ハローウィンの南瓜プリン 著:上野貴子
化け南瓜焼いてお菓子にしてしまえ
ハローウィンが今年も町中を南瓜のお化け飾りで埋め尽くしました。何でこの頃は、このハローウィンというお祭りが日本で持て囃されているのでしょうか。このお祭りはまずは子供が主役です。仮装したり御菓子を貰ったり、子供達の間で流行っているようです。更には、町や学校などで行事やお祭りにしたりするのにちょうど良い時期だかならのです。文化祭や芸術祭などが、各地で盛んに行われる秋たけなわの時期に収穫の野菜がお化けですから、これは面白い。昔、お米が化けて出るお話が子供達の人気であったように、今の子にはグローバルでなんだかカッコイイお祭りのように思えるに違いありません。
商店街でも不景気風を吹き飛ばすには丁度いい邪気払いです。スイーツブームともバッチリとマッチして、今では当たり前の年中行事です。
南瓜は、馬車になればシンデレラを乗せてくれるし、化ければ風予防にもなる。なんて重宝な野菜でしょうか。何か名誉賞でも授けたいくらいですね。兎に角、このハローウィンにはとうとう私も便乗して、新な御菓子作りのレパートリーに朝鮮せざるを得ないムードです。毎年同じケーキでは飽き足りない、新しい味、新しい形、そして新しい文化を追い求め続けなければ・・・・。何て秋思に苛まれていると、ふと、自分がこれまで手がけてこないでいたプリンが思い浮かんだのです。あ〜〜〜プリン。これは南瓜で作れば美味しいことはすでに当たり前です。そろそろ私もプリンを作らなければ。御菓子通とは言えません。よし!今年はプリンに朝鮮です。どんなお味のプリンが出来るか乞うご期待。
(「おしゃべりHAIKUの会」会報2012年12月号掲載より) |