする必要はない)。
bae-yi-x pai {バーイ} 踊り → バレエ
bae-yi-x may {バーイ} 球 → バレーボール
子音終わりのある外国語音は、日本語読みに準じる。ただし最後が
-r, -l (ラ行音)の場合、舌の位置の類似から入声音で表す事もある。
yi-ae-iu-x {イアーイゥ} → リアル
yi-at-x {イアッ} → リアル